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2021.07.02

「バツ2」「50代」で再婚を望む人達それぞれの事情|離婚を経験した人が「最後の婚活」に臨むワケ


離婚を経験し、「次の生き方」を考えて再婚を目指す人々の心理とは(写真:shimi/PIXTA)

離婚を経験し、「次の生き方」を考えて再婚を目指す人々の心理とは(写真:shimi/PIXTA)

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回のテーマは、離婚と再婚を繰り返す人について。かつては「一生添い遂げる」ことが理想の結婚とされてきましたが、現代では、バツ1、バツ2も珍しくなくなってきました。なぜ離婚するのか、そしてなぜまた結婚したいと思うのか。その心理に迫ります。

自分らしく生きるためのパートナー探し

一度離婚をすると「もう結婚はいいや」と懲りてしまう人は多いのですが、何度も結婚、離婚する人も少しずつ増えてきました。人生100年時代といわれる現代。50代、60代になっても活力がある人が多く、「次の生き方を考える」という意味で、再婚を目指すようです。

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この連載の一覧はこちら ※外部サイトに遷移します

ある50代の実業家男性、健一さん(仮名)。20代の会社員時代に結婚して、3人の子どもに恵まれました。しかし、当時はがむしゃらに働くだけ。専業主婦の奥さんに家事子育てを任せっきりで、仕事人間の健一さんとはすれ違いが多く、結局離婚してしまいました。

健一さんはその後、会社をやめて起業。年収がどんどん上がった40代のときに一回りほど年下のきれいな女性と再婚しました。ところが、外見重視の結婚だったせいか性格が合わずに、また離婚。

そして今、3回目の結婚に向けて婚活しています。今度こそ「最後の結婚」と言っています。今度はただ「好きな相手」を探すというよりも、このあとの20年、30年を自分らしく生きるために、手を取って生きていくパートナーが欲しいのだそうです。

相手に求める条件は「仕事を持っていること」。それもパートではなく、なにかしら責任がある仕事をしていてほしい。そこでの経験を共有し、健一さん自身も成長したいのだそうです。

健一さんは多趣味で勉強熱心。好奇心旺盛なせいか、50代という実年齢よりもかなり若々しく見えます。ワインに詳しく、ワインセラーを2つほど所有。健康のことを考えて料理も勉強し、食材をこだわって選んで作っています。「今日はいい鴨が手に入った」といって、1時間も2時間もかけて本格的な鴨料理を作るくらい。

健康でいられる限り、70代、80代になっても働いて、動けなくなったら妻に面倒をかけないよう施設に入るつもりだそうです。そのための蓄えも十分。健一さんのように、「長い人生、仕事だけで終わらず、いろいろな生き方をしたい。そのための結婚をしたい」と考える人が会員さんにも増えてきました。

50代半ばの会社経営者の男性、春夫さん(仮名)は、「若さ重視」タイプ。前の奥さんとの間に成人した娘がいますが、「今度は男の子がほしい。できれば2人」と言っています。そこで、30代前半までを条件に、バンバンお見合いをして婚活に励んでいます。

春夫さんは会社を2〜3社経営しており、資産も30億円以上あります。それを子どもに継いでほしいのだそう。しかし、今50代半ばですから、すぐに再婚して子どもが生まれたとしても、その子が成人する頃にはもう80歳近くになってしまいます。

だから、妻となる人はただ若くてかわいいだけではダメ。子どもに引き継ぐまでに、自分にもしものことがあれば、代わりに妻に事業を経営してほしいそうで、経営者として実績のある女性を希望されています。

健一さんも春夫さんも50代ではありますが、かなりモテます。お金を持っていますし、経験が豊かなので話も楽しい。エスコートもできて、おしゃれ。健一さんは素足に革靴。春夫さんはスーツを全部オーダーするほどこだわっています。

以前は、女性側も「バツがついていたら嫌」という人が少なくありませんでしたが、近年は「バツ2男性でもOK」と、離婚歴にこだわらなくなってきました。それよりも今どういう生き方をしているのか、過去どんなことをしてきたのかというところを重視しているようです。

「どうしても子どもが欲しい」と三度目の婚活

女性の再婚のケースを見てみましょう。30代女性、友美さん(仮名)はバツ2。1回目、2回目の結婚とも夫の性的不能が原因で離婚しました。2人目の元夫は自分が性的不能であることを知っていながら、しかも、結婚前に彼女がずっと「子どもが欲しい」と言っていたにもかかわらず、隠して結婚したそうです。

友美さんは子どもが諦められず、3回目の婚活を始めました。彼女の場合、そうした特殊な事情から、今回の婚活では、性交渉が可能かを事前にしっかりお聞きし、だめだったら結婚しないという条件を決めていました。そして無事に成婚し、子宝にも恵まれました。

バツ2の50代女性、愛さん(仮名)は、2回目の結婚は婚活サイトで知り合った男性でした。その男性は30代の息子が罪を犯して服役中であることをひた隠しにして結婚。

事実を知った愛さんは、「息子がいるとは聞いていたけど、まさか犯罪者だとは思わなかった」とショックを受け、半年ほどで離婚しました。数年後に息子が出所する予定で、住居や仕事を世話しなければならず、場合によっては一生面倒を見る可能性もあったようです。

結婚相談所の場合は、事前に「ご親族に前科のある方、服役中の方はいらっしゃいますか?」と確認しています。もちろん守秘義務はありますし、差別する意図はありませんが、現実問題として結婚後の悩みを避けるうえで必要な情報です。

相手の男性はそうとうハンサムだったそうですが、素性はよくわからない。婚活サイトは年収や資産の情報も含めてすべて自己申告です。彼が言うことを信じるしかない。愛さんは最初の離婚後、シングルマザーとして必死に働き、マンションを購入。2人の子どもを育て上げました。そこに付け込まれてしまったのかもしれません。

毒親が原因で離婚するケースも

婚活サイトやアプリで出会った相手と結婚し、すぐに離婚するケースは最近多いですね。婚活サイトは気軽に会いやすいという利点はありますが、その分、いっときの恋愛感情だけで舞い上がって、互いの結婚観、理想の将来など結婚に必要な条件の確認を怠りがちです。それで結婚後に「話が違った」と気づく。その点は結婚相談所とは大きく違います。

現在、愛さんは「子どもがいない男性」を条件に婚活中。愛さんと同世代の男性はだいたい離婚歴があって、前の奥さんとの間に子どもがいるので苦戦しています。「親権を持っていなければいいのでは?」と言っても、「子どもがいるというだけで嫌」と愛さん。前回の結婚でよほど懲りたようです。

離婚の理由はいろいろあります。世の中が複雑になっているので、昔のように妻は専業主婦で、旦那さんが浮気して離婚といったわかりやすい理由は少なくなってきています。「努力が足りないから離婚するのだろう」と言う人がいますが、そうとは限りません。

毒親が離婚の原因になることもあります。男性の親が毒親で合鍵を使って、共働き夫婦が留守にしている間に家に上がり込み、食材を補充したり掃除をしたりして、嫁にあれこれ文句を付ける。そんな話をあちこちから聞きます。嫁姑問題は昔からありますが、子どもの数が少ないのでよりいっそう1人息子に目が行ってしまうのでしょうね。

毒親は男性の母親ばかりではありません。妻の親が毒親だったから離婚した男性もいます。夫婦げんかをすると、妻の親が怒鳴り込んでくるのだとか。「妻から慰謝料も取って離婚した」と言っていましたから、そうとうな毒親っぷりだったのでしょう。

「離婚歴がある人とは結婚させない」と、離婚に偏見を持っている親世代もいます。そこで婚活がつまずくケースも少なくありません。

50代シングルマザー「次は専業主婦になりたい」

「離婚してずっと子育てに専念して、あっという間に50代になってしまった。これからは自分のために生きたい」と、再婚したい理由を語るシングルマザーも多いですね。

残念なことに、50代女性はまだ昭和の考え方が残っているのか、「男性に頼りたい」という意識が強く、「養ってくれる人」という条件を出しがちです。これまでシングルで働いて頑張ってきたにもかかわらず、いや、がんばってきたからこそ「この年で結婚するのだから苦労はしたくない」という思いが強いのでしょうか。

しかし、「50代の女性の再婚」というだけで婚活は厳しい。それにプラスして「養ってくれる人」という条件を出してしまうと再婚の可能性はかなり低くなります。

「これまで働いてきたのだから、今後もこのまま働き続けたほうがいい」とアドバイスするのですが、「私は苦労してきたのに、前の夫は大した養育費を送ってこなかった」と言う。前の夫に対する強い恨みを抱えながら、シングルで頑張ってきたのでしょう。

時代はずいぶん変わりました。今や1回目の結婚はお試し。2回目は修行で、3回目が本当の結婚と言ってもいいくらい。ただ、ある程度年齢を重ねてからの再婚は、「お金」よりも「パートナーと一緒に生き生きと過ごしたい」という目的にしたほうが、再婚への近道となります。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

コロナ禍で「結婚」「離婚」求める人たちの事情

40代50代の婚活がなかなかうまくいかないワケ

子どもが欲しい男性が41歳の女性を選んだ結末

提供元:「バツ2」「50代」で再婚を望む人達それぞれの事情|東洋経済オンライン

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