2021.04.14
生活ルーティンのなかこそストレスを生む矛盾|無駄なストレスを寄せ付けない3つの習慣
コロナ禍により環境が変わる中でも、ストレスを増やさずに成果を出し続ける一部の人も存在します。その「一部の人」になるための方法をお伝えします(写真:mits/PIXTA)
1500人規模の上場企業で、売り込まずに商品を販売する独自メソッドを確立させ、143日間連続で契約を受注した」経験を持つ、営業コーチング・マーケティングコンサルタントの中尾隼人氏による連載「年収1000万円を実現する“ひとり起業術”」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。
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自粛やリモートワーク、ソーシャルディスタンス……。規制ばかり増える中、仕事だけは今までどおりのクオリティーを求められる。「いったいどこで、幸せや楽しみを見つければいいの?」って感じですよね。
世の中ではリモートワークが増えた分、仕事が楽になったなんて言われていますが、あなたはどうですか?
・新しい仕事のやり方が増えた分、覚えなきゃいけないことも増えて逆にストレス。
・今までなら5分で終わっていたやり取りに、30分かかったりと、無駄な時間が増えた。
なんてことないですか?
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生活環境が大きく変わる出来事があると、今まで以上にストレスを感じる人が一気に増える傾向にあります。当たり前といえば当たり前ですよね。
しかし一方で、こんな状況でもストレスを増やさずに成果を出し続ける一部の人も存在します。
今回は、その「一部の人」になるための方法を明らかにしていこうと思います。
今のあなたはどのグループに所属している?
あなたは「パレートの法則」って耳にしたことがありますか? 別名「80対20の法則」なんても呼ばれたりします。
例えば、
・世の中の20%の人で全世界の富の80%を保有している。
・お店の上位20%の人気商品が売上の80%を占めている。
・働きバチの中でも、2割のハチが群れ全体の8割分働いている。
(8割の働きバチはほぼ生産的な動きをしていないらしいです)
こんな話、どこかで聞いたことありませんか? これが80対20の法則です。
この80%の部分をさらに分解して「2:6:2の法則」と呼ばれる場合があります。
先程の富の割合だと、20%の富裕層 60%の中間層 20%の貧困層みたいな感じで、さらに多数グループの方を細かく分けるイメージです。実はこの「2:6:2の法則」は僕たちの生き方にもそのまま当てはめることができます。
上位20%「幸せグループ」
自分が望んだ生き方ができている。問題があった場合でも、そのたびに解決することができる。毎日が楽しいと感じて生活している。つねに先を見据えて行動しているので、チャンスに気づきやすい。
中間60%「そこそこグループ」
周りの影響を受けやすい。自分の望んだ生き方ができていない。理想の生き方に近づくために勉強や情報収集をしているけれど、成果はあまり出ていない。自分が変わるためのきっかけを探している。
下位20%「不満グループ」
自分の望んだ生き方ができていない。問題解決のために行動しようという気持ちもとくにない。『自分の人生なんてこんなもの……』みたいに、諦めている状態。口を開けば環境への不満しか出てこない。
このような感じで、それぞれのグループでは、習慣や考え方が大きく異なります。そしてこの「習慣」こそが、上位20%とほかのグループの決定的に分けている要素です。
※注意!「上位20%=金持ち」ではない
1つだけ、上位20%について付け加えておきたいことがあります。それはこの生き方の割合は、お金持ちの割合とは違うということ。
例えば、
・田舎で農業をやってほぼ自給自足でのんびり暮らす。
・決して儲かっているわけじゃないけれど、夫婦で楽しくカフェを開く。
・起業して、毎日奴隷のように働く生活から抜け出し自由になる。
これらは、全部上位20%のグループですよね。大事なことは「自分の望んだ生き方」ができているかどうかです。
あなたはどこに当てはまりますか? こういう記事を読んで、変わるきっかけや情報を探しているということは、きっと中間の60%ではないかと思います。自分の生き方を変えようとしていて、そのための勉強をしている。だけどまだ変われていない、そんな状態。
上位20%グループの「習慣」を身に付ける方法
自分の理想の生き方を手に入れるということは、上位20%の「習慣」を手に入れるのと同じことになります。そのためには、いままでの中間の60%の「やり方」を捨てなければいけません。
具体的に上位20%グループだけが持っている「習慣」をあげるとすると、
1.欲しい未来を手に入れるため自分から行動する。
2.失敗することを最初から織り込んでおく。
3.失敗から学んで次に生かす。
この「3つの習慣」こそが、無駄なストレスがほとんどない生活を手に入れる秘訣です。1の習慣は想像できると思いますが、ここでのポイントは「2」と「3」です。「失敗に対する考え方と付き合い方」がほかのグループとはまったく違いますよね。
上位20%の「3つの習慣」があるところ
さて理屈がわかったところで、いよいよ上位20%の「習慣」を身に付ける具体的な方法を見ていきましょう。上位20%の「習慣」を身に付ける方法……。
それはコンフォートゾーンの外に出ること。
コンフォートゾーンとは毎日の生活習慣で、自分が慣れ親しんで、居心地がよい空間や行動範囲。
【コンフォートゾーンの内側】
毎日拠点にしている場所やエリアで、そこにいることに気を使わない分、体力の消耗も少ないです。生活のルーティンの中なので、チャンスに出合ったりという予想外の展開もほとんどありません。
・内側と感じる場面:
自宅・いつもの通勤経路・よく行くお店・よく連絡する友達
・内側にいるときの感情:
落ち着く、コントロールできる、予測ができる、うまくやれる、失敗しない
【コンフォートゾーンの外側】
いつものルーティンから外れた空間なので、予想外のことが起きやすく、不安や恐怖と隣合わせの場面です。リスクが伴いますが、その分自分が成長するきっかけが多く存在します。
・外側と感じる場面:
いつもと違う行動・初めてチャレンジすること・トラブルになりそうなとき。
・外側にいるときの感情:
恐怖、不安、失敗するかも、また今度でいいかな、早く終わりたい……。
ほとんどの場合、「自分の習慣」とはコンフォートゾーンの内側の要素で構成されます。毎日繰り返し行うことなので当たり前といえば当たり前ですよね。
しかし、これこそが大多数80%グループの人が上位20%にレベルアップできない原因でもあります。
なんとなく気づきましたか? そうです、先程の上位20%の「3つの習慣」はコンフォートゾーンの外側にあるものです。本来ストレスを感じるから避けてしまいがちな要素を習慣化しているところが、最大のポイントです。習慣化するための秘訣は「習慣2&3」の失敗することを最初から織り込んでおくこと。そして、失敗から学んで次に生かすこと。これを繰り返すと『3つの習慣』という上位20%グループへの切符が手に入るのです。
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提供元:生活ルーティンのなかこそストレスを生む矛盾|東洋経済オンライン