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2021.01.29

コロナ禍でも株で勝てる人になる「3つの法則」|着実に儲けたければ、どうすればいいのか


保有銘柄について改めて調べたり、今後の投資銘柄を考えたり。コロナ禍はステイホームで戦略を練り直す時期だ(写真:ふじよ/PIXTA)

保有銘柄について改めて調べたり、今後の投資銘柄を考えたり。コロナ禍はステイホームで戦略を練り直す時期だ(写真:ふじよ/PIXTA)

二度目の緊急事態宣言が出され、「Go Toトラベル」のキャンペーンも吹き飛んでしまったことで、再び在宅勤務が増えてきた人も多いことでしょう。

こんなときに、個人投資家であれば、昨年の1年を振り返り、改めて今年の投資戦略を考え直すのもよいと思います。昨年は2月から3月にかけて大幅な株価の下落がありましたが、その後の株価は回復し、日経平均株価でいえばむしろ年初を上回る高値になりましたし、年明けの1月には、ついに2万9000円手前まで上昇しました。

今年もこの堅調な相場の流れが続くのか、それとも一部の人が指摘するように現在の株価をバブルとみるのかどうか? これを正確に予測するのは難しいですし、専門家の間でも意見は分かれています。

コロナ禍での「正しい過ごし方」とは?

個人投資家の中には、「相場の状況などいくら予測しても当たるのは難しいのだから、そんな予想はせずに相場がどんな状況になっても長期・分散・積み立て投資をしていれば心配することはない」という人もいます。手間もかからず、日々の価格変動に心を煩わされることもなく、穏やかな気持ちで投資を続けることができるという点では、この方法はそれほど悪くないと思います。

ただし多くの場合、積み立て投資の対象としているのは投資信託です。「日経平均株価などに連動するインデックス投信を積み立てで購入していくのは何もしなくてもいいから楽だ」という考え方は間違いではありませんが、「自分で調べて成長する企業を見つけて長期に投資する」という楽しみもあってよいと思います。

私自身、インデックス投信の積み立てだけではなく、個別に株式を長期投資で保有しています。今は、旅行などで移動することもありませんから、自分の保有している銘柄についてもう一度調べたり、今後の投資銘柄を考えたりする時間はたっぷりあるはずです。そこでこの機会に、投資で考えておくべき「3つのこと」について、整理してみたいと思います。

まず、考えておくべきことは「配当利回り」です。株式投資をしている人の多くは値上がり益を狙っているのでしょうが、実は配当金の利回りも昔に比べると、それほど悪くはありません。東証1部銘柄の平均配当利回りは加重平均で約1.9%です(2021年1月下旬現在)。

なかには5%以上の銘柄も多くあります。現状の預金や債券の金利を考えると、価格変動リスクはあったとしても配当目的で株式に投資するというのも悪くはないでしょう。

ただ、株式投資の本質は企業の価値向上によって収益を得ることにあります。かつての高度成長期に株式の配当利回りが今よりもずっと低かったのは、企業が成長段階にあるため、外部に流出する配当金を抑えて設備投資をした結果です。

配当金を多く支払っている企業の中には、儲けたお金を新たなビジネスに注ぎ込んで利益を上げる自信がないから、配当金として出しているというところもあるでしょう。したがって、株式投資で大きな利益を上げようとするなら、配当にはこだわらず、ひたすら今後の価値向上にかけるのが正しいやり方といえます。

とはいえ、5%以上の配当利回りというのは魅力的です。業績が安定している銘柄が前提になりますが、自分のポートフォリオの一部に持っていても悪くはないと思います。

「時代の流れ」に対応している企業を探せ

2つ目は「時代の流れを読む」ことです。株式投資のいちばんの醍醐味はこれだと思います。

最近の例を挙げてみましょう。コロナ禍で自宅勤務が増え、新しい会議のやり方としてオンラインミーティングのアプリを使い始めた人は多いと思います。

そんなアプリの代表であるZoomは2020年の高値が500ドル近くまでいきましたから、2019年末の約60ドルに比べると一時は約8倍になったわけです。緊急事態宣言が発せられた昨年4月には120ドルぐらいでしたから、すでにその時点で2019年末の2倍になっていました。

その頃にはZoomを使用した会議は頻繁に行われており、当然その状況を読んで株価が上昇したわけで、「すでに株価は倍になってしまった! 今から買っても遅い」と悔やんだ人は多かったでしょう。ところが、そこから買ってもさらに約4倍になったわけです。

世の中が変化するときには必ず、その時代に成長する業種や企業が登場してきます。EV(電気自動車)もその流れの1つでしょうから、完成品のメーカーだけではなく、電池やモーターなどの部品を作るところも今後の成長が期待できるでしょう。『会社四季報』を基にそういう業種や企業を探すということを、このコロナ禍でやってみるのも面白いと思います。

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3つ目は「マーケットの変調に備える」ことです。現在の株価がバブルかどうかはわかりません。バブルというのははじけてみて初めてわかるからです。

ただ、前述の新しい世の中の流れということで、コロナ禍によって人々が在宅で過ごすようになって急激に伸びた消費、例えば食品の宅配やゲームといった分野は実力以上に買われているものもあるような気がします。現状、いつ終息するかわからないコロナ禍においては引き続き人気が続く可能性はありますが、株価というのはつねに先読みして動く面があります。

暴落時に買い増しできるよう、キャッシュも確保

コロナウイルスに対するワクチンや治療薬がいよいよ効き始めれば、それまでの流れとは一変して、従来は売り込まれていた旅行、飲食そして市況関連産業などに流れが向く可能性もあります。逆に、これまでコロナ禍の中で上昇を続けてきた銘柄が皮肉なことに治療薬の開発成功によって暴落するということもありうるのです。そういうことも想定の内には入れておいたほうがいいでしょう。

「定年前、しなくていい5つのこと」

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投資の手法には、これが絶対正しいというものはありません。ここで紹介した(1)配当利回り目的の投資、(2)成長株への長期投資、そして(3)マーケット変調への備えは、現状のマーケットに対する考え方の一例です。

いずれのケースでも個人投資家が考えておくべきことは暴落が起こってもその時点で買うことができるように一定の現金は持っておくべきだということです。

機関投資家と違って、個人の場合はつねにあり金のすべてを投資する必要はありません。

しばらくのマーケット状況は好調ですが、少し距離を置いて様子を見ながら利益が確保できるものがあれば、冷静に売却して現金にしておくのがよいと思います。コロナ禍の今はそんなことをじっくりと考えるチャンスといっていいでしょう。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

コロナショックの先に待つ4つの最悪シナリオ

「3つのバブル」が崩壊する瞬間が近づいている

2021年はどうやら「最悪の年」になりそうだ

提供元:コロナ禍でも株で勝てる人になる「3つの法則」|東洋経済オンライン

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