2020.12.24
スマホ決済「4カ月で1.8万ポイント貯めた」秘技|手軽に始められるLINE Pay、PayPayの超活用術
スマホ決済によるポイントの貯め方をお届けする(写真:Ushico/PIXTA)
PayPay(ペイペイ)の「100億円あげちゃう」キャンペーンから早2年。キャッシュレス・ポイント還元事業やコロナ禍の非接触決済需要で、QRコード決済(以下、スマホ決済)を使い始めた人も多いのではないだろうか。しかし、高還元率キャンペーンの連発も一時ほどではなくなり、「使ってはいるが、イマイチお得度がわからない」と感じる面もある。
今回は新著『誰でもトクする「ポイ活」BOOK』を出した「ポイ活」スタート研究会に寄せられた実例のうち、今年8月から11月までの4カ月で1.8万ポイントを貯めた40代会社員のOさんの例をお届けする。
『誰でもトクする「ポイ活」BOOK』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします
前回:「楽天で年14万ポイント稼ぐ」50代会社員の技法 ※外部サイトに遷移します
指定のクレカ使用や利用回数の多さで還元率があがる
さまざまなスマホ決済サービスがある中、PayPay、LINE Pay、d払い、楽天ペイ、au PAYの5つは、使える店舗やサービスの幅も広く、スマホ決済に興味があるなら1つくらいはインストールしているだろう。
スマホ決済の使い方の基本は、アプリをインストールし、個人情報などの入力完了後、銀行口座を連携するか、セブン銀行ATMからのチャージ、クレジットカードを連携することで、決済できるようになる。
スマホ決済でもポイントが貯まる「ポイ活(ポイント活動)」ができるのだ。基本還元率は0.5~1%。ただしLINE Pay、楽天ペイの場合、現金のチャージだと決済還元率がゼロなので注意しよう。逆に、指定されたクレカの利用やスマホ決済の利用状況に応じ、還元率があがるサービスもある。
例えば、d払いはdカード(年会費永年無料)と連携すると基本還元率0.5%が1.5%に、PayPayは、直近1カ月の間に100円以上の決済を50回以上達成すると翌月の還元率が0.5%から1%になるなどの特典がある。
また、PayPay(PayPayボーナス)、楽天ペイ(楽天ポイント)とau PAY(Pontaポイント)は、ポイントで支払っても決済還元を受けることができるので、ポイントを有効活用することが可能だ。
40代会社員Oさんの場合は今年8月にスマホ決済によるポイ活を始め、4カ月で1万8649ポイントを獲得した。
Oさんは8月から4カ月間で、LINEのポイントを1.8万も貯めた(KADOKAWA提供)
ポイントを貯めるうえで注目したのが、LINE Payだ。LINE Payは現金チャージによる利用だと、ポイントが付かない。
が、Visa LINE Pay クレジットカード(初年度年会費無料)をLINE Payにひもづけると、LINE Payの還元率は1%になる。
Visa LINE Pay クレジットカード自体、2021年3月まで還元率が常時3%なので、今、最もお得なカードの1つといえる。しかも、貯まるのはLINEポイント。つまり、LINEポイントを貯めるために誕生したカードなのだ。
ほとんどの支払いをLINE Payに集中
Oさんは、今年8月から、このVisa LINE PayクレジットカードとLINE Payを日常にかかる、ほとんどの支払いに集中させた。
最初は、携帯料金、保険料などの固定費から、スーパー、ドラッグストアやコンビニ、外食、被服やレジャー費などの変動費をすべてVisa LINE Payクレジットカードの決済にまとめた。これで8月51LINEポイント、9月までで1169ポイント、10月までで5823ポイントとポイントを貯めた。
LINEの場合、会員ランクをあげるための判定条件が、直近6カ月間の累計ポイント数が5000ポイントを超えると、プラチナステージになり、還元率が3%にアップする。OさんはLINEpayのランクが3%にアップした時点から、カフェやコンビニの少額の支払いは、LINE payを愛用している。
LINEポイントを貯めるには、LINEが提供するサービスを使いまくるのも効果がある。LINEショッピング、LINEデリマ(テイクアウト)、LINEトラベルなどが対象。例えば、LINEショッピングの場合、サイトを経由して、クレジットカードの申し込みをすると数千円分のポイントが得られることもある。
OさんはLINEサービスの限定キャンペーンを利用し、LINE証券の口座開設で1000ポイントを獲得したそう。一度、3%に還元率をあげると、カード決済、スマホ決済の両方からポイントを貯めていくことができるので、ランクアップの維持もしやすくなる。
このように、相性のいいクレカとの連携や特典のサービスの活用もスマホ決済の上手な使い方と言える。
公共料金や税金の支払いもできる
スマホ決済のお得な使い方の1つとして覚えておきたいことは、公共料金や税金の支払いができること。請求書のバーコードを読み込むだけで、24時間いつでもどこでも決済ができる。
自治体によっては税金もスマホ決済できる(KADOKAWA提供)
対応しているスマホ決済はPayPay、au PAY、LINE Payなど。au PAY、PayPayの場合は、ポイントで税金を支払うことも可能だ。Oさんは、LINE Payの還元率を3%にあげて、住民税を支払い1680ポイント獲得した。
対象の自治体や企業は限られるが、住民税、固定資産税、軽自動車税などの税金を手数料無料で納付することができるので、自分の自治体が対応しているか確認してほしい。
このように、固定資産税や自動車税など支払う時期が決まっていれば、タイミングに合わせて還元率をあげておく、ポイントを貯めておくなどで、税金の支払いも節約することができるのだ。
OさんはLINE Payが使えない店では、PayPayも利用している。貯まったポイントを有効活用する方法として、ポイント運用を活用している。
OさんはPayPayのポイントを運用し12月9日時点で861円分の運用益を出している(KADOKAWA提供)
ポイント運用とは、株価や投資信託の基準額などに応じ、ポイントが増減していくという仕組みになっているため、証券口座を開設する必要がなく、手数料も一切かからない。
例えば、PayPayのボーナス運用は、「チャレンジコース」と「スタンダードコース」の2つから選択し、1ポイント単位で運用ができるというものだ。
また、自動追加機能を使えば、PayPayボーナスが付与されたタイミングで自動運用されていくので、運用開始時にポイントが0でもはじめることができ、ほったらかしで運用されていく。
Oさんは、PayPayボーナス運用の自動追加機能を使い、今年8月1日からはじめて、累計3814円分のポイントを運用し、12月9日時点で4675円まで増え、861円分の運用益をだしている。
高還元率キャンペーンを開催することも
ポイント運用のサービスは、ほかにもau PAYポイント運用や楽天ポイント運用、dポイント投資などがあるので、「ポイントが少ししかない」「ポイントの使い道が特にない」という人は、一度挑戦してほしい。
『誰でもトクする「ポイ活」BOOK』(KADOKAWA クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします
当然ながら投資なので損することもあるが、ポイントを失うだけなので、現金と違いダメージは少なくてすむ。
またスマホ決済は、以前ほどではないものの、期間・店舗限定で10%還元などの高還元率キャンペーンを開催することもある。
特にコンビニやドラッグストア、飲食チェーンなどでの開催が多いので、細かく利用していくことでポイントを増やしていくことも可能だ。
まずは、自分が貯めている共通ポイントが、使えるスマホ決済を中心に使うように意識するだけでも、確実にポイントが増えていくはずだ。
【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します
提供元:スマホ決済「4カ月で1.8万ポイント貯めた」秘技|東洋経済オンライン