2020.03.09
副業せずにひと月1万円稼ぐ超カンタンなコツ| 今年こそ「ポイ活」を始めてみよう
ひと手間加えるだけで、誰でもできる簡単な節約術「ポイ活」がいま注目を集めています(写真:kou/PIXTA)
今、主婦やインスタグラマーの間で話題の「ポイ活」。ポイ活とはキャッシュレス決済を利用して、お得にポイントを貯める「ポイント活動」のこと。急速に進むキャッシュレス化に伴い、“手軽に稼げる新しいジョブ”として、にわかに注目を集めている。
「キャッシュレスでお得にポイントを貯める」と聞くと、20%還元などの大型キャンペーンを打ちだしている「PayPay」や「d払い」などのQRコード決済を思い浮かべる人も多いだろう。「スマホ決済は面倒……」と二の足を踏む人もいるだろうが、ちょっと待ってほしい。
よくよく考えると、誰もが日常的に使っているクレジットカードやsuicaもキャッシュレスの一種だ。これらのキャッシュレスを駆使することで、比較的消費額の多い世代なら、月5000円分程度のポイントは楽々稼げるのだ。
ポイントを効率よく貯めるためのテクニックも次々と開拓されており、「ポイ活を極めしポイ活賢者」と呼ばれる賢者の中には、毎月10万円以上も稼ぐ猛者も少なくない。
2020年6月までは、「キャッシュレス・ポイント消費者還元制度」が実施されている。今こそ、ポイ活のノウハウをゼロから学んで、ポイ活を始める絶好のタイミングだ。
「ポイ活」ってどんなもの?
一般的に、クレジットカード(クレカ)や電子マネーなどのキャッシュレス決済で得られるポイントは、100円=0.5~1ポイント。つまり還元率0.5~1%が基本だ。大体の場合が、1ポイント=1円で利用できるので、クレカでポイントを得るのは、現金払いと比べればお得なのはご存じだろう。
ただ「ポイ活」では、さらに利用する場所に合わせて決済方法を変えたり、特定の日程に実施されるキャンペーンを駆使するなどして、還元率を2倍、3倍、あるいはもっと高い倍率へとアップさせる。
例えば、ポイ活のワザの1つが、キャンペーン日に絞って、クレジットカード決済での買い物をすること。楽天市場で毎月5と0の付く日(5、10、15、20、25、30日)に、楽天カードを使って購入するだけで、通常もらえる100円=1ポイントが5倍になる。つまり、1万円の購入なら、通常100ポイントが5倍の500ポイントに一気に増量するわけだ。
これがどれだけお得なことか、普通預金と比較してみるとよくわかる。現在のメガバンクの金利は0.001%。1年間1万円を預けても金利はたったの0.1円。その一方で、このテクニック使うだけで、1万円分買物するたびに500円分のポイントになるのだから、たった1回で5000倍もの差がつくと考えれば、やらない手はないと言えるだろう。
最近のポイントは、特定の店舗で貯めて使うという「独自ポイント」ではなく、さまざまな店舗やサービスで貯めて使うという「共通ポイント」が主流となっている。ポイ活賢者たちはこの共通ポイントを軸に、ポイントを効率よく貯めている。
ここでは、ポイ活で人気の6つのポイントを中心にそれぞれの特徴を解説する。普段の生活でよく利用する最も身近なポイントを見極めて、まずは、そのポイントを中心に増やしていくことから始めよう。
キャプ:共通ポイントはさまざまな店舗やサービスで「貯める・使う」ことができる
どのサービスがオトクなのか?
貯めやすさが評判の楽天スーパーポイント
楽天スーパーポイントは、「楽天市場」をはじめ、楽天が提供するさまざまなサービスの利用でポイントが貯まる。特に楽天市場の利用では、ポイントが5倍、10倍と増量していく仕組みや、期間限定のキャンペーンなどが豊富にそろっており、ほとんどの賢者が「ネット通販は楽天市場を愛用している」と語る。
中には、楽天モバイル、楽天でんきに加入し、メインカードは楽天カード、給与口座は楽天銀行、楽天証券で投資をしているなど、生活のほとんどを楽天のサービスに集中させて、貯めたポイントで、楽天モバイルや楽天カードの支払いに充てるという強者もいるほどだ。
もちろん、街の店舗でも貯まる・使えるところが急増しており、「貯めやすさはNO.1」とポイ活賢者からの評価が高い。
d払いのお得度が高いdポイント
かつて、ドコモユーザーのみが利用するドコモポイントから、2015年に共通化がスタートしたdポイント。現在は、誰でも利用できるポイントに進化している。比較的新しい共通ポイントだが、コンビニやカフェ、ドラッグストアなど加盟店もどんどん増加中だ。
ネット通販では、無印良品ネットやAmazonをはじめさまざまな店舗で、d払い決済をするとポイントが貯まる。d払いは、ドラッグストアやコンビニなどで10%の高ポイントが還元される期間限定のキャンペーンを比較的頻繁に実施しているので、ドラッグストアでの買い物は、高還元率キャンペーン期間を狙って計画的に買い物をしている賢者もいる。
ポイント利用時に1.5倍増加するTポイント
2003年にスタートし、共通ポイントの走りともいえるTポイント。以前から、ファミリーマートやTSUTAYAで貯めていた、使っていたという人は少なくないはず。加盟店は、全国106万店を超え、街の飲食店、コンビニ、ドラッグストア、ガソリンスタンドなど幅広いジャンルの店舗で貯めていくことができるので、普段利用している店を今一度確認してみると「ここでもTポイントが貯められた!」という店が見つかるかもしれない。
Tポイントは、貯める時だけでなく、ポイント利用時に1.5倍に増量させて使うワザに注目したい。
そのワザとは、ドラッグストアのウエルシア薬局(ハックドラッグ)が毎月20日に実施する「お客様感謝デー」に200ポイント以上利用すると、1.5倍分の買物ができるというものだ。このワザは賢者たちの間では「ウエル活」と呼ばれ、家計の節約に大きく貢献している。さらに、毎週月曜日は、ポイントが2倍で貯まるため、購入するタイミングをうまく利用することで、合計すると3.5倍ものお得になるのだ。
リクルートサービスの利用で貯まるPontaポイント
ローソンのイメージが強いPontaポイントだが、高島屋など全国20万店舗以上で貯めることができる。また、2016年にリクルートポイントと統合され、じゃらんnetや、HotPepperグルメ、HotPepper Beautyなどのリクルートのサービスの利用でも貯まっていく。
リクルートのサービスは、出張や飲み会などのビジネスシーンでの利用や、美容院などの定期的に通うところなど、比較的まとまった金額を使う場所で、ポイントを貯めていくことが可能なので、手間なくポイントを稼ぐことができる。決済は還元率1.2%のリクルートカードを利用することでさらにお得度が増していく。
PontaポイントもTポイント同様に、利用時にお得度が上がるワザがある。「ポン活」と呼ばれ、ほとんどの賢者が利用しているものだ。
ポン活とは、ローソン店内にあるLoppiまたは、ローソンアプリで「お試し引換券」を発行し、pontaポイントと対象商品を交換するというもの。60ポイント(60円相当)を162円のお菓子との交換や、80ポイント(80円相当)を210円のアルコール飲料と交換できるので、通常1ポイント=1円の還元率が、2.5倍以上の価値になる。
対象の商品は、お菓子やスイーツ、アルコール飲料などで、毎週火曜・金曜日に更新される。定番人気商品や、季節限定発売などの目新しい商品もあるので、嗜好品代の節約にひと役買ってくれる。ただし、商品ごとの上限数、発券上限がポイントカード1枚につき1日2枚までと制限がある。
電子マネーの利用でお得にポイントが貯まるnanaco、WAON
nanacoポイントと、WAONポイントは、他共通ポイントと大きく違う点がある。お得に貯めていくには、電子マネーの利用が前提となるということだ。電子マネーの利用には、必ずチャージが必要になるため、クレジットカードからのチャージを選択することにより、ポイントの2重取りができる。
nanacoポイントは、イトーヨーカドーで、毎月8の付く日(8、18、18日)に利用すると、ほとんどの商品が5%OFFで購入することができ、決済で貯まる200円=1ポイント(0.5%還元)と合わせると5.5%もお得。
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セブン-イレブンの利用では、通常0.5%還元のところ、2020年8月31日まで、100円=1ポイント(1%還元)とポイントが2倍貯まる。また、特定の商品を全額nanacoで購入すると、通常ポイントに加えてボーナスポイントがもらえるサービスがあるなど、イトーヨーカドー、セブン-イレブンをよく利用する人に向いているポイントだ。
WAON POINTは、加盟店での提示でポイントが貯まるWAON POINTカードがあるが、電子マネーWAONカードを利用することで、ポイントが2倍になるので、電子マネーWAONカードを利用するほうがいいだろう。イオングループの店舗でお得に貯められるサービスを展開しており、毎月10日にポイントが5倍になる「ありが10デー」、毎月5の付く日(5、15、25日)にポイントが2倍になる「お客さまわくわくデー」がある。
また、イオングループ各店舗で対象商品を購入するとボーナスポイントが付くサービスもあるので、nancoポイント同様、利用する前にチェックしておこう。
今すぐ始めて損はなし
このように、利用するポイントと合わせて、ポイ活のワザを使っていくことで、ポイントが2倍、3倍と増量していく。貯めた共通ポイントは、さまざまな店舗やサービスで利用でき、現金と同様の役割を果たしてくれるので、すぐに生活費の助けになることは間違いない。
何かを我慢するということではなく、ひと手間加えるだけの誰でもできる簡単な節約術。今すぐ始めて損はないだろう。
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提供元:副業せずにひと月1万円稼ぐ超カンタンなコツ|東洋経済オンライン