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2017.01.28

がんのことみんな知ってる?-第1話 がんについての基礎知識。


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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 記念すべき第1回目は、がんの成り立ちと、若いうちから準備しておかなきゃいけない理由をご紹介。

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若い世代も油断大敵! がんは高齢者がなるとは限らない!?

まずは「がん」がどうやって出来るのか、そこから説明しましょう。そもそもがん細胞とは、細胞の設計図であるDNAにキズ(突然変異)が積み重なってできます。簡単に言うと、誰の身体の中にも生まれるものということです。それが高齢になると毎日数千個も発生すると言われます。しかし、生まれたてのがん細胞を、免疫細胞が水際で殺してくれるのです。ところがこの免疫細胞は、有害な細胞を殺しているわけではなく「異物」を殺しているため、もともと自分の細胞だったがんを見落とすことがあるのです。免疫が見逃した、たった1つのがん細胞が分裂を繰り返し、大きな塊になります。それが「がん」です。ちなみに検査で見つかる大きさになるまでは、10~30年の歳月がかかります。また「免疫力」も年齢と共に衰えていきます。高齢になるほど発生するがん細胞が増え、それに対する備えも弱くなります。つまり、日本は世界一長寿大国になった結果、「世界一のがん大国」になったというわけです。ですが「がん=高齢者がなるもの」という考えも間違いです。知り合いでがんになった人は、34歳という若さで肺がんになりました。しかも、傍若無人な生活をしていたわけではなく、タバコも吸わず酒も付き合い程度、野菜中心の食生活に運動を心がける、そんな優等生な青年です。若くしてがんになった理由は分かりません。がんが30・40代で発見されることは珍しくなく、毎年約100万人が、がんにかかっていますが、その約3分の1が働く世代(20~64歳)です。この世代のうち約7万人が、がんで死亡しています。それくらいがんは身近なもので、若いうちからの備えが肝心なんです。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

著者プロフィール:中川恵一

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なががわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、癌にまつわるもの多数。

提供元:がんのことみんな知ってる? 第1話 がんについての基礎知識。|Linkx(リンククロス)編集部

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