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2018.08.14

暑さに負けて出費する「猛暑貧乏」を防ぐコツ|ついカフェで涼む、つい外食に頼る・・・


暑いからと頻繁にカフェに入りがちな人も…(写真:EKAKI/PIXTA)

暑いからと頻繁にカフェに入りがちな人も…(写真:EKAKI/PIXTA)

夏真っ盛り。2017年は長雨の影響で、プールやビアガーデンに閑古鳥が鳴いた。うってかわって、猛暑、いや酷暑の影響で、今年はこれらの施設は好調のようだ。

あまりの暑さにうっかり浪費が増える

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第一生命経済研究所の試算によると、過去に最も日照時間が長かった1994年と同程度だと仮定すれば、この夏の家計消費への押し上げ効果は6800億円(7月)にも上るという。

押し上げというとポジティブな響きだが、消費者サイドから見ればお金を使ってしまっているわけだ。ではいったい何にお金を使っているのか。電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」が発表した、今年のボーナスと夏のお買い物に関する実態調査を読むとその一端がうかがえる。

Shufoo!のユーザーは、スーパーのチラシ情報をチェックし、いちばんお買い得な品を探そうと考える、節約志向の高い層といえるだろう。しかし、この暑さではさすがにそれもままならない。レポートの中の「夏の買い物あるある」を覗くと、こんな記述がてんこ盛りだ。

「買い物行くたびにアイスを買いがち」(栃木県・20代)、「重いのに飲み物をたくさん買ってしまい、 帰りに後悔する」(茨城県・40代)、「デパート内が寒く、 ホットドリンクを買う」(北海道・20代)、「台所に立って料理するのが暑いので出来合いを購入することが増える」(埼玉県・20代)(Shufoo! 利用者調査より一部抜粋)
要するに、うっかり出費が増えてしまっているということだ。

回答者には女性が多いが、主婦ばかりがこうした支出をしているわけではない。あまりの暑さにコンビニに駆け込み、しばらく涼んでは、ついでにペットボトルコーヒーやアイスを買ってしまう、そんなビジネスパーソンは少なくないだろう。

商談や営業の合間、普段なら公園のベンチで一息とするところ、熱風にあおられて、例年より多くカフェに逃げ込んでしまうという人も多いかもしれない。連日のこととなれば、カフェ代もばかにならない。

こうした環境下、仕事のあるウィークデーのうっかり浪費を減らし、なおかつ快適に過ごすにはどうしたらいいか。節約視点から考えてみたい。

みなさんは最近、図書館に行ったことがあるだろうか。仕事中に行く人は少数派かもしれないが、実は都心にも多数ある。暑いからと頻繁にカフェに入りがちな人には、カフェと同じように使える作業スポットとして、図書館の利用価値は大きい。一度調べて損はないだろう。

おすすめは、5つの分館を持つ千代田区立図書館。コンセプトは「ビジネスを発想するセカンドオフィス」。無料で利用でき、仕事に使える資料やデータも各種そろう。

5カ所の区立図書館のうち、九段下駅から徒歩5分の場所にある千代田図書館には、ビジネス書・ビジネス雑誌・専門新聞・年鑑・白書などの各種資料をそろえた「調査研究ゾーン」がある。電源コンセントやWi-Fiも使用可能。仕切られた個人用ブース席も利用できるので、カフェより仕事がはかどりそうだ。もちろん、新聞や雑誌も充実している。

同じく千代田区の日比谷公園内にある日比谷図書文化館も、「セカンドオフィス機能、調査・読書環境の提供」がコンセプトの、ビジネスパーソン向けといえる図書館。2階3階が図書フロアとなっており、約20万冊の蔵書を保有している。テーブル席や椅子席など約300席のすべてでWi-Fiが利用できる。

どちらの図書館とも、パソコンの持ち込み自由、飲み物もペットボトルや蓋つきのカップなら持参OKだ(食事はNG)。公共の図書館なので、閲覧だけなら誰でも利用できる(資料の貸出や一部サービスの利用には貸出券の作成が必要)。

千代田区以外にも公共の図書館はあるので、自分のビジネスエリアにあるめぼしいところをチェックしておくといい。

コーヒー無料サービスもある銀行のフリースペース

電源とWi-Fiを求める人は、次のスペースも覚えておくと役に立つかもしれない。

三井住友銀行が新コンセプト店舗として作った、汐留シティセンター内にある出張所がそれ。有人の窓口はなく、銀行らしい設備はATMのみだが、無料Wi-Fiが利用できるうえ、電源を備えたフリースペースがあるのだ。

2018年7月30日にオープンしたばかりで、今後はこのスペースで各種セミナーなども開催予定という。さらに注目すべきは、SMBCデビットカードの保有者なら自販機にタッチするだけでお茶やコーヒー、ココアなどが無料で飲めるという点(1日1杯まで)。同タイプの自販機だと、普通なら200円近くするのを考えるとかなりのお得だ。

銀行側としては、まずは来店習慣をつけてもらおうと、こうしたスペースを作ったと推察する。HPにも、「銀行に用事がなくてもご利用ください」と親切に書いてあるほどだ。ありがたく好意を受けよう。

なお、渋谷の無料スペースといえば、渋谷駅地下にある「渋谷ちかみちラウンジ」が便利。ソファのあるラウンジ、女性パウダールーム、男性ドレッシングルーム、ベビールームなどを備えている。TOKYU CARD、Tokyo Metro To Me CARDの保有者優先だが、向かいにあるインフォメーションで記名すれば誰でも利用可能だ。電源やWi-Fiも利用できる。ただし、飲食は不可なので注意。

お得に水分補給するコツもチェックしておきたい。

筆者の場合は、まずマクドナルドを探すことが多い。なぜならdポイントが使えるからだ。ドコモユーザーであるため、毎月の利用料金に応じ1%(ゴールドステージの場合は10%)が貯まっている。このポイントを使ってドリンクを注文すればいい。マックでは同様に楽天ポイントも使える。楽天のポイントを使ってお茶が飲めるのは、マックだけでなくプロントやミスタードーナツも同様だ。

ドトールコーヒーやエクセルシオールカフェ、ロッテリアならTポイントが、ケンタッキーフライドチキンならPontaが、ドリンク代として使える。これらの共通ポイントは、すべてスマホアプリがあるので、財布にプラスチックカードを入れておく必要はない。しかもアプリ上では、ポイントの残高が今いくらかが表示されるので、お茶が飲める程度のポイントがあるかどうかは一目瞭然。手持ちの共通ポイントが使えるカフェやファストフードがどこなのかをおさらいしておくと、うっかり支出を減らすことに大いに役立つだろう(未対応の店舗もあるので注意を)。

イートインスペースという選択肢

近年、弁当派が復権している気がする。弁当男子という言葉もできたくらいなので、弁当を会社に持参する男性も少なからずいるだろう。しかし、この暑さでの弁当は、食中毒なども不安だ。

そんな中、弁当は買うこととし、商業ビルやデパートのフードコートやイートインスペースを利用するという手もある。丸の内界隈では販売されている弁当や軽食を買ってきて、その場で食べられるスペースを確保しているビルは多い。丸ビルやKITTEなどが代表的だ。

暑い夏は家で調理したくないという声も多いので、デパートやスーパーでもそれに対応した動きが進んでいる。東京都内では、大井町のイトーヨーカドーが2月にフードコートを大規模リニューアルし、142席もの「オオイチマチ ダイナー」として生まれ変わった。
すぐ横の惣菜売り場で売っているパンや弁当を買って、その場で食べることができる。さらに無料Wi-Fiの7SPOTが利用できるうえ、100円コーヒーのセブンカフェまであるので、至れり尽くせりだ。

大阪梅田のファッションビルLUCUA osakaも4月に「LUCUA FOOD HALL」(ルクアフードホール)をオープン、購入した商品がその場で食べられる飲食スペースを設置した。働く女性や単身者・高齢者の増加とともに、こうしたスタイルはさらに増えていくと考えられる。ビジネスでよく行くエリアにデパートやスーパーがあるようなら、イートインスペースを設置していないかチェックしてみよう。

この暑さはいつまで続くのか。やっと涼しくなったころには、懐も同じく涼しくなっていた――などということがないように、どうかご用心を。

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提供元:暑さに負けて出費する「猛暑貧乏」を防ぐコツ|東洋経済オンライン

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