2018.05.25
思ってた給料と違う!?一体何が引かれてるの?給与明細の正しい見方
思ってた給料と違う!?一体何が引かれてるの?給与明細の正しい見方
この記事のポイントは・・・
給与明細の基本は「総支給額-控除=差し引き支給額」と覚えておこう
控除は大きく分けて「社会保険」「税金」「その他」の3つの種類がある
社会保険料や税金は確実に納められるように給与から控除されている
毎月もらう給与明細。「いろいろな項目があるけど、手取り額だけ確認している」という人もいるのでは?給与明細には、手取り額以外にも、税金や保険料など把握しておきたい項目がいろいろ記載されています。給与明細の見方を知って、いったい何が差し引かれているのか、どうして差し引かれているのかを確認してみましょう!
「総支給額」「控除」「差し引き支給額」の関係を理解しておこう
給与明細の項目は「支給」と「控除」に分かれています。
「支給」は、基本給や残業代、手当て、通勤費など、会社から支給されるものです。その合計金額が「総支給額」です。対して「控除」は、保険や税金など、総支給額から差し引かれる金額です。
そして、総支給額から控除額を引いた、実際に振り込まれる金額が「差し引き支給額」。いわゆる「手取り」になります。
総支給額-控除=差し引き支給額(手取り)
というわけですね。
給与明細のなかでも、項目がよくわからない・じっくり見たことがない、という方が多いのが、控除の欄です。控除は大きく「社会保険」「税金」「その他」の3つに分けることができます。それぞれどのような項目があるのでしょうか。
控除の種類その1:社会保険
病気や怪我などの万が一のための医療保障である健康保険、老後のための年金など、大事な社会保険の保険料は、確実に納められるよう給与から控除されています。
<社会保険>
健康保険と厚生年金保険、介護保険を合わせて社会保険と呼びます。社会保険料は会社と従業員で半分ずつ負担します。給与明細に記載されるのは従業員分のみの金額です。
<雇用保険>
失業に備えた公的保険制度です。雇用保険料は、会社と従業員で一定の割合ずつ負担します。
控除の種類その2:税金
国や市町村に納める税金も、給与から控除されています。
<所得税>
個人が国に収める税金です。支給額が増えれば所得税額も増えます。会社が給料から差し引いて徴収し、代わりに納付します。この仕組みを「源泉徴収」と呼びます。源泉徴収された所得税は年末調整で精算され、実際より多く納めていた場合は還付されます。
<住民税>
個人が市町村に収める税金です。前年度の所得によって金額が決まります。住民税には、会社が毎月の給料から差し引いて徴収し、代わりに納付する「特別徴収」と、個人で納付する「普通徴収」の2種類の納め方があります。企業に勤めている人は「特別徴収」での納付が一般的です。
控除の種類その3:その他
その他の控除の明細は、組合費、財形貯蓄、生命保険料(会社の団体扱い)、積立金など、会社によって異なります。給与明細に「その他控除」と記載されていて内容がわからないときは、総務部門の方に問い合わせてみるといいですね。
給与明細を見ると、自分の稼いだお金から社会保険や税金など、大切な費用が毎月控除されていることがわかり、お金に対する意識も高まります。「どうせ勝手に引かれてしまうから」と思わず、チェックしてみてくださいね!
記事提供:ウェブマガジン「mymo」
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