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2017.11.28

プチ高年収でも貯金できない人の4つの習慣│本当の金持ちこそ「貯めるコツ」を知っている


そこそこの高年収でも、そうでなくても、おカネが貯まらない人には、共通する「4つの習慣」がある。直せばおカネが貯まる(写真:kou/PIXTA)

そこそこの高年収でも、そうでなくても、おカネが貯まらない人には、共通する「4つの習慣」がある。直せばおカネが貯まる(写真:kou/PIXTA)

突然ですが、読者の皆さんの周りにいませんか?「そこそこの高収入なのに、なぜかおカネが貯まらない人」。もしかしたら、いまこの記事を読んでいるあなたこそ、そうなのかもしれませんよね。

私はファイナンシャルプランナーとしての講演やマネー相談などを通じて、収入が高いのにおカネが貯まらない人をたくさん見てきました。その人たちとお話しているうちに、実は共通する習慣がたくさんあることに気づいたのです。

そこで今回は、高収入なのにおカネが貯まらない人に共通する習慣を4つ、紹介したいと思います。必ずしも高収入でなくても、おカネが貯まらない人は、必ず4つのうちのほとんどが当てはまるはずです。

日常の消費すべてを「ワンランク上」にすると…

まず、1つ目。「日常生活のどの支出費目も、ワンランク上のもので消費している」点です。たとえば、同じ日常の洋服を買うにしても、ユニクロやZARA、格安のネット通販などを利用するのではなく、ユナイテッドアローズなどちょっと高いブランド物にしている人がいます。

これはスーパーでも同じです。イオンやイトーヨーカドーなどではなく、成城石井や紀ノ国屋などで買っている人。珈琲店でいえば、ドトールやマクドナルドのコーヒーではなく、スターバックスや上島珈琲などのコーヒーを買っている、といった具合です。

あらかじめ断っておきますが、ぜいたくをせずに節約することをオススメしているわけではありません。実は、私自身もぜいたくをすることは大好きです。そもそもおカネは使うものなので、消費することで幸福度が増すことはよいことでしょう。

しかし、それにはやはり加減があります。日常生活のどの支出費目もワンランク上のもので消費してしまうと、あっという間におカネはなくなってしまいます。おカネをかけるところと、かけないところの「メリハリ」をつけることが大切なのです。

洋服に関していえば、「外見はとても大事なので、いい素材の洋服や小物を身に着けるべきだ」と主張する人もいることでしょう。正しいと思います。しかし、だからと言って「おカネをかけるのは当然」というのは違います。実は、おカネを貯めている人は、いい素材の洋服や小物を買うにもひと工夫していて、百貨店や専門店のファミリーセールを利用している人が圧倒的に多いのです。

私がしっかりおカネを貯めている人に聞くと、スーツ、靴、かばんなど高額な商品ほどファミリーセールで購入しています。もちろん、元値をすべて信じるわけではありませんが、たとえば小売店の店頭で20万円していたスーツが80%割引なら、4万円で購入できます。実際、私もファミリ―セールでスーツや靴などを購入していますが、所得の高そうな落ち着いた雰囲気の人が多いと感じます。

「ファミリーセールやクーポンを使うのはダサい、格好悪い」と言われる時代は、終わりました。「メリハリをつけて、賢くおカネを使う」が今の時代に求められているのではないでしょうか。

「自分にかけるおカネ」が多すぎないか

2つ目は、「自分にかけるおカネが多すぎる」点です。自分にかけるおカネとは、「身なりを整えるための、買い物や自分磨き」と、「知識・スキルアップや人脈づくりなどの自己投資」の2種類があるので、分けて考えてみましょう。

前者は、高年収女性に多いのですが、予算を決めずに、「エステにヨガに歯科矯正に」と、外見の美しさに磨きをかけ、洋服やバッグ、靴などもおしゃれなものを身に着けるなどが挙げられます。誰もが美しくありたいと願う気持ちはわかりますが、おカネを貯められないほど、支出してしまうのはNGです。

では、後者の知識・スキルアップや人脈づくりなどの自己投資はどうでしょうか。前者に比べたら、一見、健全そうに見えます。高年収の人は向上心が高い人が多いので、資格取得や英語力、ロジカルシンキング力、コミュニケーション力などの向上、人脈を広げるための交流会やセミナー参加などに、積極的におカネを使います。また、いいと思った本などはすぐに買う傾向にあります。

ここまでは、何も問題ありません。「じゃあ、いいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、おカネが貯まる人と貯まらない人には決定的な差があるのです。それは何でしょうか。

おカネが貯まらない人の問題は、「いつ投資した分が返ってくるのか、リターンを考えずおカネをかけていること」です。たとえば、本の購買行動だけでもわかります。本を買うだけ買って、読まずに積んだままにしている人などはこの残念なケースに見事に当てはまります。

ここで注意しなければならないのは、少し触れたように、自己投資とは「投資」という言葉がついているとおり、「リターンを考えるべきだ」ということです。

そして、そのリターンを得るのにかかる時間も考えなければなりません。つまり、自己投資は時間と費用対効果を考えて行う必要があるということです。「今は必要ないが、将来必要になるかもしれない」などと、後先考えずにおカネをかけている人は、必要なのか、そうでないのかの「棚卸し作業」をしてみるのがいいでしょう。

自分自身の「判断基準」を持っているか

3つ目は、「何かを買うときの判断基準がない」点です。つまり、おカネの使い方の基準がないので、勧誘を受けたりすると、流されやすい傾向があるのです。たとえば、甘いセールストークにつられてしまい、保険商品を購入したり、クレジットカードに入会するなどです。

保険は本来、必要最小限にかけるものなので、かけすぎるとあっという間に保険料はかさみます。またクレジットカードも同じ。最低限の枚数があればいいのに、利用もせずに入会したことを忘れ、年会費を払い続けているといった具合です。

また、おカネを貯められない人は、こうしたサービスだけではなく、やはり周りに流されてなんとなくモノを買ってしまう傾向があります。たとえば、友人と買い物に行った際、単なる付き添いのはずが、友人が洋服を買っているのを見て、自分も欲しくなり、財力がなまじっかあるので、つい
買ってしまうなどです。その場の雰囲気で買ってしまうと、一度も使わないまま、クローゼットやタンスに眠ることになってしまいます。

もちろん、本当に必要なものであれば、おカネを出すことに何の問題もありません。ここで重要なのは、「欲しい」ではなく「本当に必要かどうか」です。何かを買うときに必要かどうかという判断基準を持っていると、無駄な出費や衝動買いをぐっと抑えることができます。

最後の4つ目は、「高年収の人は忙しい人が多く、忙しさにかまけておカネと向かい合う習慣を持っていない」ことです。ある程度家計に余裕があるため、支出に気を使わず、支払わなくて済んだおカネまで払ってしまうことが多々あるのです。たとえば、ネット情報にちょっとでも時間をかけてスマホの料金プランを変更するだけで、月当たり数千円の支出が減る場合があるのに、そのままにしている、などです。このように、「忙しい」を理由にしていると、ろくなことはありません。

こうした人に共通する特徴は、「面倒くさがりで行動に移さない」点です。なかには「私がいなくなったら、経済に貢献する人が少なくなる」などと言い訳する人までいます。もしドキッとした人は、ぜひ改善するようにしましょう。

さらに何のためにおカネを貯めるのかを明確にせずに、1つの口座に「生活資金」と「貯蓄すべき資金」を混同している人も、やはりおカネは貯まりません。1つの口座に一緒くたにしていると、生活費との線引きができず、結局貯蓄を取り崩すという傾向になりやすいのです。改善するには、おカネを貯める目的を明確化し、目的別に口座を分け、目的を実現するのに向いている制度や商品で貯蓄することが必要です。

貯めたいのなら、まず支出に意識を向けることから

たとえ今は収入が高くても、病気になったり、リストラに遭ったりなど、人生はいつ何が起こるかわかりません。おカネが必要になったときに、いつでも使えるように準備しておくことは大切です。

おカネが貯められないと思っている人は、まずは自分のおカネを、何にどれくらい使っているかを書き出すなどして、支出に意識を向けるようにしましょう。また、漠然とおカネを貯めるのではなく、前出のように、おカネを貯める目的を明確にし、目的別に口座を分けることもポイントです。

毎月、貯蓄する流れを作ることも重要です。「余ったら貯蓄をする」のではいけません。給料などの収入が口座に入ったら、真っ先に貯蓄分を取り分け、「残りのおカネで生活する」という姿勢が大切です。この貯蓄の流れは「手動」で行うのではなく、「自動(振り替えなど)」で行い、さらにこうして分けた貯蓄を、たとえば財形貯蓄や社内預金、あるいは60歳以上にならないと受け取れないiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入するなど、簡単に取り崩せないような「強制的な仕組み」を活用するとよいでしょう。

人の人生は「どんなおカネの使い方をするか」によっても、決まります。「どんなおカネの使い方をしたら理想の人生を送れるのか」を考えてみると、今よりもずっと有効なおカネの使い方ができるはずです。ぜひ実践してみてください。

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提供元:プチ高年収でも貯金できない人の4つの習慣│東洋経済オンライン

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