2017.05.27
【ためる】知っておきたい!家計管理を大きく変えていくフィンテックって?
フィンテックということばを耳にしたことがありますか? お金に関する用語と見当はついても、自分とは縁遠いものと思っている人が多いのではないでしょうか。フィンテックは、現在の、そしてこれからの私たちのお財布にダイレクトに関わってくるさまざまな金融サービス。暮らしをもっと便利にするフィンテックの情報をお届けします。
「フィンテック」ってなあに?
出典元:「PhotoAC」
「フィンテック(FinTech)」とは、「金融(Finance)」と「IT技術(Technology)」の造語で、ICT(情報通信技術)を使った新しい金融サービス。スマホなどの情報機器を使って、お金の支払いや送金、借り入れ、家計管理や資産運用などができる仕組みのことをいいます。たとえば、おサイフケータイとか、ネットバンキング、ビットコインなども「フィンテック」の先駆け。「フィンテック」を提供している企業のことも、「フィンテック」と呼ぶことがあります。
アメリカで「フィンテック」が注目されるようになったのは2010年代から。きっかけは2009年のリーマンショックでした。金融業をリストラされた人たちが専門知識を活かして、これまでの金融サービスではなかった領域に注目。利用者のニーズに応えて、送金などの手数料はより「安く」、融資の実行をより「早く」、複雑な家計管理をより「便利」にと、新しい金融サービスをつぎつぎに開発していったのです。
スマホの普及を背景に、「フィンテック」の流れは世界中に広まりました。日本でメディアに取り上げられるようになったのは2014年ごろから。銀行法など法的規制が多いことが障壁となっていましたが、国も「フィンテック」推進に向けて、法律の改正などに取り組んでいます。
私たちの身近にある「フィンテック」
出典元:「PhotoAC」
「フィンテック」には、決済、融資、家計管理・資産運用、送金、仮想通貨などの機能があります。身近なものから3つ紹介します。
・クラウド家計簿
スマホのカメラでレシートを読み取って、簡単に家計簿がつけられるアプリが人気です。代表的なアプリが「マネーフォワード」。支出の記録や予算管理ができるほかに、銀行や証券会社の口座、クレジットカードや電子マネーなどの情報と自動的に連携しているのがうれしいところ。家計の状況がグラフ表示でわかりやすく、家族でお金の情報を共有できて便利です。資産運用にも役立ちそうですね。
・モバイル決済
店舗でのクレジットカードの決済は、これまでカード専用の読み取り機が必要で、システムの導入にはかなり費用がかかっていました。その初期費用を大幅に下げたのが「Square(スクエア)」「Airpay(エアペイ)」「楽天ペイ」などのモバイル決済です。スマホやタブレットにカードリーダーを取り付け、アプリをダウンロードするだけ。「Airpay」は主要なクレジットカード以外に、「SUGOCA(スゴカ)」「はやかけん」など交通系電子カードにも対応。「楽天ペイ」も2017年夏から対応予定です。モバイル決済には、入金が早い、会計管理に役立つなどのメリットもあります。小規模な店舗や宿泊施設、屋台など、クレジットカードが使える店が増えて便利になりますよ。
・銀行発お金管理アプリ
各銀行が提供しているお金管理アプリは、口座の残高照会や別口座への貯金、送金、融資の申し込みなどに使えます。スマートフォンの操作で完結するところが便利ですね。福岡銀行の「Wallet+」はデビットカード「Debit+」と連携。目的預金がしやすく、毎日の支出を細かく管理できて、浮いたお金はいつでも貯蓄預金口座に貯金できます。クーポンがついたり、ポイントが貯まったりするのもお得です。
「フィンテック」が変えるお金の使い方&増やし方
出典元:「ktsimage/iStock/Thinkstock」
「フィンテック」を使うと、毎日の暮らしがさらに便利に。
指紋や声、目などで識別するセキュリティシステムも開発が進んでいます。すでにハウステンボスでは、指紋で買い物するサービスを運用中。将来は、買い物に現金どころかカードすらいらなくなるかもしれません。屋台ではしご酒するときも、朝市やマルシェで買い物するときも、会計は指1本で。友だちとの割り勘もクラウドで決済できます。お金やカードを落としたり、盗まれたりのリスクも減りますね。
資産運用や融資も大きく変わると予想されています。
注目は「ロボアドバイザー」と呼ばれるAI(人工知能)を使った資産運用の助言サービス。相談者とのやり取りで、世界中の商品の中から相談者向けのファンドやポートフォリオを提案。自動的に運用してくれます。将来的には、もっと幅広く資産運用を行うサービスが出現するかもしれません。
スマホひとつで、すべての手続きが完結する融資事業も近々始まります。融資の判断基準になるのは、口座の入出金情報や電話料金などの支払い状況。データをAIで解析し、信用度によって金利や上限額を決定する仕組みです。信用度の高い人は審査が早く、ローンの借り入れ額が上がったり、金利を優遇してもらえたりするようになりそうですよ。
「フィンテック」によって、金融サービスの選択肢はこれからどんどん増えていきそうです。これから住宅購入や子育てのお金が必要な世代にとって、家計の節約や資産運用は大切なテーマ。提供されるサービスを賢く使って、暮らしにしっかり活かしていきたいですね。
※この記事は、ふくおかフィナンシャルグループのiBankマーケティング㈱が運営するWEBメディア mymo(マイモ)から提供されたものです
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