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2022.12.09

手取り24万、4年で2000万貯めた会社員の給料観|「給与は下がる」前提だと、不景気に備えられる


会社員としての手取りは24万円、にもかかわらず4年半で2000万円貯めたくらまさん。「給料は下がるものとして考えるほうがいい」など、最悪を想定して生活することのメリットを語ります(出所:倹者の流儀)

会社員としての手取りは24万円、にもかかわらず4年半で2000万円貯めたくらまさん。「給料は下がるものとして考えるほうがいい」など、最悪を想定して生活することのメリットを語ります(出所:倹者の流儀)

会社員としての収入は手取り24万円。にもかかわらず、節約生活および、アルバイトやYouTubeの副業に打ち込むことでお金を使う暇を自分に与えず、わずか4年半で2000万円貯めたことで話題のくらまさん。会社員として働く傍ら、その節約術や節約マインドをYouTubeで公開し、大きな反響を得ています。

給料が上がらないのに物価はどんどん高くなる今日この頃ですが、一体何から始めればいいのでしょうか? くらまさんの著書『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』から一部抜粋・再構成してお届けします。

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身軽に生きる方法(1)お金を使わない楽しみを見つける

お金を貯めるには、身軽に生きることが大切です。

では、どうやって身軽に生きるのか、この記事では私の経験に基づいて、具体的な方法をお伝えしましょう。

まず一つ目は、お金を使わない楽しみを見つけるということです。

日々の生活のなかで、「お金は使うもの」「お金を使わないで生きるのは、人生を損している」などと感じてしまう人は、少なくないと思います。

ただ、私自身は、「高額な商品やサービスは、そうではないサービスや商品よりも10倍、100倍満たされる」という考えは、幻想だと思っています。100万円のワインと1000円のワインがあって、1000円のワインのほうがうまいと自分自身が感じるのなら、それでいいはずだからです。

そもそも、公衆衛生や教育などが整った環境、時代に生まれ育ったこと自体が幸せなことだと思いますし、健康的に生きられていることの幸せや、ありがたみを意識するほうが、自分には合っているからです。

料理をしたり、散歩をしたり、YouTubeを見たり、友達と宅飲みをしたり……お金がかからない遊びを、私は楽しんでいて、これが節約・貯蓄につながっています。

お金がかからない遊びを楽しむコツとして、私は人を巻き込んでやることを実践しています。友達との宅飲みは、その一例ですね。

ただ、私自身は一人の時間も大好きなので、両者をよいバランスで取り入れるようにしています。

身軽に生きる方法(2)換算して浪費にブレーキをかける

私が身軽に生きる方法として実践している二つ目が、何事においても、生活費いくら分に当たるかを換算することです。これは浪費のブレーキになります。一度立ち止まって冷静に判断することができます。年間300万円の生活費がかかるとしたら、貯蓄300万円があったとしても、たった1年で消えてしまいます。

貯金を増やしたいと考えるなら、自分の生活費はどのくらいなのかきちんと知っておく必要があります。

なぜ生活費かというと、生活費は生活基盤の根本の問題だからです。実体験として、ここがガタガタになると、やはり人格も変わるし、人生も楽しくなくなって不安でいっぱいになります。

たとえば外食をするときに私は、これは食費何日分かと考えたり、何かを買うときには、これは労働時間何日分かと考えたりしてみます。そのように考えていくと、1つひとつの商品やサービスを買うにあたって、お金を払うありがたみや、またそのお金を稼ぐ大変さがわかると思います。

私は、ひどかったときには、友達と遊んでいるときでさえ電気代が気になったりだとか、これは外食じゃなくて自作できないだろうかとか、家で作るほうが安いんじゃないかと考えていました。これは行き過ぎではありますが、こういった感覚を少しでも持っていると、お金を不必要に使わない生活ができると思います。

私の経験上、お金を使っていちばん後悔する時は、本当に好きではないものや、好きかどうか曖昧なものに対して使った時でした。逆に、お金を使っても後悔しない時は、自分が本当に価値を感じるものに対して支払った時なので、こういった食費何日分とか労働時間何日分のような換算はしなくなります。

自分が本当に価値を感じるものにお金を払うのが望ましいのです。

身軽に生きる方法(3)当たり前の基準を上げない

身軽に生きる方法の三つ目が、「支出の水準は一度上げてしまうと、戻すのは何倍も難しい」のを、理解することです。

お金を使うのは簡単です。欲望の開放なので非常に気持ちいいですから。

しかし、支出の水準が上がってしまうと、そう簡単には戻せなくなります。行動経済学ではこれを「ラチェット効果」といって、個人の所得水準が低下しても、消費支出は一定の歯止めがかかり、所得水準と同程度には低下しないのです。

要するに、「所得が減ったからといって急に生活水準を変えることは難しい」ということ。収入が低くなっても、人は今までどおりの消費行動を取るので、貯蓄を切り崩してまでも自分の生活レベルを維持してしまうものなのです。

これは自分自身、思い当たる節があります。当たり前の基準が上がるのは本当に危険なことです。多くの人は収入が減少した際に対応できなくて、借金を始めたり、家計が壊れていったりします。

その状況を抜け出し、跳ね返すには、相当強靭な意思と強い覚悟が必要になります。多くの人がダイエットで失敗したり、リバウンドしてしまうのも少し似ていて、そこに強靭な意思がないと続かなかったり失敗してしまうわけです。

だから、そのように苦しい状況に陥ってから、さらに苦労して打ち克つのではなく、最初からお金を極力使わない生活をすることを私はオススメします。太らないために、そもそも食べ過ぎることを覚えなければいいように、最初から生活費を上げなければ、まったく問題ないわけです。

身軽に生きる方法(4)生活レベルは「学生時代のまま」

私が身軽に生きる方法として実践している4つ目が、今の収入は続かないと自覚することです。不景気は必ず来ます。だからこそ、正面衝突する前にしっかりと事前準備をして、軽症でいられるようにするのが望ましいのです。

多くの人は、今の給料が続くか上がる、会社は滅多なことでは倒産しないと思っているかもしれませんが、1年後の未来さえも誰にもわかりません。

年収100万円を維持するのは簡単ですが、年収2000万円を維持するのは並大抵のことではないですし、同じ労力ではありません。年収が高くなればなるほど、求められる結果は非常にシビアですし、大変だと思います。

だからこそ、収入や給料については、最悪を想定しているほうが基本的には楽だと思います。「給与は下がる」という前提でいれば、上がればうれしいし、家計に余裕が出る反面、下がったとしても、「計画どおり」と思って対応できるからです。

私は仕事や会社など環境が変化したとしても、年収200万円であれば絶対稼げる自信があります。ですので、年間の手取りを170万円と仮定し、月14万円で生活できるように意識して生きています。

学生時代から生活レベルを上げない

学生時代から生活レベルを上げないのは、最強の蓄財法と考えて実践してきました。

生活レベルの話は先ほどもしましたが、「学生時代」という点もポイントです。生活レベルを下げるのは大変なので、そもそも上げないことをずっと意識してきました。これが大きな蓄財につながったと言っても過言ではありません。

収入が学生時代よりも何倍にも上がったにもかかわらず、支出を学生時代から変えなければ、収入と支出の差は大きくなります。その差こそが、貯蓄になるのです。

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私は、学生時代の生活レベルを維持するどころか、むしろ生活レベルをより下げたことによって多くの蓄財ができました。たとえば食費。学生時代に月3万円、4万円かけていたのが、今では自炊もするようになり月1万円から2万円です。

もちろん、「一生ずーっと生活レベルを上げずにいろ」と言いたいわけではなく、「ある一定のラインに到達するまで、生活レベルを維持する」という考え方でもよいと思います。

たとえば、借金がある人が、「100万円を貯めるまでをひと区切りとして、生活レベルを上げないということを実践する」などのように。

もし、自分の中での区切りがあったとしても、生活レベルを上げないことを実践していくことができれば、自然と習慣として身につき、強い貯蓄体質になっていくと思います。

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提供元:手取り24万、4年で2000万貯めた会社員の給料観|東洋経済オンライン

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