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2022.12.02

冬目前!「光熱費の高騰」に即効く節約"4大原則"|意外と知らない簡単なコツがこんなにある


いくら値上げがつらくとも、電気・ガスを使わないわけにはいかない。生活防衛のためには、とにかくムダなエネルギー消費を減らすのが肝心だ(写真:mits / PIXTA)

いくら値上げがつらくとも、電気・ガスを使わないわけにはいかない。生活防衛のためには、とにかくムダなエネルギー消費を減らすのが肝心だ(写真:mits / PIXTA)

まもなく年の瀬が来る。が、しみじみしている場合ではない。それは光熱費高騰シーズンの到来を意味するからだ。

言わずもがな、2022年はエネルギー高の1年となった。昨年からじわじわ上がっていたとはいえ、2021年11月の電気代は平均モデル家庭で7371円だったところ、2022年は11月12月とも9126円となる(東京電力管内、従量電灯B・30Aで使用電力量260kWh、口座振替ありの場合)。

電気だけではない。ガス代も相当高くなった。2021年11月では4935円だったのが、今年11月は6461円に(東京ガス・東京方面の標準家庭。使用量30㎥、口座振替なしの場合)。むろんLPガスも同じ状況だ。電気もガスも上がりこそすれ、下がる気配がない。

さらに、電力会社がいわゆる規制料金(電力自由化以降プランではない従来型料金)の値上げに踏み切る動きが高まっており、来年以降もっと上がっておかしくない。

いくら値上げがつらくとも、電気・ガスを使わないわけにはいかない。生活防衛のためには、とにかくムダなエネルギー消費を減らすのが肝心だ。「光熱費節約の四原則」を参考に普段の暮らしを振り返ってみてほしい。

光熱費節約の四原則

1 暖めたものは冷まさない

資源エネルギー庁「エネルギー白書2022年」によると、われわれが家庭で使うエネルギーの内訳は、暖房(25.1%)と給湯(27.8%)とで5割強を占める(数字は2020年度)。冬はこの2つの消費が特に増えるが、どちらも「熱」がポイントだ。

暖房にしろ、給湯にしろ、一定の温度まで上げるためには電気なりガスなり灯油なりのエネルギーを使う。しかし、せっかく暖めたものが冷めれば、再びエネルギーを使って温度を上げなくてはいけない。省エネのためには、暖めたものの温度を下げない工夫が大事だ。

暖房で温まった空気を冷やす大敵は、部屋の窓だ。外気と接している窓は周囲の空気を冷やしてしまう。古い家では窓から風が入ってくることもある。室温をなるべく下げないためには窓対策が肝心というわけだ。

断熱性の高いペアガラスなどを採用できればベターだが、とりあえず床に届く長さの厚手のカーテンを使うことが手っ取り早い。カーテンを買い替えるのはちょっと――という人には、100均で売っている断熱カーテンを併用するのも一案だ。窓とカーテンの間に下げることで、窓からの冷気を防ぎ、室温を下げにくくできる。なお、100均には直接窓に張り付けるタイプの断熱シートも売っている。夏の冷房費対策にも役立つので、試してみるのもいいだろう。

同じく、暖めた空気を床から冷やさないため、コタツやホットカーペットの下敷きとして断熱マットを敷くのもいいだろう。アウトドア用のアルミシートでもいいし、100円ショップではジョイント式の厚手マットも見つかる。

甘く見てはいけない、温水洗浄便座の電気使用量

トイレで温水洗浄便座を使っている家も気を付けたい。使用していないときは必ず便座のふたを閉め、便座の熱が逃げてしまわないよう注意を。

実はこの温水洗浄暖房便座、思いのほか電気使用量が多い。東京都の「家庭の省エネハンドブック2022」によると、家電別では照明器具・冷蔵庫・エアコン・テレビに次いで、なんと5位に入る(2019年度。都における家庭部門の電気使用量の機器別割合より)。甘く見てはいけない。

暖めたものを冷まさないといえば、次は風呂。大量の湯を沸かすには、それだけエネルギーを消費する。家族が追い炊きを繰り返すとその分消費量が増えるので、なるべく続けて入る、湯に保温シートを浮かべてその上からふたをするなどで、湯が冷めにくい工夫をしたい。

なお、熱い風呂が好きな人には恐縮だが、以前試算した数字によると設定温度によりかかるガス代は40℃と42℃では約9円の差が出た(ガス単位料金185円で計算)。光熱費を考えれば、ぬるめでじっくり温まるというのも手だ。

2 ガスのモッタイナイ消費をやめる

節約の基本は、気づかない無駄や無意味な浪費を止めることだが、エネルギーにもそれは通じる。特にキッチンでのガスの使い方には見直しポイントが多い。

よく、強火だと調理時間が短くすむ気がするが、炎が鍋底からはみ出すとそのガスはムダになる。炎の大きさを適度に調整するか、鍋底の面積が大きいフライパンを活用するのもいいだろう。

コンロの火をいちいち消さずに、先に煮込み料理を作り、その鍋を外して次に炒め物をするというように、1つのコンロを使い回しすることもムダを減らす。なお、鍋の底が濡れているとそれを乾かすために使われる熱がもったいないので、必ず拭いてから火にかけるようにしたい。また、鍋にはふたを忘れずに。

根菜類を煮込むとき、先にレンジにかけて野菜を加熱してから煮るとコンロにかける時間が減らせるという方法もある。もしレンジの電気代も気になるなら、煮込む野菜を小さく切れば火の通りが早くなるのでお勧めだ。

昭和の頃には煮込み料理の鍋を早めにコンロから下ろし、新聞紙や古バスタオルで包んでおくと保温状態になり余熱で火が通るという節約ワザがあったが、昨今では保温性の高い鍋が人気なので、バスタオルの出番はないかもしれない。

3 人間も温める

冷えるからといって暖房に頼ればそれだけ光熱費が上がる。体が寒さを感じにくくする工夫も大事だ。

「3つの首」を温めることが肝要

首・手首・足首の3つの首を温めよといわれるが、ここは皮膚が薄く、首や手首には太い動脈があるため、冷えると血行が悪くなる。体温を下げないためには、この3カ所を温めることが肝要で、ちゃんとグッズも出ている。

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ネックウォーマー、アームウォーマー、足首ウォーマーなどだ。在宅時でもこれらを使うことで、暖かさをキープできる。

筆者は家でのPC作業時にアームウォーマーを使っている。手首だけを覆い、指先は使えるので作業に支障はない。また、暖房で温められた空気は上昇するので、どうしても足元が冷える。リモートワークには足首ウォーマーだけでなく、室内履きもあれば完璧だ。

体の内側から温める方法も。コーヒーは体を冷やすと言われており、冬場は生姜湯やジンジャーティーを選ぶほうがいいだろう。普段の料理にもすりおろしたショウガをたっぷり加えたり、汁物に片栗粉でとろみをつけると、しみじみあったまる。

4 家中のフィルターを手入れする

エアコンの電気代節約にはフィルター掃除が有効との情報はかなり知られている。フィルターが目詰まりしていると、いくら稼働させてもなかなか室温が上がらないことになり、余計な電力を使ってしまう。理想的には2週間に一度の掃除が望ましい。

しかし、フィルターはエアコンだけのものではない。暖房器具では、ガス・石油ファンヒーター、浴室乾燥機にもついている。そのほか、空気清浄機、掃除機、ヘアドライヤーなどもある。

掃除機はフィルターが目詰まりしているとパワーが落ち、なかなかきれいにならないため、掃除機をかける時間が長くなる。ドライヤーも熱風の勢いが落ちてくると髪を乾かす時間が余計にかかり、これまた電気を消費する。定期的なお手入れが欠かせないのはそういう理由だ。

先の「エネルギー白書2022年」によれば、家庭で使われるエネルギー源の5割は電気だそうだ。つまり、それほど家に家電が増え、フィルターが使われている家電も増加している。掃除は面倒だし、なかなか腰が上がらないものだが、そのために家中の家電が必要以上に電気を食っているのだとすればやるしかない。

ほかにも省エネのためにすべきことはこまごまあるが、とはいえ寒さを我慢したり、健康を害するような暮らしをするのは禁物だ。簡単にできそうなことから始めてほしい。

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提供元:冬目前!「光熱費の高騰」に即効く節約"4大原則"|東洋経済オンライン

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