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2022.06.24

がんで200万円も「ペットの医療」高額化の現実|ペット医療も専門化、細分化、高度化している


ペットも高齢化にともなってがんなどさまざまな高度医療が必要な病気になるようになっている。突然の高額医療費に飼い主が驚かないためにできることはあるか(写真:アオサン/PIXTA)

ペットも高齢化にともなってがんなどさまざまな高度医療が必要な病気になるようになっている。突然の高額医療費に飼い主が驚かないためにできることはあるか(写真:アオサン/PIXTA)

コロナ禍を経てペットの重要性がより高まっています。ペットは家族の一員だと考える人が増えてきているのです。

そのため、愛犬や愛猫が健康で健やかに長生きしてくれることが飼い主の願いになっています。そんな期待に応えようと、動物病院は進化しています。例えば、専門性への特化が進み、皮膚科、眼科、脳神経外科、心臓外科などの2次診療を主にするところができたり、猫、鳥だけというように動物の種類を限定しているところもあります。

専門化、細分化で医療費も高騰傾向

飼い主は、ニーズに合わせて、専門化、細分化している動物病院を探せばいいのですが、飼い主の課題になってくる1つが動物の医療費です。日本の人間の場合は、医療制度があり医療保険に入っているので、それほど高額医療にならないことが多いです。

その一方で、ペットの医療費は、民間の保険会社はありますが、人間のようにはなかなかいかないのが現実です。

獣医療で専門性が進む中、その医療費も高額になることがあります。愛犬や愛猫が病気になったときに、「100万円以上もいるの?」とびっくりされないために、今回はどのような病気でどれくらいの医療費がかかるのかを具体的に見ていきましょう。

猫伝染性腹膜炎(FIP)

クラウドファンディングで、よく目にする病気が、猫伝染性腹膜炎(FIP)です。FIPとは、猫で特に子猫(多くは1歳未満の子)がなりやすく、命に関わる重篤な病気です。症状は、発熱、沈うつ、食欲不振、黄疸、腹水でおなかがふくれるなどの症状が起こります。進行が速いと診断後1カ月以内で亡くなることもあります。原因は、「猫腸コロナウイルス」が変異を起こして強毒化した「猫伝染性腹膜炎ウイルス」です。

この病気の問題点は、治療法が確立されていないことです。可愛かった猫が、急に食べなくなり体を動かすのもやっとになり、だんだんと腹水がたまってきてしんどそうで、治療に行くと血液検査などからFIPと言われて、あっという間に命の危険に陥ることが多いです。

治療法は確立されていないので、日本で認可をされていない薬を使うと、その薬が100万円ぐらいかかります。その他にも、検査費用(血液検査、エコーやレントゲンなどの画像診断、腹水の検査)なども入り、貧血などもあれば、その内服薬も含みますので、合わせて200万円を超える金額が必要となりケースもあります。

検査にも費用がかかる「がん」

がん

犬や猫は寿命が延びて、がんになる子がめずらしくありません。そのため、がんの知識を持っていることは、必要です。がんは、しこりができたりしますが、確定診断のために画像診断をすることが多いです。

人間の場合は、麻酔をかけなくてもCTやMRIを撮ることができますが、犬や猫はそういうわけにはいきません。そのため、麻酔などをかけるので、それも含めての画像診断費用は約12万円かかります。そのとき、患部をとり病理検査をします。その費用も2万円ぐらいかかります。

その病理検査から、リンパ腫、扁平上皮がん、移行上皮がん、メラノーマ、肥満細胞腫などと判断して、どの治療をすればいいか診断します。

がんの3大治療である、抗がん剤治療が動物医療では一般的です。どの抗がん剤治療をするかで治療費は変わります。例えば体重60キロほどあるバーニーズマウンテンがリンパ腫になれば、200万円ぐらいかかります。

放射線治療は、大学の付属動物病院や2次診療の動物病院など限られたところでしかできません。数回の放射線治療で、40万円から100万円ぐらいかかります。手術は、数万円から100万円ぐらいになるでしょう。

これらの3大治療をしても、すべてが寛解するわけではないので、飼い主は、がんの治療をどうすればいいのか悩むところです。獣医療も進歩していますので、初期に発見して治療すれば、寛解する子も出てきています。

心臓外科

獣医療にそれほど詳しくない人は、心臓にメスを入れる治療をしていることを知らないと人も多いと思います。

シニアの小型犬には、僧帽弁(そうぼうべん)という弁がうまく閉じない、僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)という心臓病の子が多くいます。犬のなかでもキャバリアは、若い時期から、遺伝的にこの病気が多く発生します。

一般的には、この病気の治療は、内科治療である内服が多いですが、最近では、外科治療もされています。

内科治療をしていても肺に水がたまる「肺水腫」という状態になり、呼吸ができなくなってしまうこともあります。肺水腫になるぐらい病気が進んだ子は、治療をしても再発することもあります。そうならないために、心臓外科手術という選択肢があります。

心臓の外科なので、特殊な設備である人工心肺装置や特殊な手術器具を使って手術をします。日本でこの手術ができる獣医師はわずかしかいないです。施術費用も200万円以上かかることもあります。体重が2キロもないチワワもこの心臓の手術をすることもあるのです。

発作で気づくことが多い「脳腫瘍」

脳外科

心臓外科と並んで、あまり知られていないのが、動物の脳外科です。上述しましたが、犬や猫が高齢になるに従って、がんになることが多いです。脳腫瘍も例外ではありません。脳腫瘍で最も多い症状は「発作」です。この時点で、気がつく飼い主が多いです。

それ以外に「ぐるぐると一定の方向に回る行動を繰り返す(旋回運動)」「体の平衡や姿勢が保てない(運動失調)」「首がねじれた状態になって姿勢をうまく制御できなくなる(捻転斜頸)」などもあります。脳のどこにできているかで、症状が変わってきます。

脳はMRIやCTを撮らないと外からどうなっているかわからないのですが、現在の日本には画像診断ができる動物病院が増えていますので、脳腫瘍が診断しやすくなっています。

脳外科は、画像診断をして、顕微鏡などを使って、外科的に脳の腫瘍を取ることもできます。人間と同じ手術道具を使ってします。手術時間は、6時間から12時間ぐらいかかるそうです。このような施術費用は、約100万円かかります。

犬や猫の平均寿命が延びています。猫は将来、30年の寿命になるかもしれないと言われています。長寿になれが、当然、病気にもなります。いまや、専門性に特化した動物病院に通うと高度な医療を受けられます。その反面、高額医療になることを覚えておいてください。

できるだけの治療を愛犬や愛猫にしてあげたいと思っている飼い主は、将来のために保険に加入する、貯金をしておくことが大切になります。愛犬や愛猫が病気になったときに、慌てないために最新医療と高額医療という知識をみんなでシェアしておいていただきたいです。

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提供元:がんで200万円も「ペットの医療」高額化の現実|東洋経済オンライン

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