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2022.02.14

「家計簿こそお金が貯まる秘訣」超簡単なコツ2つ|「これまで続いた試しがない」人こそ必見です


「家計簿をラクに続ける秘訣」をご紹介します(写真:shimi/PIXTA)

「家計簿をラクに続ける秘訣」をご紹介します(写真:shimi/PIXTA)

東京国税局で国税職員として勤めた後、NSC(吉本総合芸能学院)に入学し、芸人の道へ。Twitterで税やお金に関する情報を投稿したことが話題になり、執筆や講演、メディアへの出演など各方面で活躍する、さんきゅう倉田氏。
コミュニケーション力、トーク力を活かした「お金」や「税」の話が「わかりやすい」と評判で、税理士会、法人会、医師会、各種学校、中小企業などで5000人以上に講演をするなど、人気を呼んでいる。
自他共に認める「6000人の吉本芸人の中で一番お金に詳しい芸人」の、さんきゅう倉田氏が、この度、『お金持ち 貧困芸人 両方見たから正解がわかる! 世界一やさしいお金の貯め方増やし方 たった22の黄金ルール』を上梓した。「節約」「節税」「貯金」「保険」など、お金の基本的なことを初心者にもわかりやすく解説しつつ、お金持ち、お金がない貧困芸人両方の「実際に目撃したエピソード」が満載の1冊だ。
さんきゅう倉田氏が、「家計簿をラクに続ける秘訣」について解説する。

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やっぱりおすすめは「家計簿」

ぼくは、東京国税局に勤めたあと、芸人の世界に足を踏み入れました。
「6000人の吉本芸人の中で最もお金に詳しい芸人」として紹介されることも多く、経営者団体の講演会などで、これまで1000人以上の経営者に会い、話を聞いてきました。

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その一方で、収入がなかなか増えずに困窮する正社員・派遣社員の方もたくさん見てきましたし、なにより芸人仲間からは「お金がない話」「借金の話」を、これまで何度となく聞いてきました。

いろいろな人と話してきましたが、「お金が貯まらない人」に限って、よく言うのが「いつのまにかなくなっている」「何に使ったかわからない」というセリフです。「月々、自分はいったい何にお金を使っているのか」よく把握していないケースもじつに多いのです。

お金を貯めるためには、「自分のお金の流れ」を「見える化」することが大切で、そのために僕がおすすめしているのが、「1カ月だけでも家計簿をつける」ことです。

でも、「家計簿は面倒……」「これまで続いた試しがない」という声も聞こえてきそうですね。本記事では誰でも続けられる「家計簿のコツ」を紹介します。

お金の流れを「見える化」するために、ぼくがよくアドバイスするのは、「まずは1カ月だけでも家計簿をつける」ことです。「自分が何にいくら使っているのか」を把握するために有効なのが「家計簿」ですが、挫折せず続けるにはコツがあります。

家計簿のコツ(1)「家計簿アプリ」を使いこなす

「1カ月でも家計簿をつけるなんて面倒だ……」という気持ちは、よくわかります。

財布からレシートを引っ張り出して、レシートのないものも思い出して、ノートを開いて書き込んで、電卓で計算する作業は非常に億劫です。煩わしいことは長続きしないので、ラクに家計簿を続ける方法を実践しましょう。

ぼくが長年愛用しているのは、「マネーツリー」という家計簿アプリです。家計簿アプリを3種類ほど試して、シンプルで使いやすいこちらに落ち着きました。ウェブブラウザでも使用できるので、パソコンでの入力も可能です。

ぼくは毎日お金を使うたびに、金額と支出の内容を「マネーツリー」に入力しています。

入力する項目は「金額」「カテゴリー」「メモ」の3つです。たとえば、1000円のランチを食べたら、金額に「1000」、カテゴリーに「食費」、メモに「昼」と入力し、「完了」をタップするだけ。日付は自動で入力されます。

カードや口座と連携ができるメリットも

さらに、連携しておけば、クレジットカードの買い物履歴や預金口座のお金の動きがひと目でわかるのも、家計簿アプリのメリットです。

口座と連携すると、収入も把握できるので、給与がいくら振り込まれたかを確認できますし、フリーランスなど振込日が不定期な人でも、いちいちネットバンキングにアクセスする手間がありません。

「マネーツリー」に限らず、多くの家計簿アプリでは、「現在の総資産(すべての銀行口座や証券口座などの残高合計)」「前月や前年との比較」「家賃、通信費、食費などカテゴリー別の支出」などがすぐにわかります。

「使ったお金」だけでなく、「貯まっていくお金」も見えるので、「貯める」モチベーションが上がり、「これほど便利なものはない」とぼくは実感しています。

自分の支出を把握するために「家計簿」をつけることをおすすめしますが、ここで注意したいのが、家計簿は「記録」するためのものではないという点です。家計簿をつけたあとのステップが大切です。

家計簿のコツ(2)「振り返る」→「認識」→「分析」のステップが大事

家計簿をつける目的は、あくまで支出を管理してコントロールすることにあります。なので、支出の品目まで詳細に記録する必要はありません。

「キャベツ158円」「りんご198円」のように記録していると、手間がかかり、ただでさえ家計簿に「苦手意識」を持つ人にはストレスになりかねません。

「家賃」「水道光熱費」「食費」「外食」「洋服代」など、支出のカテゴリーごとにいくら使ったか把握できれば十分で、「ストレスなしに続けられる」のが僕のルールです。

それより大切なのは、家計簿に記録したあとの次のステップです。

「振り返る」→「認識」→「分析」

これらを実行してはじめて「家計簿」がその能力を発揮します。

家計簿をつけたら、必ず振り返って、「1週間単位」あるいは「1カ月単位」で支出をよく見て、「自分の支出の傾向」や「無駄づかい」を分析してみましょう。

もしお金を使いすぎたのであれば、その理由を把握し、「今月は残りいくら使えるのか」を計算して、翌週以降の予算を立てます。

振り返りのコツは「ラテファクター」

自分にとって何が「無駄づかい」なのか分析するうえで、「どうにも『お金が貯まらない人』ただ1つの悪習慣」でお話した「ラテファクター」も参考にしてみてくださいね。

「ラテファクター」とは、毎日飲む1杯のカフェラテのように、毎日繰り返されるちょっとした支払いのことで、それが自分にとって「本当に必要な出費」なのか、あるいは「たんなる習慣化した無意識の出費」なのかを考えることが、「無駄づかい」を見直して「節約」する大きなポイントになります。

「どうにも『お金が貯まらない人』ただ1つの悪習慣」 ※外部サイトに遷移します

「ラテファクター」とは、毎日飲む1杯のカフェラテのように、毎日繰り返されるちょっとした支払いのことで、それが自分にとって「本当に必要な出費」なのか、あるいは「たんなる習慣化した無意識の出費」なのかを考えることが、「無駄づかい」を見直して「節約」する大きなポイントになります。

家計簿でお金の流れを「見える化」する習慣をつけ、節約、貯金に確実につなげていくためには、ストレスなしに続けられることが大切です。

家計簿アプリは「簡単で手軽」なことに加え、前月や前年との支出の比較や、自分の残高や資産がひと目でわかるシステムもあるので、「前月よりも支出が抑えられた」「残高が増えた」という達成感や喜びを実感でき、「楽しく」続けられるのでおすすめします。

そして、「記録するだけ」で終わらせず、「振り返ること」を忘れずに実行してみてください。そうすれば、せっかくつけた家計簿が「支出をコントロールする」という本来の目的を果たせるようになるはずです。

これらが同時にできることが「家計簿のもつ絶大な効果」なのです。

「正しいルール」で「貯まる人」に

「お金を貯める」ためには、「節約しよう」「貯金しよう」という「意志」だけでなく、「正しいルール」を決めて、守ることが大切になります。なぜなら、人間は欲望に流されやすく、自分の消費を「意志」だけでコントロールするのは難しいからです。

ぼくの周りにいる「お金が貯まらない人」にも、「簡単なルール」、つまり、ここでいう「家計簿のコツ」など、誰でも簡単にできる習慣づくりをアドバイスして実践してもらうことで、「自然とお金が貯まった!」といううれしい声を聞くことが多くあります。

「自分が何にいくら使っているのか」を「見える化」し、無駄な出費がないかをしっかり分析したうえで、削れる支出を削っていけば、「お金の使い方」がスマートになり、みなさんの日々の行動によい変化が起こると僕は確信しています。

無理なく楽しく続けられる「家計簿のコツ」をぜひ実践してみてください。毎日続けていけば、少しずつ、でも確実に「お金が貯まっていく」ことが「目に見えて」実感できるはずです。ぜひ今日から始めてみてくださいね。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

買い物でバレる!「お金が貯まらない人」の悪習慣

財布でバレる!「お金が貯まらない人」の悪習慣

どうにも「お金が貯まらない人」ただ1つの悪習慣

提供元:「家計簿こそお金が貯まる秘訣」超簡単なコツ2つ|東洋経済オンライン

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