2022.01.13
買い物でバレる!「お金が貯まらない人」の悪習慣|「たった1つの悪習慣」を直すだけで効果絶大!
お金が貯まらない人の悪習慣は、買い物にある?(写真:metamorworks/PIXTA)
東京国税局で国税職員として勤めた後、NSC(吉本総合芸能学院)に入学し、芸人の道へ。Twitterで税やお金に関する情報を投稿したことが話題になり、執筆や講演、メディアへの出演など各方面で活躍する、さんきゅう倉田氏。
コミュニケーション力、トーク力を活かした「お金」や「税」の話が「わかりやすい」と評判で、税理士会、法人会、医師会、各種学校、中小企業などで5000人以上に講演をするなど、人気を呼んでいる。
自他共に認める「6000人の吉本芸人の中で一番お金に詳しい芸人」の、さんきゅう倉田氏が、この度、『お金持ち 貧困芸人 両方見たから正解がわかる! 世界一やさしいお金の貯め方増やし方 たった22の黄金ルール』を上梓した。「節約」「節税」「貯金」「保険」など、お金の基本的なことを初心者にもわかりやすく解説しつつ、お金持ち、お金がない貧困芸人両方の「実際に目撃したエピソード」が満載の1冊だ。
さんきゅう倉田氏が、「買い物でバレる!『お金が貯まらない人』の悪習慣」について解説する。
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長年観察して見えた「お金が貯まらない人」のクセ
「お金がない人」の代名詞とも思われている「芸人」の世界では、じつに95%の人が、本業以外にアルバイトをしています。ほとんどの場合、ご想像どおり、決して豊かな生活ではありません。
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実際に、芸人仲間からは「お金がない話」を、これまで何度となく聞いてきました。なかには多額の借金を抱えている人もいます。
その一方で、ぼくは「元国税職員のお笑い芸人」として、1000人以上の経営者に会い、話を聞くことで、お金持ちの人の「お金」「時間」「人」に対する付き合い方を肌感覚でつかんできました。
「お金持ち」と「貧困芸人」の両方を長年観察して、気づいたのは、往々にして「考え方や行動に、それぞれ共通点がある」ということです。
「お金が貯まらない人」をよく見てみると、普段の行動の中に「お金が貯まらない悪習慣」が潜んでいる場合が、決して少なくありません。それはたとえば、「買い物」の仕方にも見られると、ぼくは感じています。
「お金が貯まらない人」にありがちな「買い物」の仕方とは、いったいどのようなものでしょうか? 本記事では「お金が貯まらない人」の何気ない行動に潜む「悪習慣」と「たった1つの簡単な改善秘訣」を紹介します。
これまで、たくさんの「お金が貯まらない人」を見てきて気づいた「ある傾向」、それは「お金持ちほど、不要なものを買わず、お金が貯まらない人に限って、たくさんの不要なものを買いがち」だということです。
あなたは「不要なもの」買っていませんか?
「お金が貯まらない人」ほど、「お金がない」と言いつつも、驚くほどたくさんの買い物をしているケースが、じつに多いのです。
たとえば、街中の洋服店や雑貨屋、旅先のお土産物屋、テーマパークのスーベニアショップ、ショッピングモールの100円ショップなどで、次々と買い物をし、その結果、次のようなものが部屋に増殖している光景も、よく目にします。
・衝動買いしたが、サイズの合わなかった洋服
・旅先での「トリップ状態」で購入したストラップやキーホルダー
・はりきってそろえたスノーボードとウエア一式
そのときの気分で「なんとなく買ったもの」は、多くの場合、結局「不要なもの」となりがちです。
でも、そういう人に限って、なかなか捨てられず、持ち物が部屋のキャパシティを超えてしまいます。当然、部屋の中はいろいろなモノであふれかえり、散らかっていきます。これは、「お金が貯まらない人」に往々にして見られる傾向だと、ぼくはある時、気づきました。
ぼくの経験から言うと、「お金がなくて部屋がきれいな人」をあまり見たことがありません。
次々と買った「不要なもの」を部屋にためこんでいる知人数名に、ある時、指摘してみたことがあります。「どうせ使わないんだったら、買わなければいいのに」と。
すると、こんな答えが返ってくる場合が多いのです。「いらなければ、売ればいいじゃん!」。
「高く仕入れて、安く売る」ではお金が貯まらない
もちろん、誰しも買ったものが「結果として」不要になることはあります。そういったものを、「持続可能性」の観点から、それを必要としている人に届けたいという考え方は、もちろんありだと思います。
でも、この場合は少し違っています。「買い物」の段階から、「もし要らなくなったら、売ればいい」という前提に立っているようなのです。
しかし、「なんとなくほしいから」という理由で、適当に買ったものが、フリマアプリなどで「買った値段より高く売れる」ことは、ほぼないですよね。
「経済の仕組み」を考えてみても、お店は、仕入れ値より高い値段で商品を販売することで、商売が成り立っています。「安く仕入れて、高く売る」のが商売の王道のはず。
それに対して、買ったものを、購入時よりも安い値段で売ること、つまり「高く仕入れて、安く売る」のでは、経済は成り立ちません。つまり、出ていったお金のほうが、入ってきたお金より多く、それをくり返すことで、当然ながら手元のお金はどんどん減ってしまいます。
なかには、「売れば不要なものにも価値が生まれるのだから合理的だ」と主張する人がいますが、そもそも「不要になるものを買ったことが間違い」だった可能性を、考えてみる必要があると思うのです。
「たいして必要ではない」ものを「売ればいいから」と考え、「なんとなく買ってしまう」、そんな「悪習慣」を断ち切るためには、どうしたらよいのでしょうか。
最短ルートは「不要なモノを買わないこと」
どんな小さなものでも、「買い物」のたびに「適格な判断」をしていかなければ、いつのまにか「部屋じゅうが不要なものであふれかえる」ことにもなりかねません。そして、「要らなくなったら売ればいいから」と、「高く買って、安く売る」ことをくり返せば、結果的にどんどんお金が出ていってしまいます。
そんな「悪習慣」を断ち切るには、「不要なものを買わないこと」それがシンプルかつ一番の近道です。
そのために大切なのは、「買う前に『本当に必要かそうでないか』の判断を十分にする」よう心がけることです。
「必要か不要か」の判断が難しければ、次の「3つのポイント」について考え、イメージしてみるのがおすすめです。
(1) 「使用シーン」を考えるーー「いつ使うのか」をイメージしてみる
(2) 「使用頻度」を考えるーー「どのくらい使うのか」計算してみる
(3) 「費用対効果」を考えるーー「価格に対してパフォーマンスが適正か」を考えてみる
上の「3つのポイント」を満たしているかどうかを、よく考えてから「買う」ようにすれば、「不要なものを買いまくる」悪習慣は、改善されていくはずです。
お金が貯まる人は、「将来売るようなもの」や「捨てるようなもの」を買うことを控え、「確実に使うもの」「長く使うもの」を優先的に買う傾向にあります。
「『お金が貯まらない人』時間の使い方、よくある4NG」でも詳しく解説しましたが、「お金がある人は、少しのお金も時間も無駄にしない」という傾向に通じるものがあります。お金持ちほど「時間」も「モノ」も浪費しないのです。
「お金が貯まる人」になるためには、「避けるべきNG行動」を見直し、「考え方」を変えていくことが大切です。それを実践することで、「お金が貯まる人」に確実に近づいた例を、ぼくはいくつも見てきました。
心当たりがある人は、毎日の買い物で「『不要なもの』を本当に買っていないか」自問自答し、日々の買い物に「いい変化」を起こすことで、「お金が貯まる人」への第一歩を踏み出してみてくださいね。「不要なもの」を買わない、たったそれだけでも、お金は確実に貯まっていくものですから。
「『お金が貯まらない人』時間の使い方、よくある4NG」 ※外部サイトに遷移します
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提供元:買い物でバレる!「お金が貯まらない人」の悪習慣|東洋経済オンライン