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2021.11.22

副業するなら「本業と同じ分野選ぶべき」3つの訳|重要なのは「どうやって顧客に価値提供するか」


本業と副業を両立するメリットとは?(写真:tiquitaca/PIXTA)

本業と副業を両立するメリットとは?(写真:tiquitaca/PIXTA)

会社に依存するのではなく、「個人」で稼ぐ力を身につけるために有効なのが「副業」です。ただ、銀行員時代からブログによる副業をはじめ、Web制作会社に転職後に独立を遂げた國富竜也氏は、本業と副業の「複業」を薦めます。その理由を國富氏が解説します。

※本稿は、國富氏の著書『会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす 副業の思考法』から一部抜粋・再構成したものです。

前回:今から始めて「失敗しない副業」を選ぶ3つのコツ

『会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす 副業の思考法』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

今から始めて「失敗しない副業」を選ぶ3つのコツ ※外部サイトに遷移します

本業があるから、安心して副業に取り組める

私が、本業+本業と同じ(あるいは似た)分野の副業をオススメする理由は3つあります。

(1)本業は安定的な収入が入るから

(2)本業で得た知識や人脈を副業に活かすことでさらに成果が出やすいから

(3)副業で得た経験を本業に生かして成果を出せるから

まず(1)ですが、本業で安定的な収入が入るからこそ、安心して副業にも取り組むことができます。例えばブログは、Googleのコアアルゴリズム変更によって検索順位の変動が起きますから、「翌月に収益が0円になった」ということはよくあります。

私が、知識がまだ少ない銀行員時代にブロガーとしていきなり独立していたら、「収益はいつ0円になってしまうのか?」というストレスを抱えながら仕事をしていたでしょう。それでは本業にも集中できなくなります。

副業で大事なことは「どうやって顧客に価値提供するか」ですが、「どうやったら自分は儲かるのか」に重きを置くようになってしまうと、空回りして稼げなかったと思います。

ブログに限らず、YouTube(ユーチューブ)やインスタ、TikTok(ティックトック)、Webデザイナーなどの副業にも同じことがいえます。プラットフォームでの何かしらのルールチェンジ、法律改正、社会情勢、クライアントの事情など、さまざまな予期せぬ事態によって、翌月から収益0円は容易にありうるのです。

ですから、本業で安定した収入を得ながらのほうが、安心して副業に取り組むことができるでしょう。

(2)は、本業で得た知識や人脈を副業に活かすことで、成果を出しやすくなるということです。

銀行を転職した私は、Webマーケティング会社で働きました。企業は大規模なWebサイトを運営していますから、個人では入手しにくいABテスト(Webマーケティングの手法の1つで、「どちらがよりよい成果を出せるのか」を検証する試験)のデータが入手できます。

例えば、ブログでいえば、

・緑色のボタンのほうがクリック率は高い

・ボタンは1つより2つのほうが最終的な申込み数は多い

・目次が最もクリック率が高い

といったことです(サイトの規模やジャンルにもよるため絶対とはいえません)。

実際に本業でさまざまなABテストを行い、効果があるかないかのデータを積み上げていき、効率的に副業に取り入れました。また、副業のブログで発生した問題や困ったことなどを、本業の社内のデザイナーやプログラマーなどに相談できるという点も、非常に恵まれていたといえます。

そして(3)ですが、副業で得た経験を本業に活かすことができます。副業に取り組んでいたからこそ気づけることがあり、それを本業に活かすことで成果を出すことができました。

法人サイトとの戦いを避けながら稼ぐ

例えば副業では、個人がブログを運営するので、法人サイトとの戦いを避けながら稼ぐ戦略を考えなければなりません。当時、法人サイトの多くが「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」と呼ばれる、「多くの人に検索されるキーワード」での露出を狙って記事を作成していました。なぜなら、多くの人に検索されるキーワードで上位表示されれば、多くの人に読まれるので商品やサービスが売れる可能性が高まるからです。

そのため、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」は法人サイトばかりで、個人ブロガーが入れる余地はほぼありませんでした。ですから私が副業で運営していたブログでも、「ロングテールキーワード」と呼ばれる「少人数にしか検索されないキーワード」を狙いにいっていました。

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すると、「ロングテールキーワード」を狙う法人サイトや個人ブログはブルーオーシャンで競合が少なかったため、すぐに検索上位に出てきたのです。検索ニーズもしっかりしているため、商品の申し込み率(購入率)も高いことに気づきました。その気づきを本業にも活かしたのです。

先述したように、法人サイトは効率性を求めるため、どの企業も「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」を狙って記事を書いていましたが、私が編集長を務めていた法人サイトでは、「ロングテールキーワード」で記事を作成しました。その結果、競合との戦いを避けることができ、1年数か月ほどで月2000万円以上を稼ぐサイトに育ったのです。

また、本業も副業も同じ分野ですから、副業の私のサイトで失敗したデータを活かし、本業で大きな失敗をする前に危機回避することもできました。特にリスクの高い、大きな改善や取り組みを行う際は、まず副業でやってみて効果を確認しています。

そして、個人で失敗した点や問題点、気づいたことなどを本業の社内会議で提言するようにしました。つまり、副業が本業のリスクヘッジにもなるわけです。

副業で築いた人脈も本業に生かせる

これは人脈も同じで、SNSの副業を通して、実績のあるブロガーやWebマーケターとつながることで、社外の情報や業界の情報などを得ることができていたので、それらも本業に生かしていきました。

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『会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす 副業の思考法』(KADOKAWA) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

このように、本業と副業との相乗効果は目覚ましいものでした。副業で入手した情報を、社内の事業に取り入れると結果も出ますから、本業で重要なポジションを任されるようになりました。

ポジションが高くなると昇給するだけでなく、さらに貴重な経験を積み重ねることができ、自己成長につながって完全な成長スパイラルに入ることができます。

本業で給料をもらいながら1日8~10時間働くため、学びは非常に多くなるのです。そしてその学びを副業にも活かすことができますし、副業での学びを本業に活かすことができるという、2つの相互作用によって、学習効果を最大化することができます。

本業と同じ分野や似たような副業を始める――これほど効率のよい働き方は、ほかにないのではないでしょうか。

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20代若手社員が億万長者になる地味な投資法

提供元:副業するなら「本業と同じ分野選ぶべき」3つの訳|東洋経済オンライン

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