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2021.09.30

家計簿をつけるのが苦手な人でも簡単に実践できるコツ知ってる?


【画像出典元】「stock.adobe.com/hanack」

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目次

・家計簿をつけることでこんなメリットがある
・家計簿が続かない人の特徴、つまずきポイント
・家計簿をつけるコツ
・家計簿を項目別に分ける例1
・家計簿を項目別に分ける例2
・冠婚葬祭はどうつける?
・定期的に見直しを
・まとめ
・家計簿についてのQ&A

監修・ライター:fpフェアリンク株式会社 代表取締役 白浜 仁子 ファイナンシャル・プランナーCFP®

家計管理のために家計簿をつけたいのに、どうしても上手くいかないという人も少なくないようです。今回は、家計簿が続かない人が陥りやすいつまずきポイントを確認しながら、賢く簡単に家計簿をつけていくためのコツを紹介します。

家計簿をつけることでこんなメリットがある

家計簿というものは、根を詰めてつけるモノではないと思います。
もちろん、つけるのが得意な人はしかりですが、どうやら世の中には私を含め得意でない人の方が多いようです。

とはいえ、一度も家計簿をつけたことがないという人や、貯金が思い通りできない人、転職やマイホーム購入など人生の節目を迎える人は、一度、日々の収支を把握しておくことをおススメします。何とかなるだろうと目を背けていると、必要な時に貯蓄がなく、先々後悔することもあります。

日々の生活が少しずつ積み上がり自分の人生が彩られていくように、資産形成も毎日の積み重ねです。お金が全てではありませんが、お金がないことで困ったり、選択肢が大きく阻まれたりすることもあるのは事実です。家計簿をつけることで素敵なマネープランが歩めるのならとても素晴らしいことですね。

支出の把握

家計簿をつけていない、もしくは特に管理をせず必要なときにATMから引き出している、または○○Payにチャージするという人は、知らないうちに多くの消費をしている傾向にあります。「贅沢をしている訳でもないのにお金が足りない」「貯金が殆どできない」という人は要注意です。

家計簿の良いところは、自身が何にお金を使っているか消費の傾向を知る機会になるということです。自身の生活スタイルを客観視しながら見つめ直すことができます。支出の種類ごとに項目を分けて月の支出を眺めると気付きを得られるでしょう。

お金の無駄をあぶりだす

その気付きが、未来に繋がるヒントとなります。前述の「贅沢をしている訳でもないのにお金が足りない」「貯金が殆どできない」という謎の事件⁉を解決する糸口になります。自身のお金の使い方を知ることで無駄をあぶりだすことができるのです。

たとえば、思ったより外食が多い、コンビニでお菓子やジュースなど嗜好品のちょこちょこ買いで○万円も使っていた、など想像以上の支出があることに気づくことがあるかもしれません。気付きがなければ行動を変えることもできないため、やはり家計簿をつけることは大きな意味を持つと言えるでしょう。

家計簿が続かない人の特徴、つまずきポイント

【画像出典元】「stock.adobe.com/olly」

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とはいえ、日々の支出を記録するのは根気がいることです。
家計簿のつまずきポイントは色々あると思いますが、筆者がよく耳にするのは、次のような内容です。

~家計簿のつまずきポイント~

・項目ごとに分けるのが大変で挫折してしまう
・レシートが溜まり面倒になる
・カード払いの計上タイミングが分からず混乱する
・配偶者の支出管理をどうして良いか分からない
・使途不明金があり、収支が合わない

家計簿をつけるコツ

【画像出典元】「stock.adobe.com/vizafoto」

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これらのつまずきポイントを回避するにはどうしたら良いでしょうか。
私は、「いい加減」に家計管理をするという一言に尽きると思います。
いい加減というのは、「大雑把に、程良い加減で」という意味です。前述のつまずきポイントを基にいい加減について考えてみましょう。

項目ごとに分けるのが大変で挫折してしまう

よし!家計簿をつけよう!と思った場合にやってはいけないことは、頑張り過ぎないことです。

当然ですが、よし!というときが、モチベーションが最高潮ですので、気合いが入るばかりに項目を細かく丁寧に分けがちです。実は、項目が多いほど徐々に分類が難しくなる傾向にあります。項目は物足りないくらい大まかな方が“いい加減“のようです。

レシートが溜まり面倒になる

忙しい日があるとつい後回しになってしまいますが、それが続くとお財布がレシートでパンパンになってしまいやる気がなくなります。それを回避するために、レシートの中身を細かく見ないというのも家計簿を攻略する方法のひとつです。

前述のように項目をシンプルにすることの延長線上にはなりますが、レシートを見て、食品やトイレットペーパー、洗剤などと分けていくと大変ですので、項目を「食費・日用品」という一括りにしてしまうというのも良いでしょう。スーパーで買うものはたいてい「食費・日用品」のどちらかですから。それなら、家計簿にはレシートの合計額のみを記入すれば、あっという間に終わります。

また、これらの買い物は、毎日つけずに、週に1回レシートの金額を合算して記入するという方法でも良いと思います。今週はけっこう使ってる、とか、今週は、冷蔵庫の中身と相談しながら工夫して買ったから抑えられている、ということもあるでしょう。週単位で気付きがあれば、さらに「今週もがんばるぞ!」とやる気がわいてくるものです。

カード払いの計上タイミングが分からず混乱する

これも家計簿あるあるです。カード払いは、購入時と実際の支払時のどちらを計上するタイミングにすべきか疑問がわいてきます。

簿記の考え方で言えば、購入時のカードを切ったその日に計上しなければなりませんが、家計簿の場合はどちらのタイミングでも良いと思います。計上時期に1~2か月の違いが出ますが、細かいことは気にしません。

ただ、月によって購入時にあげたり、支払時にあげたりしてしまうと、計上モレや2重計上になってしまうため、どちらかに統一しましょう。購入時に記載する場合はレシートをもとに、支払時ならカード会社から届く毎月の利用明細の一覧で管理します。

つい目先の処理に頭を悩ませてしまいますが、家計簿の本来の意味は、支出を厳密に付けていくことではなく、「貯蓄が計画的にできているか」ということです。迷路に入りそうな時は、資産形成がゴールであることを思い出すと良いかもしれません。

配偶者の支出管理をどうして良いか分からない

夫婦での家計管理では、どちらか得意な方が主導して付けていくと良いでしょう。ただ、その時に家計簿を付けない方の支出管理をどうしたらいいのか迷ってしまうこともあるようです。

もし、配偶者が主に食品の買い出しをしているという場合なら、リビングにボックスを用意して、レシートを入れてもらうなど家計管理のための負担が少ない方法を準備すると良いでしょう。また、会社での昼食代や趣味・嗜好品は、小遣い項目で一括りにすると管理の必要はなくなります。

使途不明金があり、収支が合わない

私は以前銀行に勤めていました。銀行の勘定は毎日1円までぴったり合わなければ仕事を終えることはできません。ただ、家計簿はそれとは違います。1円単位で収支を合わせていくことにあまり意味はありません。

レシートを無くしてしまったものや、自動販売機で買ったドリンクのようにそもそもレシートがないものもあります。収支なんて合わないのが当たり前くらいの感覚で問題ありません。毎月、数万単位で不明金が出るのは問題ですが、数千円という単位なら差額は雑費として計上しておきましょう。

家計簿を項目別に分ける例1

【画像出典元】「stock.adobe.com/Elenathewise」

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ではここで、項目別の分け方の事例を紹介していきます。
まずは、オーソドックスに大きく月管理費と年管理費に分ける方法です。

<月管理費>

○食費、日用品・・食費、酒代、外食費、日用品
○光熱水費・・電気、ガス、水道
○通信費・・携帯代やインターネット代、有線放送、webコンテンツ利用料
○交通費・・公共交通機関、ガソリン代やETC代、コインパーキング利用料
○医療費・・通院費、薬品代
○小遣い・・職場の同僚や友人との飲み会代、趣味、レジャー費
○教育費・・保育料、学童保育、授業料、塾や習い事代、絵本、通信教材
○住居費・・家賃や住宅ローン、マンションの管理費や修繕積立金、駐車場代
○生命保険料・・死亡保険、医療保険、個人年金保険
○雑費・・その他

<年管理費>

旅行、被服費、固定資産税、車検、自動車税
月管理費のうち半年払いや年払いのもの

被服費は、毎月一定額の衣類を買うという人は多くないと思いますので、年単位の項目に入れています。バーゲン時期にまとめ買いをするケースもあるでしょう。月管理にするとその月に支出が偏ってしまうため家計簿の評価がしにくくなりますね。旅行や税金の支払いなども同様です。このように、時々発生する支出を年管理にするとスッキリします。

家計簿を項目別に分ける例2

よりシンプルを意識し大きく「固定費」と「変動費」に分けるという方法もあります。
固定費は決まった支出ですので特に難しいことはありません。
問題は変動費です。この場合、支出を“何に使ったのか”ではなく、生活費や仕事、プライベートといった“何のための支出なのか”という種類別で分けていきます。シンプルでもあり、例1とは違う気付きが得られそうだと思いませんか。

○固定費・・教育費、光熱水費、通信費、居住費、生命保険料
○変動費
生活費関連・・食費、日用品などスーパーやホームセンターでの買い物
仕事関連・・昼食代、飲み会代、交通費
プライベート・・友人との飲み会代、趣味、レジャー
○年管理
特別費・・医療費、旅行、家電買い替え、冠婚葬祭、半年払いや年払いの契約

冠婚葬祭はどうつける?

冠婚葬祭は、予算が立てられるものではなく、また、管理するものでもありません。必要に応じて、特別費として計上していくと良いでしょう。

定期的に見直しを

忘れてはならないのは、家計簿をつけることが目的ではなく、それを今後のマネープランにどう生かすか考え、資産形成という未来に繋げていくことが目的です。

順調に貯蓄ができているようなら良し、そうでない場合は、大きくメスを入れることが必要です。どの費目に支出が多いのか、その支出は自分や家族にとって価値の高い支出なのかを考え検討してみましょう。家計簿をずっとつけ続ける必要はないと思います。人生の節目節目で、確認して整理してみてください。

まとめ

今回は、家計簿の付け方についてみてきました。
簡単にまとめると、

・家計簿をつけることで、無駄を知ることができ貯蓄アップに繋がる
・家計簿は、根を詰め過ぎず「いい加減」が丁度良い

・項目は分かりやすくシンプルに
・家計簿は、付け続けなくても良いが、節目の時など定期的に見直すのがおススメ

です。市販の家計簿やアプリ、エクセル管理など自身がやりやすい方法で始めてみましょう。

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家計簿についてのQ&A

Q:食費を節約しようと思うと、楽しみな外食を控えなければならなくなります。何か良い方法がありますか?

A:外食を食費という項目にあげると確かにそういう発想になってしまうと思います。外食は食費ではなくレジャー費と捉えてはいかがでしょうか。そうすると予算配分が上手くいくと思います。

Q:お菓子作りが好きで、調理器具を見かけるとつい買ってしまいます。これは日用品の項目に入れてよいでしょうか。

A:ちょっとした調理器具は日用品として管理するのが一般的です。が、趣味という捉え方もできそうです。お小遣いから買っているという管理でも良いかもしれません。

監修・ライター:fpフェアリンク株式会社 代表取締役 白浜 仁子

資格
ファイナンシャル・プランナーCFP®

経歴
2018年10月~ fpフェアリンク株式会社 代表取締役
2017年11月~ 西日本新聞社マネー情報紙「Oh! Yen!オーエン」 専属ファイナンシャルプランナー
2016年4月 FPオフィス フェアリンク開設
2014年4月~2018年3月 日本FP協会福岡支部 副支部長
2010年4月~2014年3月 日本FP協会福岡支部 幹事
2008年7月 内山FP総合事務所株式会社 専務取締役
1990年4月 地元の銀行に入行

専門分野
資産運用、住宅ローン、生命保険、相続、家計管理などライフプラン全般について多方面からサポートできるのが強み。
主婦として、母として、起業家としての経験を生かし専門知識とともにアドバイスを行う。
相談業務以外には、講演、企業研修、執筆などにも従事する。

記事提供:ウェブマガジン「mymo」

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