2021.10.05
【特集】意外と知らない☆大人女性のカラダのトリセツ
毎日がんばる女性に、プチ不調や悩みはつきもの。そんな時、あなたは「仕方がないか」と、そのまま放っておいていませんか?その不調、実は体のSOSサインかも。
今回は「女性のカラダ」をテーマに、生理痛や胸の張りなど、実はちょっと複雑な女性の体について、優しく解説します。これを読めば、日ごろの不調時や、いざという時のヒントになるかも。これを機に、男性の皆さんも女性のカラダについて理解を深めてみてはいかがでしょうか?ぜひご参考ください。
生理やPMSの仕組みを知ればもっとラクになる
生理やPMSで悩んでいる女性は、いったいどのくらいいるのでしょうか。そして、そもそも生理痛はなぜ起こるのか。当事者でも意外と知らないことは多いものです。
新刊『生理で知っておくべきこと』は、生理のデータが詰まった日本初の本です。予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんによる本書より、意外と知らない生理痛の仕組みについて解説します。
生理痛とPMSがある人はどのくらいいるか
生理痛、PMSは生理とは切っても切り離せません。ただでさえ不快な症状なのに、痛みや体の不安が毎月くるのは大変なことです。
「生理不調」とは、ふたつに分類されます。「生理痛」と「PMS」です。
生理痛は、女性の約72%が感じています。このうち31%の女性は痛みどめを服用しなければいけないほどの痛みを抱えています。
ふたつめのPMSは、女性の約96%(95.6%)が感じています。
PMSには頭痛や腹痛、肌荒れやむくみといった体に出る症状がメインのタイプと、精神的な浮き沈みやイライラといったメンタルの症状を抱えるタイプに分けられます。もちろん両方が起こることもあります。
メンタル型で、日常生活に支障が出るほど重たい場合は、PMDD(月経前不快気分障害)といわれます。
生理痛もPMSも症状と重さには個人差があります。ちなみに、誰もがうらやむ、「どちらも感じない」という女性はたったの2.5%です。
なぜ生理痛は起きるのか…そして痛みの原因は何でしょうか。ここでは、多くの女性が知りたい痛みを緩和するための大切なことをご紹介します。
正常な張りと病気の張りの違いとは?
“胸の張り”が気になった経験はありませんか? 痛みに悩んだり、何か悪い病気だったらどうしようと不安になることもありますよね。今回は「正常な胸の張り」と「ちょっと心配な胸の張り」の違いについてご紹介します。
監修:医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生
胸の張りの原因(1)生理・妊娠・出産などのタイミングで起きる胸の張り
胸の張りには大きく2つの原因があります。1つは生理・妊娠・出産などのタイミングで起きるもので、医学的に心配のない「正常な胸の張り」です。もう1つは、何かの病気があって起きる「注意が必要な胸の張り」です。まず、正常な胸の張りから説明します。
生理前の胸の張り
女性にとって最も身近な“胸の張り”といえば、生理前の胸の張りでしょう。毎月生理が近づいてくると胸が張って硬くなり、チクチクとした痛みや腫れたような痛み、違和感などを抱く人がいます。こうした症状は女性ホルモンの働きによるものです。 女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。そのうち胸の張りに関係するのは黄体ホルモン。黄体ホルモンは“妊娠のホルモン”ともいわれます。排卵後に子宮を妊娠しやすい状態にしたり、基礎体温を上げたり、乳腺の発達を促進したりといった働きをします。
このとき胸に張りや痛みを感じるのです。黄体ホルモンの放出が終わると生理が始まり、同時に胸の張りも和らぎます。
妊娠期の胸の張り
妊娠すると分娩直前まで黄体ホルモンが多量に分泌され続けます。卵胞ホルモンも分娩前まで増え続けますが、妊娠前半は黄体ホルモンが優位になるので、胸の張りや痛みを感じる人が多いようです。個人差があって、ほとんど張りや痛みを感じない人もいます。
胸が張りすぎて乳首が痛かったり、皮膚の張りが強すぎてかゆみを伴うこともあります。ふだんはあまり気にならないのに、急に胸の張りが強く感じられる場合、妊娠の可能性も考えたほうがよいでしょう。
生理前の胸の張りは生理予定日の1週間~10日前くらいから現れます。胸の張りが強く、生理が遅れたり2週間以上症状が続く場合は妊娠反応を調べることをおすすめします。
成長期の胸の張り
第二次成長期の女子は、女性ホルモンの分泌が増えて少しずつ身体が大人の女性に近づいていきます。胸が大きくなるタイミングで胸の張りや痛みを感じることが多いでしょう。これは成長に伴う胸の張りなので心配いりません。
このほかにも気をつけたほうがよい「病気で起きる胸の張り」もあります。乳腺症、乳がん、乳腺炎など、その他の胸に関する病気はさまざまあります。ここからは、それぞれの症状や治療のこと、さらに胸が張って痛いときの対処法についてご紹介いたします。
>単なる胸の張りではないかもしれない…病気で起きる胸の張りについてはコチラ
胸が痛いときどうすればいい?受診すべき病院の選び方
「胸が痛い」といっても、その原因はさまざまです。原因を大きく3つに分けると、「臓器に原因がある場合」「心因性の場合」「成長にともなう正常な痛み」となります。順に見ていきましょう。
監修:医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生
その胸の痛み、病気のサインかも?疾患別の気になる症状
「胸が痛い」とき、どんな病気が考えられるかを見ていきましょう。
乳房の病気
■月経前症候群(PMS)
生理前に心身に不快な症状が現れ、日常生活に支障をきたす病気。下腹部の痛み、重苦しさとともに、胸の張りや痛みが生じることが多いです。むくみや肩こり、イライラ、気分の落ち込み、疲れやだるさなどの症状もあります。毎月不調を抱えながらも病気と思わずに我慢しているケースが多くあります。
■乳腺炎
母乳が詰まったり、乳腺に細菌感染したりすることで起こる病気です。乳房が腫れて熱をおび、焼けるような痛みやチクチク感を感じます。発熱や悪寒が現れることもあります。主に授乳期の女性がなりやすい病気です。
■乳腺症
乳腺に良性のしこりや、のう胞ができる病気。乳房に張りや痛みを感じることがあります。しこりの特徴は「境目がはっきりしない」「弾力性がある」「大小さまざまなしこりが複数できる」「生理前になると大きくなり、生理が始まると小さくなる」など多彩な症状を呈します。乳腺の病気の中で最も多く、30代~40代によくみられます。
■乳がん
乳腺にできる悪性腫瘍。乳房に痛みのない硬いしこりができます。指で押しても動かないのが特徴。進行すると皮膚がへこんだり、乳首から血の混じった分泌物が出たりする場合があります。乳がんは40代以上の女性で増えてきますが、10代20代など若い年代でも起こります。また、高齢出産をした人や授乳の経験が少ない人、肥満の人、親族にがん経験者がいる人などがかかりやすい傾向にあります。まれに男性の乳がんもあります。
肺や胸膜の病気(※胸膜は肺を包んでいる膜)
■気胸
肺に穴が開いてパンクしてしまう病気。一般的に、突然の胸痛と息苦しさが同時に起こります。痛みは深呼吸すると強くなり、継続するのが特徴です。若い痩せ型の男性に多い病気です。
■胸膜炎・膿胸
胸膜に炎症が起こり、胸の中に膿がたまる病気。細菌などの感染が原因で起こり、発熱や悪寒をともないます。風邪と似た症状ですが、胸部に鈍い痛みが現れます。呼吸で肺が膨らむと痛みが強くなることが多いです。
心臓や血管の病気
■狭心症
心臓の血管が狭くなる病気。労作時にみぞおち~左胸あたりに、締めつけられるような痛みや圧迫感を感じますが、多くは数分で消えます。放散痛といって、首や肩、歯などの痛みとして感じられることもあります。
■心筋梗塞
心臓の血管が詰まってしまう病気。胸の痛みが強く、持続時間も長く、冷や汗や呼吸困難、意識が薄れるなどの症状がある場合は、心筋梗塞が疑われます。命に関わることも多い病気なので、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
■大動脈解離
大動脈が裂ける病気。大動脈は、心臓から出て全身に血液を送る体の中で一番太い血管です。胸痛は突然起こり、これまで経験したことのない激しい痛みが起こります。痛みの特徴は、引き裂かれるような痛みで時間とともに広がっていきます。すぐに処置しないと命に関わることが多い病気です。
神経・筋肉・骨の病気
■肋間神経痛
肋間神経が何らかの原因で障害される病気。突発的な痛みが片側だけに起こるのが特徴です。深呼吸や咳をしたり、寝がえりを打ったりしたときに強く痛みます。
■帯状疱疹
体の中に潜んでいた水疱瘡のウイルスが活発化して起こる病気。体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みが局所的に現れ、続いて発疹と小さな水ぶくれが帯状に現れます。胸部だけでなく全身で起こる可能性があります。
では、それぞれの痛みに対して、どのような対策や予防をすればよい?どんな病院にかかるべき?
早速確認してみましょう!
>胸の痛みを予防するには?どんな病院にかかるべき?詳しくはコチラ
いかがでしたでしょうか。
毎日、仕事に育児に家事に全力投球で、時に息抜きする時間を持ったり、自分を労わることは出来ていますか?不調が続く場合は放置せず、一度病院で診てもらいましょう。女性は、「働く女性として」、「妻として」、「母として」と色々な立場と役割があります。さまざまな立場がある女性は、仕事と生活との調和、すなわち「ワーク・ライフ・バランス」を考えることが非常に大切です。
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