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2021.08.19

お金が貯まらない「食費の多い人」が今すべきこと|食品ロス・食費削減は毎日100円の注意でかなう


家庭でできる食品ロス削減は、買い物時にあることを意識することだった(写真:ocsa/PIXTA)

家庭でできる食品ロス削減は、買い物時にあることを意識することだった(写真:ocsa/PIXTA)

食品ロスは頭の痛い問題だ。食べられるものを廃棄するのは資源の無駄だし、心も痛む。SDGs(持続可能な開発目標)にも2030年に向けての取り組みとして食品ロスの減少が入り、東京オリンピックでも組織委員会は持続可能性に配慮した大会を掲げた。

むろん食品ロス削減もその取り組みに入っているのだが、早々に弁当の大量廃棄をしていたことがバレてしまった。かなりお粗末だが、掲げた理想と現実はなかなかかみ合わないという例だろう。

このように、食べ物をしっかり食べきるには戦略がいる。リモートワークで食費が増えたと嘆く家庭が多いが、食材の購入量が増えていることに加え、買いすぎや食べきれずに廃棄している量も増えているのではないか。

年間600万トン超とも言われる食品ロスの半分は家庭から発生しており、環境省によれば4人家族の1世帯は毎年約6万円相当の食品を捨てているという。ひと月当たりに直せば5000円だ。まじめに食品ロス削減に取り組めば、月の食費が5000円下がるかもしれない。ここは持続可能な社会のため、そしてわが家の食費節約のために、できることを考えてみよう。

食品ロスの金額を日割りにしてみると

繰り返しになるが、食品ロスの少ない家庭を目指せば、食費は減らせる。家庭で発生する食品ロスの原因は、「直接廃棄(未開封・未使用のものを食べずに捨てている)」「過剰除去(皮を厚くむきすぎるなど、食べられる部分を捨てている)」「食べ残し」の3つに分けられる。

ここにも「買いすぎ」や「保存方法」が絡んでくる。食費節約の基本は、「買い方」「保存法」「使い切り」の好循環を作ることであり、適量を買って、正しく保存・管理し、捨てることなく使い切ればお金も食材も無駄にしなくて済む。このように食品ロスが少ない家庭は、お金も貯まるという理屈が立つわけだ。

ロスを防ぐために大事なのは「必要以上に買わない」ことに尽きる。消費者庁の食品ロス削減マニュアルにも、効果的な取り組みとして「使い切れる分だけを買う」ことを推奨している。それでも毎回つい買いすぎるという人は、金額で心理的な縛りをかけることから始めるといいだろう。

先に食品ロスの金額が月5000円と算出されていたが、それだけの額を節約できるだろうか。普通の家庭で、いきなり今より5000円のマイナスは非現実的だろう。しかし、これをもう少し細かく日割りにしてみると、現実味が出てくる。5000円÷30で約167円なので、1日167円分の買い物を減らせば実現できるのだ。

それでも5000円は厳しめだからと3000円に下げれば、毎日100円の節約でいい。この金額なら、スナック菓子を1つ減らすだけでも手が届きそうだ。

なお、余計なものを買わないためには、冷蔵庫の中やストック品を確認してから出かけることが効果的だ。日々使う食材や、セールになりやすい加工品など、つい手が出てしまうものは家庭ごとに決まっている。帰ってきてみたら同じものがあった、というパターンは実に多く、それが買いすぎの要因になる。買い物に行く前に冷蔵庫をのぞくという、そのワンアクションだけで100円~167円削減が現実に近づく。

また、出かけるタイミングも重要だ。食事作りのための買い物とは、かなりの頭脳労働といえる。棚に並んだ食材を見ながら、何が作れるかと考えたり、メインが決まったら今度はサブのおかずをどうするか、特売品は今日買うべきかなど、考えなくてはならない案件がたくさんある。だからこそ、疲れているときや空腹時は買い物厳禁だ。

吟味せずにどんどんカートに放り込んでしまって、それが買いすぎにつながってしまうからだ。空腹時間ならあめ玉でもチョコレートのひとかけでも口に入れて出かけるといい。

「あったら使うかも」がロスのもと

次は、買い物現場での注意点だ。食費を節約するにはまとめ買いがいいか、それともその都度買いかとよく聞かれるが、筆者は後者と答えている。まとめ買いは必要量以上に多く買いがちで、それが食品ロスにもつながりやすいからだ。

とくに、「あったら使うかも」という理由で買うのは要注意。まとめ買いの代表的手法「3品よりどり1000円」でも、その考えが浮かびやすい。不必要なものを数合わせで買おうとすると、出てくる言葉が「あったら使う」となる。あったらいいは、なくても平気の裏返し、と覚えておこう。

大量パックの商品も、食品ロスの視点からは要注意だ。割安だからとそちらを選ぶ人もいるが、購入後速やかに下処理することが必要だからだ。1食分ごとに小分けして、すぐ使わない分は冷凍をして──という作業を面倒くさがる人には向かない。

また、マヨネーズやケチャップなどの調味料も、セールになりやすい大きめサイズを選んでしまうと、期限内に使い切れずに処分する羽目になる。家族の人数や消費量に合わせて使い切れるサイズを選ぶほうがいい。コンビニや100均の食品コーナーなら、スーパーよりも一回り小さいサイズが売っている。割高と感じても、そっちを選んで使い切るほうが財布も気持ちもスッキリする。

買い物を終えてレジに並ぶ前にも一作業しよう。カートの中にある食品の数をカウントしてみるのだ。単純に数を数えるだけだが意外に効果的だ。自分が何品買おうとしているか確認できるし、思っていた以上の品数だと気づくだろう。本当に必要な物ばかりなのかを確認し、もしここで一品、100円程度の商品を売り場に戻せば、月5000円削減に近づける。

消費者庁が徳島で行った調査によると、捨てられやすい食品の1位は主食(ごはん、パン、麺類)、2位が野菜、3位がおかずだとある。

理由は、食べきれなかったり、傷ませてしまったり、消費・賞味期限切れになってしまった等があげられるが、やはり保存・管理に問題がある。ステイホームで食費が増えている家庭は、冷蔵庫が食品のストック庫と化し、奥のほうに何が入っているか把握できていない迷宮状態になっているのではないだろうか。

買う数を減らせば、冷蔵庫に入れる量も減る。材料が限られると作りすぎにもならないし、食べきれずにおかずが残ることも減らせるだろう。材料をどんどん料理に回して消費できれば、冷蔵庫はつねにスッキリしており、いつ作ったかわからないおかずが入った容器が棚の奥から発見される……ということも減らせるだろう。

また、盲点はドアポケットだ。開封した調味料やたれの瓶がぎっしり並んでいる家は多く、ここにこそ期限切れの食品ロス要員が潜んでいる。封を切れば味も落ちやすくなるので、新陳代謝をよくするためにも、調味料類は大サイズよりも小サイズを買うことをお勧めする。

冷蔵庫の管理については、消費者庁の「計ってみよう! 家庭での食品ロス(令和元年11月版)」に詳しい。このまま主婦雑誌の食費節約特集に置き換えても遜色はない。気になる方はご一読を。

「計ってみよう! 家庭での食品ロス(令和元年11月版)」 ※外部サイトに遷移します

われわれは多分、食べすぎているのだ

コロナ下の巣ごもりライフは1年以上も続いている。食費だけでなく、体重が増えたという声も聞く。通勤や外出が減って消費カロリーも減少しているのだから、コロナ前と同じように食べていては太るのは自明だ。だが、本能的に人間は食べ物を減らすことを選択しない。飢えへの恐怖がDNA上に刻まれているからだろうし、がらんとした冷蔵庫を見ると不安に思う人もいるかもしれない。

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しかし、食品もお金も有限である。われわれが使う食費は、住居費を除いた消費支出全体の約3割を占めている。コロナ下でも食品スーパーの売り上げは順調で、それだけ多くの食品が買われ、その一部が食べきれずに廃棄されているのだ。食品を捨てることはお金を捨てることでもある。その意識を持てば、かけすぎの食費も食品ロスも削減できるのではないか。

このご時世、食べることくらいしか楽しみがないと嘆かずに、この程度が巣ごもりライフの適量だと考えて、食事量の削減に取り組んではいかがだろう。ただし、健康を損なうほどの粗食はやりすぎなので要注意。

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