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2021.07.02

iPhoneで「楽天モバイル」使いこなすための裏技|通信量1GB以下なら、料金が1円もかからない


通信量が1GB以下なら料金は0円、専用アプリを使えば国内通話もタダ。そんな楽天モバイルの回線をiPhoneで使いこなすためのテクニックを紹介する(筆者撮影)

通信量が1GB以下なら料金は0円、専用アプリを使えば国内通話もタダ。そんな楽天モバイルの回線をiPhoneで使いこなすためのテクニックを紹介する(筆者撮影)

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第4のキャリアとして2020年4月に正式サービスを開始した楽天モバイルだが、そこから約1年後の2021年4月に、iPhoneの取り扱いもスタートした。これまでも、SIMフリーのiPhoneや他社で購入してSIMロックを外したiPhoneは使えていたが、サポートは限定的。auにローミングするエリアでSMSを利用できなかったり、5Gをオンにできなかったりと、不完全な部分が多々あった。楽天モバイル自身が正式にiPhoneを取り扱うことになり、こうした問題が解消された格好だ。

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参入からまだ間もないため、大手3キャリアと比べるとエリアが狭く、都市部でもビルの中で圏外になることもある一方で、そのぶん料金は安く、データ通信料は最大で3278円しかかからない。20GB以下に抑えれば、より料金を安くすることも可能だ。今のところ、つながればデータ通信の速度も速い。また、「Rakuten Link」と呼ばれる専用アプリを利用すれば、国内通話料も無料になる。

現状では、キャンペーンで3カ月間無料で利用できるため、お試し感覚で利用してみてもいいだろう。2年縛りのような制約もないため、自分がよくいく場所できちんとつながらなければ、ほかに移る手もある。賢く使えば、料金的なメリットも大きい。そんな楽天モバイルの回線をiPhoneで使いこなすためのテクニックを紹介していこう。

2回線目にするなら「eSIM」がお勧め

楽天モバイルは、現状、物理的なSIMカードとeSIMの両方に対応している。基本的にはどちらを選んでも通信のサービス内容に差はない。ただし、eSIMの場合、アプリ上で本人確認を済ませればすぐに利用を始めることができ、物理SIMのように郵送を待つ必要がない。店舗に行ければどちらでも大差はないが、オンラインで申し込んですぐに使い始めたいというときには、eSIMがお勧めだ。

物理SIMを入れた状態でeSIMとして楽天モバイル回線を追加すると、どちらの回線でデータ通信するのかを選択できる(筆者撮影)

物理SIMを入れた状態でeSIMとして楽天モバイル回線を追加すると、どちらの回線でデータ通信するのかを選択できる(筆者撮影)

iPhoneの場合、物理SIMとeSIMでデュアルSIMに対応している。そのため、eSIMで申し込んでおけば、今まで使っていたSIMカードとeSIMの両方を入れておくことができる。どちらの電話番号でも着信が可能なため、プライベートとビジネスで別々の電話番号を使ったり、2回線目を店舗や宅配便などの専用番号にしたりと、さまざまな使い分けができる。

逆に大手3キャリアやMVNOでeSIMに対応しているのはソフトバンクのワイモバイルやLINEMO、KDDIのpovoだけ。格安スマホ事業者ではIIJmioが唯一の選択肢だが、同社のeSIMは音声通話に非対応。そのため、楽天モバイルと楽天モバイル以外のキャリアでデュアルSIMにしたいなら、楽天モバイル側をeSIMにしておいたほうが選択肢は広がる。iPhone XS以降のeSIM対応機を持っている場合は、eSIMを選択したほうがいい。

物理SIMと違い、SIMカードの抜き差しはできないが、プロファイルの再発行は可能。楽天モバイルのユーザーページの「my 楽天モバイル」で、すぐに新しいプロファイルを再発行できる。再発行の手数料は無料のため、iPhoneのサブ回線として使っていたeSIMのプロファイルをiPadに移し、使い終わったらiPhoneに戻すことが可能。機種変更のときにも、同様の手続きが必要になる。SIMカードの入れ替えよりはやや手間がかかるが、物理SIMと違い、入れ替えの途中で紛失したり、破損させてしまう心配がない。

デュアルSIMを有効にすると、iPhone側ではどちらでデータ通信をするかを選択できるようになる。電波状況の悪いときに自動で回線を入れ替える設定も用意されている。また、eSIMのプロファイルは複数入れておき、使うものだけを有効にすることができる。IIJmioと楽天モバイルといった形で、安価な料金プランのeSIMを複数設定しておき、残りのデータ容量に応じて使い分けてもいいだろう。

1GB以下なら料金は0円、アプリで通話もタダ

楽天モバイルがサブ回線として魅力的なのは、1GB以下の場合、料金が1円もかからないことだ。ほかの回線でデータ通信しつつ、楽天モバイルを1GB以下に抑えれば、無料で1GB増えるようなもの。契約すれば、楽天市場で買い物した際に付与されるポイントが1%ぶんアップする特典もあるため、とりあえず契約しておくだけでもお得になる。

もちろん、よく行く場所でしっかり電波が入ることを確認できたら、そのまま楽天モバイル中心にデータ通信を使ってもいい。さすがに1GBを超えると料金はかかるが、3GB以下なら1078円、20GB以下なら2178円で、それを超えても3278円で利用できる。ahamoやpovo、LINEMOといった大手キャリアのオンライン専用プランと比較しても料金は安い。例えば、毎月1~2GB程度データ容量が足りなくなるというときに楽天モバイルに切り替えれば、データ容量を追加で購入するより、安く済ませることができる。

iPhoneの場合、設定したデータ量を超えた場合にデータ通信を止める設定がないため、1GB以下に抑えるのは少々難しいが、使用したデータ量は「設定」アプリの「モバイル通信」にある、「○○○(設定したキャリア名が入る)のモバイルデータ通信」にまとめられている。ただし、ここで表示されるデータ量はこれまでの累積のため、手動でリセットしておく必要がある。月末を過ぎたら、同じ欄の最下部にある「統計情報をリセット」をタップしておくようにしたい。使ったデータ量はmy 楽天モバイルのアプリでも見られるため、そちらを参照してもいいだろう。

もう1つ、楽天モバイルが魅力なのは、国内通話料が無料になるということだ。先に挙げたように、1GB以下は0円のため、それさえ超えなければ、無料で電話もかけ放題になる。ただし、電話が無料になるのは「Rakuten Link」と呼ばれるアプリから発信した場合のみ。iPhoneに標準で搭載されている「電話」アプリから電話をかけると、30秒22円の料金がかかるため注意が必要だ。

1GB以下なら料金は0円で、一切お金がかからないが、音声通話はし放題になる(筆者撮影)

1GB以下なら料金は0円で、一切お金がかからないが、音声通話はし放題になる(筆者撮影)

Rakuten Linkはデータ通信網を使って電話をかける仕組みで、Wi-Fi接続時や他社回線で通信している場合でも発信可能。つまり、データ使用量を1GB以下に抑えておけば、事実上、かけ放題を無料で追加できることになる。他社の場合、音声通話の完全定額は1870円から1980円ほどかかる。この料金を節約できるのは大きい。

注意点は、今後予定されているRakuten Linkのアップデートで、折り返しの電話がRakuten LinkではなくiPhoneの標準の電話にかかるようになってしまうことだ。その着信に対して電話アプリで折り返すと、通常の電話料金が発生する。無料通話の恩恵を受けるためには、必ずRakuten Linkから発信するようにしたい。

auローミング時は高速通信をオフにする

エリアが急激に拡大している楽天モバイルだが、地方ではまだ穴があるのも事実。都市部は屋外なら、問題なく通信できる程度までエリアが広がっているものの、地下街や建物内でつながらくなるケースはある。それを補うため、楽天モバイルはKDDIとローミング契約を結んでおり、一部の場所ではauの800MHz帯に自動で切り替わる。

厄介なのが、auローミングだと5GBまでという制限があることだ。これを超えると、ローミングエリアでの通信速度が1Mbpsに制限される。ニュースサイトやSNSアプリを開くぶんには1Mbpsでも十分だが、画像が多用されていると、読み込みに時間がかかることも。動画も、解像度を落とさなければ、スムーズに再生することができない。サイズの大きなアプリや画像のダウンロード、アップロードにも時間がかかる。

しかも、8月まではiOS版の「my 楽天モバイル」だと、楽天モバイル回線とau回線のどちらにつながっているかを表示できない。そのため、いつの間にかau回線でデータ通信を使いすぎてしまい、速度制限がかかってしまうおそれもある。現時点でどちらの回線につながっているかを確認したいときには、iPhoneの隠れ機能を使うといい。「フィールドテストモード」がそれだ。電話アプリのキーパッドで、「*3001#12345#*」と入力し、発信ボタンを押すと起動する。

フィールドテストモードを開いたら、「Serving Cell Info」をタップ。さまざまなパラメーターが表示されるが、ここでは「freq_band_ind」という項目をチェックする。これは、接続中の周波数帯を示す数字だ。ここが「3」になっていれば、楽天モバイルの自社回線に接続しているということ。「3」は「Band 3」を意味しており、1.7GHz帯でつながっているときにこの数字が出る。au回線の場合は、「18」や「26」という数字になる。「3」以外だったら、au回線だと考えていいだろう。

フィールドテストモードで接続中の周波数帯を確認。「3」は1.7GHz帯で楽天モバイルの自社回線だ(筆者撮影)

フィールドテストモードで接続中の周波数帯を確認。「3」は1.7GHz帯で楽天モバイルの自社回線だ(筆者撮影)

au回線につながっているときに、データ量を節約したければ、高速通信をオフにすることも可能だ。方法は、「my 楽天モバイル」アプリで「データ高速モード」をオフにするだけだ。オフにしたままでも、楽天エリアでは速度制限がかからない。先に挙げたように、1Mbpsあれば、サイトの閲覧などはできる。高速通信が必要なときだけオンにすれば、5GBの制限を超えることは少なくなるはずだ。

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提供元:iPhoneで「楽天モバイル」使いこなすための裏技|東洋経済オンライン

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