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2021.01.29

「目が死んでる」と言われた人が知るべき改善法|「眉毛」も他人に与える印象を左右している


目力をつけるにはどうすればいいのでしょうか?(写真:cba/PIXTA)

目力をつけるにはどうすればいいのでしょうか?(写真:cba/PIXTA)

TVで政治家や芸能人が話しているのを見ているとき、誰かと話しているとき、「目が死んでいるように見える」と思った経験がある人もいるでしょう。宝塚大学・東京メディア芸術学部教授の竹内一郎氏が上梓した『あなたはなぜ誤解されるのか』を一部抜粋・再構成し、目力を付け、印象がより良くなるコツをご紹介します。

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「目が死んでいる」

菅総理の記者会見の評判が悪い。会見中から「また原稿に目を落した」「目が死んでいる」といったコメントがSNS上に飛び交う。

総理に限らず、マスクで顔の半分を覆う時代においては、これまで以上に「目」が印象を左右することになる。

新著『あなたはなぜ誤解されるのか 「私」を演出する技術』は、言葉以外の情報、いわゆる非言語情報を自分なりにどう意識して、印象を良い方向に変えていくかをテーマに書いた本だ。長年、演出家をやってきた経験をもとにして、「自分の演出家として自分を雇ってみては」と提案してみた本だとも言える。

当然、「口ほどに物を言う」と昔から伝えられている「目」についても触れている。コロナ時代、重要になるのが目を含む顔の「上半分」であろう。その演出法(見せ方)について同書をもとに少し述べてみたい。

目は口ほどに物を言う

「死んだ目」の対極で、「良い目をしている」と感じさせる人がいる。目の形そのものが美形であるかどうかは、大きな問題ではない。真剣な眼差しが身に付いた人のことをいう。基本的に「良い目」の人はまばたきをせずに、まっすぐなまなざしをしている。

たとえば、対戦型競技のアスリートたちの目を思い起こせばわかり易い。彼らは真剣に相手の動作を観察する。テニスなら、相手がサーブを打つときの非言語情報を解析し、どこを狙ってくるのかを予測する。あれだけ真剣に相手を見ていれば、目に力が宿ってくる。「良い目をしている」ということになる。

野球の投手と打者も同じ。予測し合い、裏をかき合う。運動能力が五分五分なら、勝負の分かれ目は観察力である。心理戦、頭脳戦という言い方もできるが、観察力がその能力を下支えしている(もちろん、一流のアスリートにもまばたきの多い人もいて、それは例外と考えるべきだろう)。

俗に言う「目力」を身に付けるには、アスリートくらい真剣に見る対象があるといい。

演出家としての経験をもとに言えば、俳優もよい演技をする人は、相手役の演技を真剣に見て「芝居を返す」ものだ。演出家は俳優の演技を普段から真剣に見ているから、目力のある人が多い。

さて、アスリートでもなく俳優でもない人は何を意識すればいいのだろうか。目を輝かせるためには、好きなものを見る習慣があるといい。

映画でも演劇でも美術館でもいい。私はなるべくお金を使ったほうがいいと思う。お金を使ってみれば、使った分は元を取ろうとして真剣に見る。映画も、映画館で観るのとDVDで観るのでは、観るほうの姿勢がまったく違う。

感動の大きさが異なるのは、画面の大きさや音響の良し悪しだけからくるものではない。お金と時間(労力)を使っている分、映画館では真剣に観る(もちろん、自宅でDVDを観る楽しみは別にある)。

今はネットで探せばかなりのものを無料で観たり聴いたりすることができるようだ。しかし、それを繰り返していては目力を養えない。

職場には、PCや事務用品、エアコンやテレビのリモコンなど、普及用であまり美しいとはいえないものがあふれている。目に滋養を与えるためには、毎日目を向けるもの、たとえばカレンダーだけは美しいものを使うといい。私はカレンダーには、なるべくお金をかけるようにしている。

眉を動かしていますか??

他人への印象を考えるうえでは、実は眉毛も侮れない。俳優の養成所で教えると、日本人は眉毛の動きに無頓着であることに気付かされる。

俳優になりたいぐらいだから、子供のころから映画やテレビドラマは人より見ているはずだが、俳優の眉毛の動きまで注視してきた人は少ないようだ。

世界的に見ると表情の少ない東洋人の中でも、とりわけ日本人の眉毛は動かないから気にならないのだろう。俳優の阿部寛などは日本人としては特殊なくらいに眉毛が動き、それで感情表現をしているが。

アメリカのテレビや映画は、英語圏を相手にしている分、マーケットが世界に広がっている。俳優は外国でも誤解の少ない、はっきりした感情表現を身に付ける必要がある。イギリス、オーストラリア、インドなど英語圏はその傾向が強い。

フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル語圏は、ラテン特有の感情表現の多い俳優が多い(抑えた感情が持ち味の人もいる)。西洋でも、北欧やドイツなどマーケットの小さな国の映画は、感情表現は抑える傾向がある。自国の人にだけ通じればよいという〝造り〟なのだろう。

感情表現の大きさは、眉毛の動きと比例関係にあるように思う。とりわけ、コメディー俳優の眉の動きを注意して見ていただければ、納得してくださる方も多いはずだ。

ウォルト・ディズニーが1920年代にミッキーマウスのアニメーションを作ったとき、ミッキーに眉毛はなかった。ところが1930年代のミッキーには眉毛がある。子供が喜ぶアニメーションには主人公の感情表現は不可欠である。

目と口とアクションの感情表現だけでは、どうしても足りないと考えたウォルト・ディズニーが、本来動物にはないはずの眉毛を「発明」したのだろう。感情表現には、それほど眉毛が大切なのである。動物に眉毛を付けるという発想は、天才の領域である。

俳優でない方であっても、鏡を見ながら、眉を上下してみると、自分の顔に発見があるはずだ。眉で「怒り」「悲しみ」「喜び」などを自分なりに作ってみる。こんなふうに見えるのか、こんな表情が作れるのか、と。自分の表情の特性を知ることは、演出には欠かせない。

眉間のしわにも注意が必要だ

眉に関連して言えば、眉間のしわにも要注意である。特にリモートワークが増えて、PC前での仕事が増えている方は気を付けていただきたい。

PCの前にいる時間が長いと、どうしても眉間に意識が集中する。目が寄って、眉間にしわが寄る感覚である。

眉間にしわが寄っている人を見て、私たちは「疲れているなあ」や「ストレスが溜まっているんだろうな」と感じることは多い。

私は学生や俳優に、時々両手で眉の端を引っ張り上げる習慣を勧めている。また、指の腹で、眉間を下から上にこすり上げることも。対症療法にすぎないが、やってみると「あー、眉間に過度に集中していたなあ」と実感できる。

視野は広いほうがいい。仕事の区切りがついたら、なるべく窓の外を見るほうがいい。それが叶わないなら、昼休みや休憩時間に外に行き、遠くを見て目を休ませてあげよう。そして、先ほどのエクササイズをやる。

中年以降は重篤ではないと思うが、30代以下はよほど意識してほしい。眉間に緊張が入っている人のほうが多いくらいだ。子供のころから、ゲームボーイやスマホ……を長時間小さな液晶を睨みながら集中してきた。新聞を読まずにスマホのヘッドラインニュースで情報を集めるから、やはり液晶の小さな文字を読む時間が増える。さらにYouTubeを見てテレビを見れば、液晶画面を見ている時間はとてつもなく長い。

普段は先述のマッサージをやり、休日はなるべく地平線や水平線が見えるような、広い場所で視野角を広くとってやる工夫をするといい。釣りやサッカーなどのアウトドアスポーツは持って来いである。

プロサッカーの一流選手はピッチ全体を見渡しながら、自分がどう動けばいいかを判断している。一流選手には、眉間に緊張が入っている感じはない。

ストレスの多い人は、眉間に縦じわが多いものだ。眉間の縦じわは、「我慢している人」のイメージである。大目に見ても爽やかさは出にくい。感情表現として、眉間にしわが寄るのが癖になっている人に、自分が思っている以上に他者にストレスを与えていることがある。

少人数の会社で、なかなか人がいつかないところがあった。スタッフが次々と辞めていくのである。理由の1つは、どうやら上司の表情、眉間のしわにあった。

悪い局面で感情を顔に出さないように

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ちょっとでもネガティブな話になると、深いしわが寄る。たとえば「雨続きで嫌になってしまうよね」といった程度の話をする際でも、眉間にしわが寄ってしまう。本来は他愛もない天気の話なのに、深刻な話のような空気になってしまう。職場全体が暗くなっていく。

こういうことが日常的にあると、部下たちは常にストレスを受けてしまう。結果、精神が参る人も現れる。

組織で働く人、特に上に立つ人は、悪い局面で感情を表情に出さないように心がけたい。できるだけポーカーフェイスを心がけたほうがいい。官房長官時代の菅総理は、それが奏功していたとも言える。

ただし、本当に強いメッセージを発する必要がある際には、目や眉などの表情のみならず、発声、全身の動き、すべての非言語情報を駆使して、総力戦に臨まねばならない。

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提供元:「目が死んでる」と言われた人が知るべき改善法|東洋経済オンライン

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