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2020.06.01

自粛生活で「仲良くなった家族」と「そうじゃない家族」との違いは?


「毎日のように怒ってしまう」「言うことを聞いてくれなくて困る」「夫(妻)と育児方針がかみ合わない」……などなど、育児に悩みは尽きません。特に、毎日忙しく過ごしている共働き夫婦なら尚更でしょう。

ここでは、育児中のマイナビニュース会員に"育児の悩み"についてアンケートを実施。寄せられたお悩みに対して"どのようにすべきか"を、NHKの育児番組でキャスターを務めた経験を持ち、現在は育児のセミナー講師や書籍執筆なども行っている天野ひかりさんに、アドバイスしてもらいます。

自粛中に"仲良くなった家族"がしていたこととは?

自粛中に"仲良くなった家族"がしていたこととは?

自粛生活が続いて、連日お母さんたちから悲鳴のようなご相談が多かったのですが、ここに来て、「家族でずっと一緒にいる時間が増えて、コミュニケーションが取れるようになり仲良くなった!」という嬉しい声が届き始めました。

きっとそれぞれの家庭でいろいろ試行錯誤し、より良い家族としてのあり方を探った結果だと思うと、とても幸せな気持ちになりました。

しかし一方で、「うちは仲良くなっていません! 疲れました」という声もありました。では、この2つの家庭ではどのような違いがあったのでしょうか。ポイントは"家族のコミュニケーション"です。そこで今回は、「どのようなコミュニケーションをとったら、より良い家族になっていけますか」というご相談に、親子コミュニケーションアドバイザーがお答えします。

「仲良くなった家族」がしていたこととは?

親子でも夫婦でも友人でもコミュニケーションを重ねた関係の方が、その仲は良好だと言われています。それは誰しも、自分の話を聞いてくれた人の話は聞くからです。そして、お互いにもっと話したくなり、知ろうとし、相手の立場になって考えることができるようになります。その結果、より関係性が良くなっていくのです。

自粛生活で家族のあり方が変化しました。お母さんもお父さんも在宅ワークで家にいて、子どもも家にいて、仕事や宿題などそれぞれにすべきことがあっても、一緒にごはんを食べたりお風呂に入ったり、少し体操など運動したりと、生活を共に過ごすようになりました。今までがいかに一面しか見ていなかったか、気付いた方が多かったようです。

家にいるのに何もしない夫、不安がる子ども、家事や子育てや仕事と1人で何役もこなすお母さん……これまでどおりの生活を進めようとして、辛くなって、イライラして、きっと最初はお互いに戸惑いもあったと思います。

この時点で、「助けて!」と話し合えた夫婦はうまく乗り越えたようです。一方で、「言ったけど口を開いたら喧嘩になった。そのためもう話さない」という方もいらっしゃいました。

ここでポイントなのが、「助けて」の伝え方。(1)◯○くらいしてほしいという「要望の伝え方」と、(2)(こうありたい)という「自分の望みの伝え方」とでは大きく違います。なぜなら、言われた相手にどう届くのかで、その後の行動が変わるからです。

多くの場合、(1)の相手に要望する伝え方をしていますが、これはなかなかうまくいきません。

例えば、「あなたも掃除くらいしてほしい!」は相手への要望ですが、言われた相手はどうでしょう。そう言われて「はい、掃除します」とはなかなかなりにくい言葉ですね。なぜなら要望は、裏を返すと"相手のしていることを非難することば"だからです。

つまり、要望の「掃除くらいしてほしい」は、相手には非難の「あなたは掃除しないよね」と聞こえています。だから喧嘩になってしまうのです。

正しい「助けて」の伝え方は?

とはいえ、喧嘩になるから「助けて! は言わない」のでは理想の夫婦・家族になっていくことはできません。どう伝えたらいいのでしょうか。

まずは相手に伝える時、「あなたは、◯○すべき」「あなたは仕事だけやっていられていいわね」「あなたも、少しはやって!」など、You(あなた)を主語にして話し始めるのをやめましょう。

You(あなた)を主語にすると、相手を責めたり、相手を決め付けたりする言い方になるため、「助けて」という思いが伝わりにくくなります。しかも決めつけた結果、本当にそういう人になり、ますます悪い方へ進んでしまいかねません。

望みを伝える時には、「わたしは、こんな家族になりたい」「わたしは、すっきりした部屋で過ごしたい」「わたしが全部することはできない」「わたしは自分の時間を持ちたい」など、I(わたし)を主語にして、自分の望みを伝えることが大切です。

それを聞いて、相手がどうしたらいいのかを考え始め、自ら考えて動くことで、より前向きなコミュニケーションを育めます。またさらに、要望や非難ではなく自分の望みを伝い合える夫婦を見て、子どもも相手の立場になって自分の思いを伝えられる子に育つでしょう。

なかなか自分の思いを言えないのは、相手への要望になって非難しているように感じるからです。相手を傷つけずに自分の思いを言えるよう、親がコミュニケーションのお手本を見せていけるといいですね。

初めは喧嘩になったとしても、どんな夫婦どんな家族になっていきたいのか、コミュニケーションを重ねていきましょう。

国・制度・会社・家族・お金・自分・趣味……今回のこの緊急事態で何が1番自分にとって頼りになったでしょうか? また、守りたいものは何だと思いましたか?

コロナが収束したら何が残っているのか、何を守れたのか、何をしたいのか、どんな自分になっていたいのかを想像しながら、前向きにコミュニケーションをとり今の状況を乗り切りましょう!

執筆者プロフィール :天野 ひかり

・親子コミュニケーションアドバイザー

記事画像

上智大卒。テレビ局アナウンサーを経てフリーに。
NHK「すくすく子育て」キャスターとしての経験を生かし、全国の親子に寄り添いながら、講演会や講座、シンポジウム、企業セミナー講師などを実施。
自身が立ち上げたNPO法人でも、子どもの自己肯定感を育てる親子のコミュニケーションを学ぶ教室「ことばでおやこみゅ教室」を主宰する。

■著書
・Amazon子育てランキング1位のロングセラー
「子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ」サンクチュアリ出版

「子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ」 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

・最新刊
「賢い子を育てる夫婦の会話」あさ出版 ほか。

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提供元:自粛生活で「仲良くなった家族」と「そうじゃない家族」との違いは?|マイナビニュース

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