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2020.06.11

【歯の健康は体の健康】放っておくと怖い歯周病 予防に効果的な食べ物とは?


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「歯医者さんに、最近いつ行きましたか?」

歯医者には痛みが出てから行く、なんて方、多いのではないでしょうか?
実は、そんな油断は禁物です。自覚症状が出るまで放置しておいては、取り返しがつかないことも。虫歯や歯周病などの歯科疾患が、お口だけではなく全身疾患と深く関わりがあることをご存知ですか?

今回は代表的な歯科疾患である“歯周病”について、どのようなことに気を付けるべきか、全身疾患との関連と併せてお伝えします。そして、どのようにお口のケアをしたらよいか、食事から気を付けることについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

歯周病には痛みがない!?

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歯周病とは、磨き残しによって歯垢(プラーク)が歯肉の境目にたまることで歯肉が炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしていく病気のことです。
そのほかにも歯周病の原因として、歯ぎしりや食いしばり、不規則な食習慣、喫煙などがあげられます。意外と知られてはいませんが、実はこの歯周病、痛みなどの自覚症状がないことがほとんどなのです。なので、最近歯がぐらぐらしてきたなと感じた時には、すでに手遅れなケースが多く、歯を抜く選択をするしかない可能性もある恐ろしい病気です[1]。

歯周病は口の中だけではなく全身にも影響する

自覚症状がないことの多い歯周病は、口の中を悪化させるだけではなく、次のような全身疾患とも深く関係があります。

1. 糖尿病

糖尿病は歯周病の重要な危険因子である一方、歯周病は糖尿病の合併症の一つでもあります。意外と思われるかもしれませんが、歯周病と糖尿病は互いに密接な関係にあることが様々な研究からわかっています。

歯周病を引き起こす細菌は、内毒素とよばれる毒素を作り出します。さらに、内毒素は歯肉から血管内に侵入し、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなる物質を作り出してしまうのです。それが原因で、血糖値が上がったままの状態になってしまい、糖尿病が発症、進行しやすくなると考えられています[2]。

2. 誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物が、食道ではなく誤って気管に入ってしまうこと(誤嚥)で発症する肺炎です。高齢者や、脳梗塞後遺症などの神経疾患や寝たきりの方は誤嚥のリスクが高いため特に注意が必要です[3]。
誤嚥性肺炎の原因となる細菌の一つは歯周病菌であるといわれています。誤嚥により、唾液や食べ物と一緒に歯周病菌などの細菌が気管に流れて肺に侵入すると、炎症が起こってしまうのです。誤嚥性肺炎の予防には日々の口腔ケアをきちんと行い歯周病を防ぐことがとても重要になります[1]。

歯周病を予防するために重要な2つのポイント

1. 口腔ケア

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歯周病の原因の多くは、プラークが除去しきれていないことです。よって、歯周病を予防するにはしっかりと歯磨きをすることがとても重要になります。
しかし、歯ブラシだけで100%キレイに磨くのは難しく、フロスや必要な方は歯間ブラシを使う必要があります。歯磨きも自己流では「強く磨きすぎて歯肉を傷つけてしまっていた」「磨いてはいるが案外磨けていなかった!」なんていう場合もありますので、歯科医院で歯科衛生士に、一度きちんと指導してもらうのがよいでしょう。その際に、自分に合った歯ブラシの種類を聞いてみてはいかがでしょうか?

2. 食事を心掛ける

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歯周病を予防するためには、どのように食事を心がけたらよいでしょうか。
そのポイントは、原因であるプラークをつきにくくする食事を心掛けることです。
プラークを作りやすい食べ物は、歯にべったりとまとわりつくようなもので、滞在性食品ともいわれます。ふわふわのパンや甘いキャラメル、チョコレート、ジュース、スナック菓子、特に歯にくっつきやすいキャラメルやソフトキャンディーは注意が必要です[4]。

〇プラークがつきやすい食べ物
・柔らかい食べ物
・お砂糖を含む食べ物、飲み物
・加工食品 など

逆に、プラークがつきにくい食べ物は、食感が固いものや食物繊維が豊富なもの、梅干しなどの酸っぱいもので、清掃性食品ともいわれます。ビタミン、ミネラルを多く含む食べ物がプラークをつきにくくもしますし、歯にも優しい食材です。ナッツやスルメイカ、ごぼう(根野菜)やほうれん草(葉野菜)、緑茶などをお勧めします。ごぼうはたくさん噛むことで歯ブラシのように歯の汚れをとるので“食べる歯ブラシ”とよばれています。たとえば、間食で食べる甘いお菓子をナッツやするめにしてみたり、おかずを作る際にごぼうを大きめに切ってよく噛んで食べられるように工夫したりすると良いでしょう。よく噛める食事や酸味のあるものを食事に取り入れることで唾液をたくさん分泌することができ、よりプラークをつきにくくしてくれます[5]。

〇プラークがつきにくい食べ物
・噛みごたえのある食べ物
・繊維質な食べ物
・酸味のある食べ物
・カテキンやポリフェノールが多い飲み物 など

歯の健康を守って体も健康に

歯周病をはじめ、歯科疾患は痛みがないケースが多いので、油断は禁物です。症状がなくても定期的に検診をしていただくことで、お口の健康だけでなく全身の健康を維持することにつながります。ぜひ、今回お伝えしたポイントを忘れずに、日頃の口腔ケアと食べ方に意識を向けてみてくださいね。

【参考文献】

[1]日本臨床歯周病学会「歯周病とは?」 ※外部サイトに遷移します

[2]厚生労働省「e-ヘルスネット│歯周病と全身の状態 糖尿病と歯周病の双方性」 ※外部サイトに遷移します

[3]日本呼吸器学会「呼吸器の病気│誤嚥性肺炎」 ※外部サイトに遷移します

[4]埼玉県歯科医師会|20歳を過ぎたら歯周病も要注意!

[5]公益社団法人 山口県歯科医師会|食育について<歯に良い食べ物> ※外部サイトに遷移します

(すべて2020年2月27日閲覧)

【プロフィール】石川桃子

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歯科医院で管理栄養士として勤務。分子整合栄養医学を学び、お子様やご高齢の方と様々な方への食事・栄養指導に携わり、正しい歯科栄養の知識、食事や歯に対する意識をあげることに貢献している。そして、「歯科」と「栄養」の両方を掛け合わせた新たな歯科予防を広げるべく、栄養士・管理栄養士対象で2020年に歯科栄養ベーシック講座を開講。歯科雑誌 アポロニア2019年8月号掲載。そのほか、ライティングやコラムの監修なども行っている。

Twitter:https://twitter.com/mmk_rd ※外部サイトに遷移します

HP:https://momoko-dentalnutrition.com/ ※外部サイトに遷移します

記事提供:リンクアンドコミュニケーション

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