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2019.07.02

現実逃避したくなった時に知っておきたいヨガ哲学


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世の中が便利になり、たくさんの人とコミュニケーションをとれる今の時代は素晴らしいチャンスや経験がある一方で、さまざまなストレスが存在しているように見えます。ストレスが高まって思わず現実逃避したくなり、目の前のことに真摯に向き合うことが難しくなることは誰にでもあることです。
そんな時、“ヨガ哲学”と呼ばれるヨガ的な考え方で上手に乗り越えてみませんか?ヨガの古典書から、現実と向き合うためのコンセプトを4つご紹介します。

1.本当のことを受け入れる勇気を持つこと(サティア)

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ヨガの古典書『ヨガ・スートラ』には、人生という旅を全うするための8つのステップ(取り組むべきこと)を提示してくれています(ヨガの八支則・アシュタンガヨガ)。そして自分や他者に対して避けるべきこと(ヤマ=禁戒)として、この「サティア」を挙げています。サティアの訳は本来、正直に嘘をつかないことという教えなのです。

しかし、「嘘も方便」と言いますし、正直に全て包み隠さずに話すことがベストとも限りません。サティアの意味を大きくとらえると、目の前の現実を冷静に客観視し、受け入れるということも含まれていると考えられます。

現実を受け入れるには勇気が必要です。その勇気を持って目の前の現実と向き合うことができた時に、自分の心は他者や世界に対して開かれた状態、本当の意味でのオープンマインドな状態でいることができます。サティアを含むヤマとは、自分自身と世界とを繋いでくれるためのステップなのです。

2.外側も内側も清潔さを保つ(シャウチャ)

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このコンセプトも前述の『ヨガ・スートラ』が示す8つのステップから来ています。ヤマと対になる、積極的に行うべきこと(ニヤマ=勧戒)の中の一つです。「シャウチャ」は清潔、清浄と訳されます。つまり心と体を浄化することです。このステップには身の回りの清潔、清浄さも含まれます。

現実逃避したい時は、目の前のタスクに向き合えていない時ですよね。そんな時はまず自身の部屋を見渡してみます。心が乱れていると、それは自分の住環境に現れます。部屋の掃除や洗濯をしながら体を動かすことで、徐々に心が晴れやかに変化することでしょう。そして整った部屋に花を飾ってみましょう。豪華な花束でなく、グラスに一輪の花を挿すだけで部屋の浄化に繋がります。

自分がいる環境が整うと、不思議と気持ちまで整理されていきます。そして、不健全な思考のパターンに気がつき、それを手放すことができるきっかけとなります。サウチャなどのニヤマとは、自己浄化=心身の整理整頓のためのステップなのです。

3.行動と結果の法則を知る(カルマ)

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因果の法則とも言われる「カルマ」という言葉は、日本人にも一般的かもしれません。しかしカルマという言葉自体にはそんなにネガティブな要素はなく、単に行動と訳されます。

『バガヴァッドギータ』というインドの古典書には、行動(カルマ)がテーマとなっている章があります。人間とは自分のすべきこととすべきでないことを明確にし、自分がすべきことに専念する生き方を全うするようにとの教えがあります。そして行動する時には、社会や周囲の人との調和が保たれていたのかが大切とも言っています。

もし目を反らしたいようなことが目の前で起きているとしたら、起きる前の行動(カルマ)は調和を持って行えていたのかを振り返る必要がありそうです。自分勝手な行動や他者を傷つけるようなことがあったとしたら、それは望まない結果として目の前に差し出されるかもしれません。

そして望む結果であったとしても、そのことに強い執着を持つこと自体が不調和でもあるのです。調和を保った行動(カルマ)は、あなたの欲望や怒りを鎮めてくれます。

4.自分の使命を知る(ダルマ)

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「ダルマ」というサンスクリット語の言葉には、義務という意味合いがあります。ここでは広く、生まれてきた目的やその人の今世における使命と解釈します。人間には生まれる前から決められた大枠での運命があり、この人生での目的や使命があらかじめ決められているのだとヨガの世界では考えられています。
このコンセプトも前述のカルマと同じく、『バガヴァッドギータ』の一番のテーマとなっています。もし目の前の現実を受け入れることが難しいと心底感じるのであれば、今取り組んでいることはあなたの使命(ダルマ)ではないのかもしれません。『バガヴァッドギータ』が示すヴィジョンによれば、人間にとってこの使命(ダルマ)を周囲との調和を持って全うする生き方が尊い生き方であるのだと言います。

もしも、今取り組んでいることが好きなことであっても、受け入れられない現実として存在するのであれば、それは単なる執着かもしれません。そして他に取り組むべきことがあるのだとしたら、方向転換してそのことを手放してみた方が生きやすくなり、人生がより充実する可能性があります。

ヨガでは「自分の内側には直観が宿っている」といいます。その自分のピュアな部分は今回の人生の目的や使命を知っているのです。

自分の使命を折に触れて感じるためには、静かに目を閉じて自分の呼吸や体を感じる時間を習慣化することがおすすめです。毎日数分でいいのでぜひ、取り入れてみてくださいね。きっと人生がいきいきと展開されていくことでしょう。

ふと、目の前で起きている出来事から目を背けたくなった時には、サティア・サウチャ・カルマ・ダルマの4つの教えを思い出してみてください。現実と向き合おうとするあなたの心をそっと後押ししてくれるはずです。

ヨガ哲学は、決して難しいことを伝えているのではなく、私たちが日常をより丁寧に豊かに過ごしていくためのヒントを教えてくれています。「落ち込んだ気持ちを前向きにしたい時」や、「苦手な人と向き合う方法」など、現代に生きる私たちにも役立つ考え方にもぜひ触れてみてください。

「苦手な人と向き合う方法」 ※外部サイトに遷移します

「落ち込んだ気持ちを前向きにしたい時」 ※外部サイトに遷移します

ライタープロフィール:Makoto

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ヨガライター。呼吸法、アライメントを重視したフロースタイルのハタヨガを得意とする。ヨガやアーユルヴェーダ、哲学的なライフスタイル、そして生き方を幅広く提案している。

全米ヨガアライアンスE-RYT500保持。ヨガスクールFIRSTSHIP講師、スタジオディレクター。

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ヨガスクールFIRSTSHIP講師、スタジオディレクター。 ※外部サイトに遷移します

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※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。

記事提供:Tonoel(トノエル)

「Tonoel(トノエル)」は、ココロとカラダのバランスをていねいに整えていくことで、より自分らしい生き方を目指す、ライフスタイルマガジンです。
あえて「じっくりと自分に向き合うこと」をモットーに、ココロとカラダを心地よく調和させるヒントを日々お届けしていきます。

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提供元:現実逃避したくなった時に知っておきたいヨガ哲学│Tonoel(トノエル)

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