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2019.05.31

休暇中に少し仕事「ワーケーション」の現実味|リゾート地で働くという新しい選択肢も続々


リゾート地で働くリゾートワークやワーケーションについて考えてみました(写真:Hvoenok/PIXTA)

リゾート地で働くリゾートワークやワーケーションについて考えてみました(写真:Hvoenok/PIXTA)

大型連休も過ぎ去り、次は夏休みに旅行でも……と思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか。仕事が忙しいと、まとまった休みを取って旅行をするのは、なかなか難しいかもしれません。旅行先のリゾートで仕事をすることができるとしたら? 近年、リゾート地で働く「リゾートワーク」や「ワーケーション」といった新たな働き方が注目されています。

リゾートワークで地方に活路

情報通信技術(ICT)の発達により、場所にとらわれない働き方として急速に広がってきたリモートワーク。国は「テレワーク」という言葉で普及を図っていますが、「働き方改革」のもと、柔軟な働き方によって生産性の向上や、子育て・介護と仕事の両立が図れることで、多様な人材の能力発揮を拡大することが目的にあります。2020年の東京オリンピック開催期間中における交通機関の混雑緩和も狙いの1つと言えるでしょう。

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別の側面でテレワークが期待されているのが、地方創生としての役割です。総務省は、地方のサテライトオフィスなどにおいてテレワークにより都市部の仕事を行う「ふるさとテレワーク」に力を入れています。

この取り組みにより、都市部から地方へ人や仕事の流れを創出し、地方を活性化するとともに、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方を促進したい考えです。

2015年度に実証事業を行ったことを皮切りに、2016年度からは地方自治体や民間企業などに対し、地方のサテライトオフィスなどのテレワーク環境を整備するための費用の一部を補助する事業も行っています。

さまざまな自治体が企業誘致に取り組む中、観光資源を強みとしたリゾート地でのワークスタイル(リゾートワーク)に関心が寄せられているようです。

例えば、和歌山県白浜町では、真っ白な砂浜や美しい海といった自然、羽田空港と約80分で直結する南紀白浜空港からのアクセスのよさ、セキュリティの高いネット環境を全面的に打ち出しています。

2015年にはアメリカの大手IT企業のセールスフォース・ドットコム(日本法人)が、白浜町でサテライトオフィスを開設しました。家族とともに移住した社員もいれば、3カ月ごとに長期出張という形でメンバーが入れ替わる仕組みで、リゾートワークを実践する社員もいるようです。

社員間のコミュニケーションが円滑になったばかりでなく、残業も減り、生産性も東京で働く同部門の社員と比べ、20%程度高いという結果も報告されています。現在、白浜町の町営オフィスには10社が入居しているそうです。

宮古島で仕事!?

沖縄県の宮古島も、エメラルドグリーンの海を強みに国内随一のリゾート地として知られていますが、IT産業の育成を進めようとIT企業の誘致を積極的に行っています。地元雇用の促進ばかりでなく、Iターン・Uターン採用によって人材不足の解消なども狙いの1つで、新たな施設も続々と登場しています。

海ばかりでなく、夏の避暑地として根強い人気を誇る軽井沢、スキーで有名な白馬、北アルプスの玄関口である安曇野など信州方面でも、「信州リゾートテレワーク」の推進に取り組んでいます。このように、高速インターネット環境を整備したコワーキングスペースやシェアオフィスなどが、全国で続々とオープンしており、都市部と地方の垣根を低くしています。

フリーエージェントとして働く方にとっては、その気になればリゾートワークをすぐに始めることができるかもしれません。しかし、会社員の場合、企業側の理解と受け皿がないと、継続的にリゾートワークを行うのは実際には難しいものです。

そこで、近年関心が高まっているのが「ワーケーション」です。ワーケーションとは、「仕事(work)」と「休暇(vacation)」を組み合わせた造語で、旅行先や帰省先などで仕事をすることを言います。アメリカで広がったワークスタイルですが、国内でも徐々に導入する企業が出始めています。

国内では、日本マイクロソフト社が2016年から就業規則を見直し、時間や場所にとらわれない働き方を実践。全社員を対象としたワーケーションを導入したことで知られています。

日本航空は2017年夏から働き方改革の一環として採用。現在は、年間で最大10日間のワーケーションが利用できるというものです。年次有給休暇の取得促進とともに、旅先での業務を認めることで仕事に対するモチベーションアップや心身のリフレッシュなどの効果が期待されています。

せっかくの休みに仕事?

一方で、「せっかくの休みに、なぜ仕事をするのか?」という意見もあります。確かに、短期の旅行や休暇であれば、仕事は持ち込まず、しっかり休みを取ったほうがいいとは思います。ただ、長期での休みは取りにくい、という場合、ワーケーションを利用することで休暇が取得しやすくなるかもしれません。

実際、ワーケーションという言葉が知られる以前から、実務上ではこうしたご相談は時々ありました。例えば、海外旅行を計画していた社員から、基本的には有給休暇を取るものの、業務上の必要がある仕事だけを現地で何日か、1日数時間から半日程度行うことはできるだろうか、というもの。

会社のスタンスもありますが、安全面や労務管理上の問題がクリアできるのであれば可能と言えます。制度化すれば、社員にとっても休み方の選択肢が増えるでしょう。

例えば、金曜日から週末を利用して1週間海外旅行へ行き、そのうち平日1日のみリモートワークをしたとします。この場合、土日の公休日を除いて4日間は年次有給休暇を消化し、1日を就業日とするようなやり方です(会社制度にもよります)。

身の安全はもちろん、ネットワーク環境のセキュリティ面においても安全性を担保することは言うまでもありませんし、こうしたリモートワークを可能とする就業ルールの見直しや勤怠管理できるシステムなども必要となってくるでしょう。

世界遺産やリゾートを旅しながら、好きな場所で好きなときに仕事をする。普段とまったく異なる場所で働くことで、新しいアイデアが生まれたり、イノベーションのきっかけとなったりすることも大いに期待できます。リモートワークの究極の形と言えるでしょう。

もっと言えば、仕事と余暇の垣根もなく、毎日の生活を楽しめることが理想といえるのかもしれません。日本では高度経済成長期から長く、仕事に合わせて住む場所や生活様式が自然と決まってしまうところがありました。

しかし、通信技術の発達なども加速し、今後は個人のライフスタイルに合わせて働き方を選択する時代へ、緩やかにシフトしていく……それが人生100年時代の働き方になっていくのかもしれません。

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提供元:休暇中に少し仕事「ワーケーション」の現実味|東洋経済オンライン

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