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2018.12.18

子どもの「やりたくない」をやる気にする秘訣|つい夢中になってしまう仕掛けとは何か


小学校での授業風景。写真はイメージ(写真:YsPhoto / PIXTA)

小学校での授業風景。写真はイメージ(写真:YsPhoto / PIXTA)

子どもたちの「やりたくない」をどうすれば「やりたい」に変えることができるのか。「早くしなさい!」と言う前に子どもが自分から動く仕掛けとは何か? 小学校教諭の沼田晶弘氏の著書『家でできる「自信が持てる子」の育て方』より、子どもたちがついつい夢中になってしまうポイントを解説します。

『家でできる「自信が持てる子」の育て方』 ※外部サイトへ遷移します

まずは、子どもに宣言してもらうのがいちばん

たとえば宿題が出ているのにお子さんがやろうとしないのであれば、親御さんが「やらせなくては」と考えるのは当然です。

しかし人の気持ちはそう簡単には変えられないもので、それはお子さんでも同じことです。

そもそも「宿題ないの?」という質問で急かすことは無駄なのです。

「ある」と返ってくるのはわかりきっているのです。僕であれば「何時から宿題やるの?」と尋ねます。

「……19時からやる」と子どもが時間を自分で決めたなら、それ以上はうるさく言いません。

そして、時間がきたら声をかけます。「19時だよ」と。その時「宿題はやりたくないけれど、約束を守らないのもみっともない」と子どもは思うはずです。なぜなら宿題は課されたものだけど19時からやるのは自分で決めた決まり事ですからね。

自分で「やる」と決めた。たとえ大人にうながされた結果であっても、その事実は子どもにとって重いものになります。大人はついつい言葉を駆使して子どもに「やらせよう」としてしまいますが、逆効果になることもしばしば。

そういうときは、「どうやる?」「いつやる?」と尋ねることで、「こんなふうにやる!」と子ども自身に宣言してもらうのがいちばんです。

この方法は、大人もまた、自分が言ったことはきちんと実行する姿勢を子どもに見せることが大事です。「ゲームを買ってあげる」と言っておきながら、あっさり反故にしたりすれば、子どもは失望するでしょう。

そして、「約束はやぶってもいいものなんだ」と間違って学んでしまうかもしれません。必ず約束を守るという親御さんの一貫した姿勢があってこそ、「自分で言ったんだから、やりなさい」という言葉にも重みが生まれるものなのです。

また子どもたちにとって、自分で宣言することと同じくらい、自分で考えることも重要です。ある年の林間学校でのこと、あるお店で、みんなでソフトクリームを食べることになっていました。

しかし、当日は大雨で足元はびちゃびちゃ。そのうえ寒い。僕は子どもたちに聞きました。「何かあったかいもののほうがいいんじゃないの?」。

子どもたちは、ガヤガヤと意見を言いはじめ、自分たちで考えて「食べる」と結論を出しました。誰かに言われたわけでもなく、自分で決めました。ソフトクリームに対する後ろ向きな気持ちが、少しはあったかもしれません。しかし、自分で決めたという意識があるからこそ、ソフトクリームは、子どもたちにとって、「食べてよかった」「いい思い出になった」という記憶に残るのです。

「見通し」を共有する

また僕は、子どもたちに何かをやってもらいたいと思ったときは、最初にある程度の「見通し」を伝えるようにしています。

ある日、4時間目に体育の授業が入っていました。

「おーい、みんな。もし体育が楽しくなって、授業時間が伸びるかもしれないよね。そしたら、昼休みが短くなっちゃうかもなぁ……。どうする?」と聞いてみます。一手間加える分面倒くさいですが、一つひとつ聞いて自分で決めさせることが大切なのです。

すると、子どもたちは「おっ!」と何かひらめきました。それぞれが机の上をきれいに片づけ、給食用に席を並べ替えてから、出ていきました。こうしておけば、体育が終わって戻ってきたら、すぐに給食の配膳を始められます。

授業時間が伸びた分を「いただきます」のタイミングで取り返せるのです。つまり、体育を存分に楽しみ、かつ昼休みもたっぷり遊べる。子どもたちはボクの一言が示した「先の見通し」を正しく読み取り、考え、自分から行動を起こしました。

「早く早く!」とお子さんを急かす前に、「今、ご飯を食べたらこのあと、何ができると思う?」「今、お風呂に入ると、後の時間はどうなる?」 と、尋ねてみてはどうでしょう。

また「早くやっちゃえば、残りの時間にテレビをいっぱい見られるよね」と、ご褒美をちらつかせるのも、時には効果がありますよ。

「9時には寝るとして、宿題が終わっていると、けっこうゲームできるんじゃない?」。そんなふうに、ちょっとだけ仕掛けてみるのです。

ただ、仕掛けには、注意が必要になります。そう言っておきながら、親御さんが、宿題をしなかったのにゲームをすることを許したりすれば、余計に言うことを聞かなくなってしまいます。「宿題しなくても、ゲームできたじゃん」という「負の成功体験」をすでにしてしまったからです。「お父さん、お母さんの言うことなんて、聞かなくても困らないや」。子どもはそんなふうに思ってしまうからです。

課題・制限・報酬の3つでワクワク・ウズウズさせる

そもそも子どもたちが「勉強はつまらない」と思い込んでしまうのはなぜでしょう。

本来、学ぶことは楽しいはずなのです。知識が増え、考えが深まって、できないことができることに変わっていく。それが学びです。

しかし、子どもたちの多くは、勉強が「つまらないもの」に思えてしまいます。「これをやりなさい」「あれもやりなさい」と言われ、子どもたちにとって勉強は「やらされるもの」になりがちです。

だから僕は、子どもたちに「これをやってみよう!」と提案するとき、学ぶ楽しさを知ってもらうために必要な3つのものを用意します。

1つ目は、「課題」。

「やってみよう」と提案するとき、必ず「これから何をやるのか」「どうやるのか」をわかりやすく説明します。

2つ目は、「制限」。

「課題」を出すとき、同時に何らかの「制限」をつけるのです。できることが限られると、子どもたちは許された範囲でできる最大限のことは何か、どうすればそれをやれるのかと、ワクワクしながら考えはじめるからです。

3つ目は、「報酬」。

「課題」を達成したあかつきに、子どもたちが手にすることのできる成果やご褒美について、最初にきちんと提示してあげます。

この3つを提示することで、子どもたちは見通しを自分で考え、そして自分たちで答えを導き出し、勉強を「やらされるもの」から「やりたくてたまらない」ものにしていくのです。

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『家でできる「自信が持てる子」の育て方』(あさ出版) クリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

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提供元:子どもの「やりたくない」をやる気にする秘訣|東洋経済オンライン

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