メニュー閉じる

リンククロス シル

リンククロス シルロゴ

2018.12.05

ボーっとしてると損をする「年末年始のお金」 |チコちゃんの叱咤が大人の身にしみる


忙しさにかまけてうっかり年末を迎えてしまうと、まずいことが多々あるようです(写真:Arrlxx/iStock)

忙しさにかまけてうっかり年末を迎えてしまうと、まずいことが多々あるようです(写真:Arrlxx/iStock)

「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と、5歳のチコちゃんにしかられる番組が大人気だ。決めゼリフは2018年の新語・流行語大賞にもノミネート中だとか。

別に、ボーっと生きてるわけじゃない。むしろ、大人は忙しく、ボーっとしたくても暇がない。5歳にとっては1年は長いだろうが、大人には音速、いや光の速さでびゅんと過ぎていく。気づけば年末に差し掛かっており、瞬きしている間に除夜の鐘が鳴り出しそうだ。

とはいえ、このまま年末を迎えると、まずいことが多々ある。お金を損しかねないことだってあるのだ。うっかりボーっとしていないか、次のことを確認しよう。

今年の「ふるさと納税」はもうすぐ締め切りです

ずいぶんメジャーになった「ふるさと納税」。仕組みをあらためて詳しく解説はしないが、ざっくりいえば、今の居住地以外の自治体にお金を寄付すれば、寄付金額のうち2000円を越えた分が控除され、節税になる。

記事画像

この連載の記事一覧はこちら ※外部サイトに遷移します

確定申告をすれば所得税からは還付金が受け取れ、来年から引かれる住民税も安くなる。確定申告が面倒な人は、「ワンストップ特例」制度を選択すれば、寄付先の自治体が代わりに手続きをしてくれる(寄付先が5自治体までの場合に利用可能。ただし、会社員がこの特例を使った場合は、天引きされる住民税がまとめて安くなるだけで、所得税からの還付金はなし)。

今年の税金の控除を受けたいなら、年末までにふるさと納税を済ませなくてはいけない。自分が目いっぱい控除できる寄付金額がいくらなのかは、「ふるさとチョイス」「さとふる」などのふるさと納税ポータルサイトでシミュレーションできる。

ポータルサイトの運営会社に以前聞いた話では、やはり年末の駆け込み申し込みが多く、中でもクレバーな利用者は12月になって源泉徴収票を受け取り、今年の年収が判明した段階で、枠いっぱいで行うのだとか。この制度の是非はともかく、ボーっと生きていない人はなるほど違う。

とはいえ、源泉徴収票を手にしてからだと遅いこともある。ふるさと納税の強いインセンティブになっているのが、自治体からの返礼品だ。おコメや牛肉、エビ・カニなどの魚介類が人気だが、もし年末年始用に返礼品でごちそうをそろえたいと思っているなら、急いだほうがいい。年末は混み合うため、年内配送扱いになるのは12月初旬までという自治体が多いからだ。おせちなど品物によってはもっと早い。それこそ、ボーっとしてると間に合わない。

なお、報道でご存じのように、総務省は寄付金の3割を超えた高額な返礼品を出す自治体に見直しを強く迫っている。言うことを聞かない自治体名をわざわざ公表して、ふるさと納税の対象から外すぞと脅かしている。豪華な返礼品を受け取りたいと思うなら、2018年がラストかもしれない。

ただし返礼品目当てで寄付をするというわれわれの姿勢にも問題はあるだろう。今や、ふるさと納税は自然災害の被害を受けた地域への寄付としても利用されている。税収が少ない地方自治体へ都市部の税金を配分するという、本来の意味に立ち返る機会なのかもしれない。

2014年からNISAを利用している人は非課税期間が終了

これこそ、ボーっとスルーしていたらヤバイ件だ。

2014年からスタートしたNISA(少額投資非課税制度)。NISA口座を開いて株や投資信託を買い、それが値上がりして売ったとしても、その利益には課税されないという制度で、非課税期間は5年間と決められている。2014年にNISA口座を開いて投資商品を買った人は、2018年でその期間が終了してしまう。そのまま何もしないでいると、2019年からは課税口座に払い出され、NISAのメリットは消える。

ほかの方法としては、2018年のうちに売却するか、ロールオーバーするかを選択できる。

NISA口座を開けば年間120万円まで投資枠が利用できるのだが、この枠は毎年新しく作られる。2019年になれば空っぽのNISA枠が使えるようになるため、その枠に2014年に買った商品を移し替えることができるのだ。これをロールオーバーという。2019年の枠はそこから5年間の非課税期間を利用できるので、都合10年非課税で投資ができるという理屈だ。

ただし、注意点もある。NISAには一般NISAのほかに、2018年からスタートしたつみたてNISAがある。この2つは併用できない。つまり、今現在つみたてNISAを利用している人は枠が異なるため、そのままではロールオーバーはできない。これまた手続きをして一般NISAに変更しなくてはならないのだ。後付けの制度改正が、いかに事態をややこしくするかという例だろう。

大手証券会社は9月ごろからロールオーバーの案内を郵送、ネット証券のサイトでも告知されている。ただ「今年中に手続きすればいいだろう」とのんびり構えていると、それは大間違い。証券会社によってロールオーバー手続きの期限は異なり、ネット証券大手のSBI証券は12月7日まで(書類返送期限)、楽天証券は12月14日まで(申込み締切り)など。すでに締め切っているところもある。

手続きを忘れていたとがっかりしている場合ではない。2015年にNISA枠で買ったままの投資商品があれば、また来年も同じ作業が発生する。そしてそのまた来年も。税金を払わないメリットを受けるのが、こんなに大変とは。まさか、「もういい、税金払いますから」ということを狙っているんじゃ……なんて勘繰りたくもなる。

地震保険に加入するなら2018年のうちに入りましょう

2018年は、思いがけない地域での地震が多かった。南海トラフ巨大地震への警鐘が鳴らされる中で、起きたのは大阪北部地震、北海道胆振東部地震と、それほど警戒されていなかった地域だ。明日はわが身、わが町で起きてもおかしくない。

災害が起きると地震保険の加入率が上がると言うが、このタイミングで2019年1月から地震保険の保険料が改訂される。見直しは2017年に続く2回目で、合計3回の改定が予定されており、それだけ日本中で地震リスクが深刻視されているという証しでもある。

保険料は都道府県ごとに算出されるが、今回は全国平均で約3.8%の引き上げになる。地震保険の保険料は、イ構造(耐火建築物などで、主にコンクリートや鉄骨造の建物)と、ロ構造(イ構造以外。主に木造の建物)で異なる。

中でも引上げ率が大きいのは、福島、茨城、埼玉、徳島、高知で、イ・ロどちらの構造でも14%以上のアップ。宮城、山梨、香川、大分、宮崎、沖縄がイ構造で12%以上のアップとなっている。首都圏の東京、千葉、神奈川はイ構造で11%以上と、こちらも結構な値上げといえるだろう。

一方、下がるところもある。イ構造・ロ構造ともに引き下げになるのが、北海道、青森、新潟、岐阜、京都、兵庫、奈良、大阪、愛知、三重、和歌山。また、愛媛はイ構造が横ばいで、ロ構造は引き下げに。

地震保険は公的な保険であり、保険会社によって保険料が変わることはない。高いというイメージがあるようだが、東京の木造建物の場合、保険金額1000万円当たり3万6300円(割引なし、1年払いの場合。2018年までの数字)。月当たりに直すと約3000円。驚くほど高いという金額ではないはずだ。地震保険には建物の耐震性などにより各種の割引が利用でき、また5年払いにすればもっと保険料を下げられる。3回目の改定も待ち構えていることだし、今年のうちに長めに加入しておいたほうが安く済むことは確かだ。

2019年からもボーっとできないこと、もろもろ

ここまでは2018年内にしておくべきことを書いてきたが、年が改まってから起きることもある。1つが「出国税」(国際観光旅客税)だ。

2019年1月7日以降、飛行機や船舶で日本から出国する際に、1人1回1000円を納めることになる(ただし、2歳未満の子どもや、2019年に限っては2019年1月7日より前に発券された航空券で2019年1月7日以後に出国する場合は対象外)。出国税を納める方法は、利用する船舶会社・航空会社が各チケット代金に1000円の出国税分を上乗せし、その会社が納税するという仕組み。これまでと同じ旅行のつもりでいたら、払うお金が1000円多くなっていた……ということになりそうだ。

政府によると、導入の目的は、観光先進国を目指し、旅行環境の整備や強化を図る財源とするためだという。しかし、海外出張が多い会社にとっては頭が痛いことだろう。

さらに、2019年からは長年放ったらかしで忘れているわれわれの預金が、公的な活動のために使われることになる。「休眠預金等活用法」により、2009年1月1日以降に10年間取引などがない預金(普通預金、定期預金、貯蓄預金など)は休眠預金等とされ、預金保険機構に移管されることになった。その後は指定活用団体に交付され、さらに段階を経て最終的に公募によって選ばれた団体に助成や貸付をされて、社会的弱者を支援する民間公益活動に使われる――という流れになっている。

なお、休眠化しないためには「異動」が必要だが、それは何かというと、まず預金の入出金だ。通帳記帳や残高照会については、各金融機関が行政庁に「これを異動として認めてください」と求め、許可を受けていれば認められる。何を異動とするかは金融機関ごとに異なり、ネット銀行は、入出金のほかに取引口座へのログインがあれば異動と見なすというところも。それぞれ自行のホームページなどで公表されているので確認しておこう。

いったん休眠預金になったとしても、元の預金者が申し出をすれば、取引のあった銀行で引き出すことは可能だ。ただし、これまでのようにATMでキャッシュカードを使った引き出しはできず、通帳やカード・本人確認書類を持参して手続きすることになる。つまり、銀行口座を休眠させないためには、定期的に入手金をし、引っ越しをしたら住所変更をし、姓が変わったら変更手続きをし――と、絶え間なくメンテナンスが必要なのだ。

ボーっと生きていてはいけない。確かにおっしゃるとおりです。

記事画像

【あわせて読みたい】 ※外部サイトに遷移します

「チコちゃんに叱られる!」にハマる人の心理

ふるさと納税ブームに潜む地方衰退の「罠」

「つみたてNISA」が盛り上がらない根本理由

提供元:ボーっとしてると損をする「年末年始のお金」 |東洋経済オンライン

おすすめコンテンツ

関連記事

受給額最大84%増「年金」は何歳でもらうのが得か|受給開始年齢の延長が受給額のカギを握る

受給額最大84%増「年金」は何歳でもらうのが得か|受給開始年齢の延長が受給額のカギを握る

【2022年版】あつ~い夏を満喫!この夏おすすめのサブスク5選

【2022年版】あつ~い夏を満喫!この夏おすすめのサブスク5選

いつもの通販を送料無料に!お得な専用クレカおすすめ5選

いつもの通販を送料無料に!お得な専用クレカおすすめ5選

えっ、冷房28度はNG?噂に惑わされないエアコンの節電技とは?

えっ、冷房28度はNG?噂に惑わされないエアコンの節電技とは?

戻る