メニュー閉じる

リンククロス シル

リンククロス シルロゴ

2018.10.17

「早く沢山」儲けたいと考えると大損する理由│投資初心者が陥りがちな「危険なワナ」とは?


せっかく投資したつもりが……。早くたくさん儲けたいと考えるとなぜ大損しやすいのか(写真:muu/PIXTA)

せっかく投資したつもりが……。早くたくさん儲けたいと考えるとなぜ大損しやすいのか(写真:muu/PIXTA)

「投資を始めた人が陥りがちなワナ」とは何でしょうか。ひとことで言えば「早く、たくさん」儲けたい、と思うことです。

実際に書店では、そういう人々の心理をつかむようなタイトルの本がたくさん売られています。「1年で資産を10倍にする方法」とか、「億り人になるために」みたいな類の本です。もちろん、そう考えたい気持ちはよくわかります。早く、たくさん儲かればそれに越したことはないでしょう。

しかしながら、世の中にうまい話はありません。確実に「早く、たくさん」儲かる方法などは存在しないのです。「早く、たくさん」儲けようと思って行動すると、うまくいけばそうなることもある代わりに、逆に「早く、たくさん」損をすることも同じぐらいあるということを覚悟しておく必要があります。これが俗に言う「ハイリスク・ハイリターン」(=高いリターンを求めるとリスクは必ず高くなる)なのです。

「投資」と「投機」はどう違うのか

「早く、たくさん」儲けようと思った場合に取るべき方法がないわけではありません。それは投資ではなくて、投機をおこなうことです。では投資と投機はどう違うのでしょうか。実はどちらも利益を得ることを目的としてお金を投じる行為であることに違いはありません。ただ、そのやり方が違うだけです。「投資」はお金を投じる先の価値が向上することによって利益を得ようとする行為であり、「投機」はお金を投じる先の価格が変動することによって利益を得ようとする行為です。

企業価値の向上は、すぐに実現することがなかなか難しいものです。企業が成長し、利益が持続し儲かったお金が蓄積されていってはじめて、その企業の価値が向上していきます。したがって例外はあるものの、投資で利益を得ようとした場合、やはり時間がかかるのが普通です。

一方、投機は価格の変化で利益を得ようということですから、価格は日々変わります。上がっても下がってもそれにベットする(賭ける)ことで、当たれば利益を得ることはできます。したがって短期間で儲けることができる代わりに短期間で損をすることも同じぐらい起こりえます。

また投資というのは先の見えない不確実なものにお金を投じる行為ですから、1つの投資先にすべてのお金を投じるというのでは当然リスクが大きくなります。必然的にさまざまな投資対象に投じるお金を分散しておくことが一般的です。

でもその場合、たとえば株式投資なら上がる株もあれば下がる株もあるわけですから、結局は短期間に巨額の利益を得ることはなかなか困難です。その代わり、投資先の会社の状況が非常に悪化しても他の株でカバーすることが可能なことも少なくありませんから、大きな損を出す可能性は少なくなります。これに対して、投機の場合は集中的にお金を投じるのが普通です。したがって儲かったときは大きい代わりに、損した場合も大きいということになるのです。

「できるだけ早く、たくさん」儲けたいという気持ちはよくわかりますし、そのための方法も存在するのですが、最大のネックは、その成功確率はあまり大きなものではないということです。むしろ長期的にそのような方法を続けていると、最終的には損失のほうが大きくなる可能性が高いというのが、一般的な傾向です。

一般に「投資はプラスサムだけど投機はゼロサムだ」と言われます。プラスサムというのは同じ投資対象に投資する人が長い期間売らずに保有し、その企業価値が向上した場合には保有している人が全員儲かるということです。

これに対してゼロサムというのは儲かった人と損した人の総和が同じになることです。単純に64人の人が1万円ずつ出して、じゃんけんゲームをし、勝ち抜いた1人がそのお金を総取りすると考えるとわかりやすいでしょう。64⇒32⇒16⇒8⇒4⇒2⇒1という具合に勝ち抜いていき、最後は全員が出したお金の合計64万円を1人で総取りすることになります。

つまり、この場合、6回連続でじゃんけんに勝った人が64万円を取り、自分の出した分を引いて63万円の儲け、そして残りの63人が1万円ずつ損をすることになります。わかりやすくするために、極端に単純化したお話をしましたが、要するにゼロサムというのはこういうことなのです。

「Grow Rich Slowly」が投資の大原則

多くの人が「早く、たくさん」儲けたいと思っていてもそれはかなり難しいことだとすれば、「ゆっくり、少しずつ」儲ける方法を考えたほうがいいということになります。それがまさに投資の考え方の基本と言っていいでしょう。

“Grow Rich Slowly”という言葉があります。「ゆっくり確実にお金持ちになろう」という意味です。アメリカの大手証券会社であるメリルリンチ社が1990年代に同じタイトルの本を出版したことがありました。この本は退職後の考え方について「長期にわたって老後資金を作っていきましょう」という趣旨の本です。まさに投資の本質を的確に言い当てた言葉だと言えます。

投資というのは企業価値の向上に賭けるものですから、少しずつ時間をかけてお金を育てていくべきです。ただ、いくら長期的にと言っても、「長期的に衰退していく」対象に投資したのでは何にもなりません。また、先のことは誰もわからないのですから、リスクを避けるために1つのものに集中せず、分散投資をする必要があります。結果的には投機のように「早く、たくさん」儲けることはできませんが「早く、たくさん」損をすることを防ぐことができるでしょう。

少しずつゆっくりと、利益を増やす可能性を高めていくこと、これこそが投資の王道であり、投資の本質ということになります。

記事画像

【あわせて読みたい】 ※外部サイトに遷移します

株価が暴落しても冷静にお金を増やす原則

つみたてNISAを使って投資する時の「盲点」

アメリカで物議「日本型経営」法案の衝撃内容

提供元:「早く沢山」儲けたいと考えると大損する理由│東洋経済オンライン

おすすめコンテンツ

関連記事

受給額最大84%増「年金」は何歳でもらうのが得か|受給開始年齢の延長が受給額のカギを握る

受給額最大84%増「年金」は何歳でもらうのが得か|受給開始年齢の延長が受給額のカギを握る

【2022年版】あつ~い夏を満喫!この夏おすすめのサブスク5選

【2022年版】あつ~い夏を満喫!この夏おすすめのサブスク5選

いつもの通販を送料無料に!お得な専用クレカおすすめ5選

いつもの通販を送料無料に!お得な専用クレカおすすめ5選

えっ、冷房28度はNG?噂に惑わされないエアコンの節電技とは?

えっ、冷房28度はNG?噂に惑わされないエアコンの節電技とは?

戻る