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2018.07.03

投資信託を買うより割の良い投資方法はあるか|高配当株を馬鹿にしては絶対にいけない


仕組みを知らないで投資信託を買う前に、高配当株を買うということをやってもいいかもしれない(写真:Ushico/PIXTA)

仕組みを知らないで投資信託を買う前に、高配当株を買うということをやってもいいかもしれない(写真:Ushico/PIXTA)

最近は投資を始めるにあたって「まず投資信託から」という人が多いようです。「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」も、投資信託と一部のETF(上場投資信託、これも投信の一種)しか利用することはできません。

投資信託もいいが、個別株購入で初めてわかることがある

でも私は以前から、この「投資を始めるにあたってまずは投資信託から」という風潮に素朴な疑問を持っていました。投資信託は言うまでもなく株式や債券などをパッケージにしたものです。株式の基本的な仕組みや価格変動の要因、そしてそれが収益を生むメカニズムといったことを何も理解しないで、単に投資信託を購入するということで本当にいいのだろうか?という気持ちを持っています。

もちろん「あまり難しいことは考えないでとにかく投資を始めたほうがいい」という考えの人もいるようです。でもこの数年来のように基本的に相場が上昇基調にあるときであればともかく、いったん下落基調に移ったときに、何も知らないまま投資をしていたのでは、大きな不安と焦りの気持ちが起こってくるのではないかと思うのです。したがって私は投資信託もいいけれど、少しは株式のことを勉強したり、持ってみたりしてもいいのではないかと思っています。

株式投資と言うと、やったことがない人は日々の株価の動きを追いかけて値上がり益を狙うものというイメージを持ちがちです。もちろん株式投資の目的は値上がり益を狙うことであることは否定しませんが、それだけではありません。実は配当も大きな魅力なのです。投資信託同様、株式も長期投資というスタンスで考えるのであれば、配当を無視することはできません。

企業が活動によって得た利益をどうやって使うかは3つの方法しかありません。(1)新たな事業へ投資する、(2)株主に利益を還元する、そして(3)現金として内部にためる、の3つです。

配当はこのうち(2)の株主還元の方法です。かつての高度成長期であれば、配当をあまり出さずに事業拡大のために投資する、つまり(1)の方法をとる企業がたくさんありました。

その結果事業が大きく拡大して利益がさらに増えれば株価が上がる、そうすれば配当が少なくても株主にとっては値上がりという大きな利益を得ることができたからです。したがって1960~80年代の頃は配当の利回りは投資のモノサシとしてあまり重視されてきませんでした。当時は預金金利も高く、配当を大きく上回っていたため、株式の配当そのものにはあまり魅力がなかったからです。そもそも株式のような不確実なものに投資をする場合は預金金利よりも配当利回りのほうが高くて当然ですから、これは明らかに本来の姿ではなかったと言えるでしょう。

配当利回りが預金金利よりも高くなった

ところが今世紀に入り、超低金利時代が続くと相対的に配当の利回りは預金よりも高くなるという本来の姿に戻ってくるようになったのです。実際、現在では東証1部全銘柄の配当利回りは加重平均で見ると2.02%(2018年6月26日現在)となり、預金金利よりはるかに高くなっています。中には4~5%という配当利回りの株式も珍しくありません。

このように配当利回りが高いということは、大きな魅力になりつつありますが、そもそも株式投資において、配当というのはいったいどこがいいのかを考えてみましょう。

まず配当が支払われることで、その会社の事業が利益を上げていることがわかります。なぜなら配当というのは基本的に企業が儲けた中から支払われるものだからです。

言い換えれば企業価値を最も端的に実現しているのが配当だともいえるのです。したがって利益が出ている企業であれば、その株を保有することによって確実に配当として現金を手にすることができるのです。

そして配当は収益の増減ほどは変動しないということもメリットです。企業は資金を出してもらっている株主に対してはいつまでも安定的に保有してもらいたいと思うのは当然ですから、本来は「安定配当志向」になるからです。

配当を考えた投資戦略の1つにアメリカで用いられている「ダウの犬」という投資方法があります。

これはダウ工業株30種平均を構成する30銘柄の中から、年末時点で単純に配当利回りの高い銘柄上位10銘柄だけを購入、1年経った翌年末にまたその時点での新たな高利回り銘柄10銘柄に買い替えるという、それだけの単純な投資方法です。

しかしこれだけ単純なのに、年によってはダウ平均をかなり上回る成績を上げることもあるようです。

配当利回りが高いということは、配当そのものが高いか株価が安いかのどちらかです。大きく下がっている銘柄であれば、いずれ株価は戻るだろうというごく単純な発想ですが、これは意外に株価の真実を表しています。

もちろん配当利回りが高い株を買う場合、大きく下落したものであれば、業績がさらに落ちこみ株価が一段と下落する、さらにはそのまま破綻してしまうのではないか、という懸念もあります。

ダウ銘柄だけでなく日本株でも優良株を長期保有できる

しかし、ダウ工業株30種であれば、いずれも米国を代表する銘柄ですからそれほど大きく心配することはありません。日本においても単純に配当利回りの高い株を選び、その中から業績が安定し、過去数年間の配当額が一度も前年を下回っていないかどうかといった項目でスクリーニングすれば、同様の方法で安定した高利回り銘柄を長期保有することもできると思います。

このように考えると、長期投資は何も投資信託だけの専売特許ではないことがわかります。好配当を享受しながら企業の成長を楽しみに長期的に保有するというのも資産運用の醍醐味の1つと言えるのではないでしょうか。

最近は投資できる単元株が小さくなっているうえに、さらに少額で投資できるミニ株やプチ株といった株式投資の方法も出てきています。ボーナスを機に、少し個別の株式投資に関心を持ってみるのもいいのではないでしょうか。

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提供元:投資信託を買うより割の良い投資方法はあるか|東洋経済オンライン

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