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2018.06.19

会話がヘタな人がこだわるプライドの弊害|どんな相手にも確実にウケる2つの鉄板ネタ


(写真:徳間書店)

(写真:徳間書店)

「どれだけAI(人工知能)が発達したとしても、人間に勝てない分野がある。それが『雑談力』です」と脳科学者の茂木健一郎さんは語ります。6月12日に『最高の雑談力: 結果を出している人の脳の使い方』を出版した茂木さんが、雑談が苦手な人でも「すぐに雑談がうまくなる」について解説します。

『最高の雑談力: 結果を出している人の脳の使い方』 ※外部サイトに遷移します

AIはチェスや囲碁のチャンピオンに勝っていますが、これだけは「人間に勝てないだろう」と言われるジャンルがあります。それが、「雑談」です。

どんな手を打つと、局面がどう変わって、そのときにはこう打てばいいと考えるスピードでは、人間はAIに勝つことはできません。それは、世界チャンピオンでも同じです。しかし、雑談は違います。自分が話したあと、相手がどんなことを言うのかという組み合わせは無限に近くなります。少なくとも将棋や囲碁、チェスの組み合わせよりもはるかに多くなります。人間はまだAIが上手にできないことを、何も考えずにさりげなくできており、実はそれは脳科学的にとても高度なことなのです。

雑談ではスベってもいい

ここであなたに聞いてみましょう。あなたは雑談が得意ですか? おそらく「得意です」と答えられる人は、多くはないでしょう。雑談が苦手なのは、特にSNSでのやりとりが日常的になっている若い人に顕著です。あなたの職場にも、対面でのコミュニケーションを苦手にしている若手社員がいるかもしれません。

雑談を苦手にしている人によく見られる傾向はいくつかありますが、その1つが「おもしろい話をしなければならない」という誤解です。「つかみが大事」とか「オチがないといけない」とか、そんなことはどうでもいいのです。一般のビジネスパーソンは、お笑い芸人とは違います。「M-1グランプリ」や「R-1グランプリ」に出るのではないのですから、スベっても構いません。ただ相手とコミュニケーションができればいいのであり、そのための雑談です。「おもしろい話をしなければ」という呪縛にとらわれている限り、雑談が得意になることはないので、そんな考えはサッサと捨ててしまいましょう。

私の見る限り、雑談力の高い人は共通してあることをしています。それは、相手に共感してもらうこと。雑談が上手な人たちは、「自分がしたい話」をするのではなく、「相手が興味を持ちそうな話」を選んでいます。会う人ごとに「この人はこんな話が好きそうだ」「あの人はこういう話なら興味を示してくれるかも」とネタを選んでいきます。その人が共感しそうなネタを提供するから、会話も弾みます。相手も「この人といると楽しい」「この人にまた会いたい」と思って、「何か一緒にやりましょう」「ぜひ仕事をご一緒しましょう」と関係性が発展していきます。雑談を通じて、仕事を取ってくる。雑談力の高い人には、総じてそういう傾向があります。

確実に相手を喜ばせる「鉄板ネタ」

では、雑談が苦手な人は、どんなネタを提供すればいいのでしょうか。ここでどんな人でも喜ぶ雑談のネタを2つご紹介しましょう。

1つは、自分の「失敗」です。

「せっかくダイエットしたのに、『やせたから、ちょっとくらい食べてもいいか』と油断したら、リバウンドしてしまいましたよ」

失敗話をすれば、相手も「私もそうでした」とカミングアウトしてくれるかもしれません。「何かいい方法はないですかね?」と話を進めていけば、失敗した同士で共感の輪が生まれます。それだけで人間関係の距離がグーンと縮まります。

私も人によく「お昼ご飯を二度も食べた」話をします。あるとき午後1時という微妙な時間に打ち合わせが入っていたこともあって、ちょっとお腹も空いていたので、12時ごろに一人で先に食事を済ませてから、指定の場所に向かいました。打ち合わせ場所に着いたときに気がついたのですが、そこは「カレーがおいしい」と評判の店。

打ち合わせをする相手は、メニューを手にして、「ここはカレーがおいしいんですよ」と、ニコニコしながら言うではありませんか。彼は私がカレーを好きなことを知っていて、この店を打ち合わせ場所に選んだようです。私がカレーを食べなければ、この人もガマンして食べようとしないはず。空きっ腹でコーヒーを飲みながら、数時間打ち合わせするのも残酷です。

相手のニコニコした表情を見ながら、私は「一緒にカレーを食べましょう」と、力強く言いました。先ほどお昼を済ませたことなど、おくびにも出さずに……。男には、お昼ご飯を二度食べなければならないときもある――。

なんだか格言みたいになってしまいましたが、こんふうに失敗談を述べると、一気に場が和みます。

「カミングアウト」が雑談力を高める

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「自分の欠点」も相手の共感を生む話題です。

「かたづけるのが苦手なんです」「私は料理がまったくダメです」といったカミングアウトをすると、お互いの間にあった壁がなくなって打ち解けていきます。

ついでに私の欠点を言うと、ついつい時間ギリギリに行動してしまうこと。さすがに講演会場に遅刻して行くことはないのですが、よく5分前とかに到着して、関係者を必要以上にヒヤヒヤさせることがあります。

その日の講演のテーマがしっかりアタマの中に入っていますし、ギリギリに会場入りしたとしてもなんの問題もないはずですが、世間では30分とか1時間前とか、かなり早めに入る人のほうが多いようです。そのためか、私がギリギリまで会場に到着しないと「事故に巻き込まれてしまったのではないかと心配しましたよ」と、青い顔をして待っている人にたくさん出くわします。

別に私が時間にルーズとか、どこかで道草しているということではなくて、前の予定が伸びたり、移動中に仕事をしたりして、つい時間ギリギリに会場入りすることが多くなってしまうだけです。それでも心配している人がたくさんいるので、なるべく早く会場入りしたいと思っているのですが、こればかりはなかなかうまくかないようです。

相手に共感してもらうのに、特別なことを話す必要はありません。自分の中にあることを包み隠さずカミングアウトするだけ。それだけで雑談力が磨かれます。

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【あわせて読みたい】 ※外部サイトに遷移します

職場の「雑談しやすい人」になる簡単なコツ

ダメな営業マンがわかっていない4つの心得

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提供元:会話がヘタな人がこだわるプライドの弊害|東洋経済オンライン

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