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2022.07.22

【脱・運動不足!】脂肪筋を解消するための運動の役割


1.なぜ、「脂肪筋」はよくないの?
2.脂肪筋を減らすためには?
3.まとめ

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実は、皮下脂肪や内臓脂肪以外の臓器にも、余ったエネルギーは脂肪として蓄えられているのをご存知でしょうか。
よく耳にする「脂肪肝」は、肝臓のまわりに脂肪がついた状態です。筋肉にも脂肪は蓄えられ、この状態を「脂肪筋」と言います。今回は、「脂肪筋」に与える運動の役割について、紹介します。

なぜ、「脂肪筋」はよくないの?

インスリン感受性臓器である骨格筋と肝臓

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お肉は、霜降りがあると美味しいですよね。しかし、肉のように私たちの筋肉に脂肪がつくことは、好ましい状態とは言えません。
骨格筋や肝臓は、インスリン感受性臓器です。インスリンとは、体内で血糖値が上昇した時に下げる働きのあるホルモンです。骨格筋や肝臓に脂肪が蓄えられると、「インスリン」の働きを妨げることが知られています。インスリンが正常に働かないと慢性的な高血糖の状態に。この状態が長く続くと、糖尿病の原因になってしまいます。

脂肪を減らすために必要なのは運動?食事?

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血糖をコントロールする時に、運動と食事の改善が必要なことはご存知の方も多いですよね。
最近の研究では、運動が骨格筋の細胞内脂質を減らすことが示されました。脂肪筋が減ると、骨格筋のインスリン抵抗性が改善されたのです。
また、食事の改善は、肝臓内の細胞脂質を減らすことが示されています。脂肪肝が減ると、肝臓での糖の取り込みが改善されました。

脂肪筋を減らすためには?

「身体活動」は身体を動かすこと

「身体活動」の中で、健康のためなど意図的に行うものを「運動」、運動以外の日常の中で歩きや家事を行うことなどは「生活活動」と言います。
身体活動、すなわち「運動」だけでなく、日常生活の中での「生活活動」を増やすことによって、脂肪筋を減らす効果が期待できます。

脂肪筋を減らすための身体活動はどのくらい?

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1日2000歩から歩くようにしましょう。
「健康づくりのための身体活動基準2013」で、週150分の身体活動が勧められています。1日あたりの身体活動にすると20~30分になり、歩数だと2000~3000歩相当です。歩くことに限らず、他のことに置き換えてもOKです。自転車に15~20分乗ることも、2000歩歩くのと同等の活動量になります。
ポイントは、「やや楽である~ややきつい」「話しながら続けられる~話し続けにくくなる」程度の強度です。
身体活動によって得られる効果を考えると、最終的には、1日に8000~10000歩程度歩けると理想です。

まとめ

活動量が少ない方、外出自粛の影響で活動量が減った方は要注意!

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いかがでしたか。身体を動かすことは、血糖値のコントロールだけではなく、さまざまな疾患の予防が期待されています。歩くことや身体を動かすことを、日常の中で意識していきましょう。

【参考文献】
・田村好史「内臓脂肪と異所性脂肪“脂肪筋”から考える運動の役割」(オレオサイエンス第15巻第8号2015年)https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/15/8/15_349/_pdf/-char/ja(閲覧日:2021年6月12日)

著者 :酒井 葉子 (管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)

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幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。
大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。

記事提供:DietPlus(ダイエットプラス)

ダイエットプラスとは、栄養学に基づいた"正しく食べる"を実践できる専門家によるサポートサービスです。無料のダイエット診断や管理栄養士監修のダイエットレシピなども掲載中!

提供元:【脱・運動不足!】脂肪筋を解消するための運動の役割|DietPlus(ダイエットプラス)

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