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2021.10.14

伝わるパワポ作るなら実は「地味な色使うべき」訳|「ノイズを減らす」ことで記憶に残りやすくなる


パワーポイントの資料を見やすくするためにはどうすればよいのでしょうか(画像:筆者作成)

パワーポイントの資料を見やすくするためにはどうすればよいのでしょうか(画像:筆者作成)

聞き手の記憶に残るプレゼンテーションをするにはどうすればいいのか。重要なことの1つがパワーポイントなどを使ったスライドの作り方です。パワポのスライドをSNSにアップロードし、そのわかりやすさと面白さから話題になっている“パワポ芸人”豊間根青地氏が、見やすいスライドを作るコツについて紹介します。
※本稿は豊間根氏の新著『秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉がもらえるスライド作成のコツ』を一部抜粋・再構成したものです

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前回:「要するに」を使うとパワポ資料が劇的改善する訳 ※外部サイトに遷移します

必要ない要素は遠慮なくバシバシ削る

スライドの「ビジュアルで示せる」という強みを研ぎ澄まし、相手に「秒で伝わる」スライドへと近付けていくには、スライド上の「ノイズ」を減らすことが大切です。ノイズの減らし方は、大きく「削る」「そろえる」「空ける」の3つがありますが、今回の記事ではまず、「削る」について解説していきます。

ノイズを減らすときの最も基本的なアプローチがこの「削る」です。メッセージを伝える上で必要ない要素は遠慮なくバシバシ削っていきましょう。

・メッセージを削る

最初に削るものは、メッセージです。そのスライドで「要するに」何が言いたいのかをハッキリさせて、1スライド1メッセージの大原則を守りましょう。私たちはついついスライドにいろいろな要素を盛りだくさんにしてしまいがちですが、伝わりやすいスライドは、つねにシンプルな「要するに」伝えたいメッセージを持っているもの。いろいろと載せたくなる気持ちをグッとこらえて、シンプルにメッセージを研ぎ澄ませていきましょう。

・色を削る

次に色を削ります。スライドデザインが苦手な人ほどついつい色をたくさん使いたくなってしまうものですが、そこをグッとこらえて本当に目立たせたいところだけに色を使うようにしましょう。スライドの上に置かれた色は、すべて意味を持った色であるべきです。意味を持たないただの色分けは、聴き手にとってのノイズをいたずらに増やしてしまいます。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

うまく使えば重要な部分を際立たせてくれますが、濫用するとどこを見たらいいかわからなくなる諸刃の剣。それが色という道具なのです。

スライドの色を考えていくにあたっては、まずスライド全体におけるコンセプトカラーを1色決めましょう。会社のコーポレートカラーがあるならそれでもいいですし、自分の好きな色でも構いません。この際、原色に近い色や蛍光色を使うと見づらくなり、聴き手の負担になってしまうので、少しだけ彩度の低い落ち着いた色にすることをおすすめします。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

明度を上げた色もいくつか作っておく

コンセプトカラーを1色決めたら、その色の明度を上げた(白っぽくした)色をいくつか作っておきましょう。

その色を選択した状態で、「図形の塗りつぶし」などから「塗りつぶしの色」を選択し、パレットの右側に表示されているバーの上のほうをクリックすると、明度を上げた色が作れます。

記事画像

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

このようにスライドの中で1つの色から明度の調整だけで作った色を使うと、全体として調和がとれた美しい印象になります。3色ほど作っておくとよいでしょう。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

「最近使用した色」から持ってきてもいいですし、「スポイト」で拾ってきてもOKです。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

以上の手順でコンセプトカラーとそこから派生するサブカラーを作ったら、原則これらの色と数種類のグレーだけでスライドを構成してみましょう。

縛りがキツすぎて全然うまくデザインできないんじゃないか……そんな感じがするかもしれません。しかし、例えば私が過去に発表した昔話パワポの一つである「桃太郎パワポ」(大人の事情でここには掲載できませんが……「桃太郎 パワポ」で検索してみてください)で使用している色は、基本的に以下の5色だけです。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

それでも、桃太郎パワポは非常に多彩な表現を使ってメッセージを魅力的に伝えることができています。5色は優れたスライドを作るためには十分すぎるほどバラエティ豊かなカラーバリエーションなのです。なお、コンセプトカラーと補色の関係にあたるベースカラーを使用する場合もありますが、慣れていないうちはこの形で色を制限することをおすすめします。

基本的な考え方は、「見てほしいところだけに色をつかい、後はグレーにする」です。例えば、桃太郎パワポの中で、「KD(きびだんご)の生産体制」について解説しているスライドがあります。

登場人物は契約農家、製造業者、村民、Peach boyの4種類ですが、4種類の登場人物がいるからといって、それぞれを違う色で塗り分ける必要はありません。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

このスライドの主人公はあくまでも発表者、ひいてはPeach boyであり、それ以外の登場人物は「一気通貫のバリューチェーン」の一つの要素。すなわち、「脇役」です。Peach boyにKDが向かってくるときの流れを「Peach boyとそれ以外」という二項対立で示したいだけなので、色をつけるのはPeach boyだけでよいのです。

見てほしいところに色を使う

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

もしこのスライドで言いたいことが「村民は在庫調整のみを行っている」ということだったなら、村民だけに色をつけてもいいでしょう。

記事画像

目的や文脈、好みによって好ましい色の使い方は若干変わりますが、「見てほしいところに色をつかい、後はグレーにする」という基本的な考え方は変わりません。

この考え方は、グラフの作成においても非常に重要になります。Excelのデフォルトの設定だと、青やオレンジ、グレーなどといった色が採用されますが、下のグラフを見ていただくとわかるように、このままだと目が泳いでしまい、このグラフで何を伝えたいのかがよくわかりません。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

そこで、まず一度全体をグレーにしてみましょう。グラフを選択して、「グラフのデザイン」⇒「色の変更」でモノクロにします。

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そして、グラフの目立たせたい部分を一度だけクリックして選択された状態にしてから、図形・枠線の塗りつぶしで色を変えます。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

すると、重要な要素(ここで言うAさんの構成比)だけが目立ち、言いたいことがぱっと伝わりやすいグラフを作ることができます。

(画像:筆者作成)

(画像:筆者作成)

データを解釈し、意味を付与して相手にわかりやすく伝えたいときは、このようなひと工夫が非常に重要になります。意図的にデータを加工して相手を誤解させるようなグラフを作ってはダメですが、何が言いたいのかよくわからないグラフも同じくらいダメです。

相手に解釈させるということは、相手の時間を奪うということ。データの解釈が求められている場においては、自分が考えた解釈をきちんとスライド上に表現するようにしましょう。

究極の理想は色に頼らない

さて、ここまで色の削り方に関して述べてきましたが、究極の理想は「そもそも色に頼らない」ということです。色に頼る前に、そのスライドはモノクロで印刷しても言いたいところが伝わるか? 大きさやレイアウトなどで表現できないか?を一度考えてみる癖を付けるとよいでしょう。

(画像:筆者作成)

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(画像:筆者作成)

・図形を削る

記事画像

『秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉がもらえるスライド作成のコツ』(KADOKAWA) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

次に削るものは図形です。

パワポには実にさまざまな図形が搭載されているので、ついついいろいろな図形を使いたくなってしまいますが、基本的にスライドに必要なのは円、四角形、三角形と数種類の矢印だけです。

これらを上手く組み合わせることで、ほとんどのスライドは十分作れます。

ギザギザの図形やリボンのような図形など、複雑な形状の要素をスライドに配置すると、必要以上に目立ってしまいます。

同じ理由で、グラデーションや影をつけることもあまりおすすめしません。

まずはシンプルな要素だけで作り切ってみましょう。細かい装飾をするのはその後からで大丈夫です。

複雑な矢印を使わなくても三角形で十分

線を削る

次に削るのは、線です。図形の周囲の線、文字の下に引く線、グラフの罫線……こうした線も不要な要素になりえます。

(画像:筆者撮影)

(画像:筆者撮影)

この例では、「上の四角形から下の四角形へ」という情報さえ伝わればいいので、形が複雑な矢印という図形を使わなくても、ただの三角形で十分伝わります。「その線は必要か?」を常に考え、あえて線を付ける理由がないなら消してしまいましょう。

なお、図形は基本的に「塗るだけ」「線だけ」のどちらかにするのがおすすめです。

(画像:筆者撮影)

(画像:筆者撮影)

記事画像

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提供元:伝わるパワポ作るなら実は「地味な色使うべき」訳|東洋経済オンライン

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